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「SOBU~METRO SOUNDSの流れ」研究。


 今月の頭に久保田慎吾さん主催のライヴ・イベントが原宿クロコダイルであって、慎吾さんのシン・オーエルビー、サエキけんぞうさんのジョリッツ、林レイナバンド、Toshi The Grooveが出演したんですが、慎吾さんとサエキさんが出ていたことや、それぞれのバンドのパフォーマンスが素晴らしかったこともあって、SOBU~METRO SOUNDSと呼ばれた集団のことを連想してしまった私です。

 雑誌「REMEMBER」のバックナンバーを読み返す機会があったので、その集団に出会い(今でいうところの)沼に嵌まった時期の話をしてみます。

・「REMEMBER For Japanese Pops Fans Only VOL.10」(SFC音楽出版)

 私が初めて買った歌謡曲ミニコミ誌「REMEMBER」はこの号でした。
その目的はサエキけんぞう(当時の表記は佐伯健三)さんによる「ゲームアラウンド・レイルロード」でした。
所謂SOBUサウンドのバンドを取り上げる頻度が高くて内容が充実していた雑誌は「ミュージック・ステディ」だったのですが、この号を立ち読みした感じではかなり濃厚だと思ったから迷わず購入しました。
当時、浪人生活を送っていたので、テープサービスには申し込まなかったのでしたが、そのリストを眺めては興奮したものでした。

 サエキさんが同時期か、この少し後にSOBUサウンドについて文章を書いた(もしくは語った)のは日本のロック、ポップスのミニコミ誌「IND's VOL.5」(ピンクのサンプラザ中野さん表紙だったはず)でした。
しかし、それは引っ越しの際、紛失してしまったので、おぼろげになってしまっております。ゴメンなさい。

・「REMEMBER For Japanese Pops Fans Only VOL.5」(SFC音楽出版)

 その後「REMEMBER」のバックナンバーを集めていったわけでして、サエキさんがSOBUサウンドをVOL.10以前に書いていたことを知ったのですが、それが何号に載っているのか知らずに探していました。
インターネット登場以前は知識や情報の蓄積は個人の記憶頼りだったので、どれだけ個人で所有しているかが重要だったわけです。

 サエキさんがこの号に書いた「SOBU サウンドの流れ」はその後のメンバー変遷の叩き台になっているわけですし、81/2~プライス~クリスタルバカンスの慎吾さん側の流れや、少年ホームランズ~ハルメンズというサエキさん側の流れだけではなく、ベターデイズ側の流れにも触れているんですね。
サザン人脈とメトロ人脈の繋がり、これは後に登場してくるピチカート人脈を予見していたのかもしれませんね。

 ちなみにサエキさんがメジャー・デビューしたバンド、ハルメンズはチャイバ・サウンドという惹句を使っていました(メンバー間では不評なようでしたが)。
パール兄弟「TRON岬」やOLB「CHIBA ON MY MIND」以降の現在に標榜されたら、また違った反応かもしれませんね。
慎吾さんとサエキさんの関係についてはまた考えてみることにします。
凄腕ドラマー泉水敏郎さんを間に挟むとよりわかるかもしれませんね。

 それと、SOBUサウンドをサエキさんが触れるきっかけはやはり『陽気な若き水族館員たち』の発売とそれに水族館レーベルやオーケストラといったそれに連なるムーブメントがあるんでしょうね。
これについては「ミュージック・ステディ」の特集「ON THE ROAD AGAIN」ではリアル・フィッシュ、ポータブル・ロック、VOICE以外にもくじら、サニー久保田とクリスタルバカンス、スクリーンなどが取り上げてられていました。

 「ミュージック・ステディ」~「IND's」の流れを考えると、SOBUサウンド~METRO SOUNDSへの繋がりを予見させる部分がありますね。これまた興味深い。

 METRO SOUNDSの名付け親はサエキさんによると「IND's」~「Chart」~「POP IND'S」の編集長岩本晃市郎さんとのことですから、こうしてみるとMETRO SOUNDSの流れは納得できるものだと思います。

 今月のクロコダイルでのライヴもMETRO SOUNDSの流れたにあったと思えたのが、私の心を動かしたと気づいたのです。
慎吾さんとサエキさんの今後の活動は要チェックですよ。
まー、これは単なる勘違いかもしれませんが。。

 明日は今日明日に届いたものを書きたいなと考えております。まだ頭の中だけですが。

 ではまたー。 


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