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読書日記~「ミュージック・ステディ 1984年12月号」編。

 今日は用事が色々あったので、久々に昔の雑誌を持っていって読む予定でしたが、急遽予定がクリアになってしまいました。。
まー、でも雑誌を読む予定だけはキープすることにして読み始めたら、これがまた面白かったというわけです。

 40年近く前にリアルタイムで買った雑誌を読み返して、面白いと感じることができる幸運を噛みしめてます。

・「ミュージック・ステディ 1984年12月号」(ステディ出版)

 この号の表紙は高橋幸宏さんでして、インタビューでは1984年のライヴ・ツアーと映画「四月の魚」について語っています。
ちなみに構想段階のメンバーはスティーブ・フェローン、トニー・マンスフィールドにビル・ネルソンだったとか。
他にもデイヴィッド・パーマーにも声をかけたみたいですね。

 結局はミニ・アルバム『WILD AND MOODY』にも参加したアイスハウスのアイヴァ・ディヴィス、日本在住のベーシストのロドニー・ドラマー、スティーブ・ジャンセンに立花ハジメさんと沢村満さんという顔ぶれになったんですよね。
ライヴの一部はDVD「新青年」に収録されてますが、かなりの充実ぶりです。

 「四月の魚」についても結構じっくり話しているのがいいですね。
大林宣彦監督についての印象というか、撮影のスケジュールなど興味深い内容ですし。

 この号の佐野元春さんインタビューでメチャクチャ印象に残っている部分があるんですよね。
それは「(前略)最終的に僕が欲しいのは知恵なんです。インテリジェンスではなくて、ウィズダムが欲しいということ(後略)」ラジオで佐野さんが話しているのを毎週聴いてましたが、この言葉は刺さってきましたね。
まー、より切実に思えるようになったのはもう少し後の話ですが。。

 シーナ&ロケッツはアルバム『ニュー・ヒッピーズ』に関するインタビューで、ストリングス・アレンジを(ムーンライダーズの)武川雅寛さんに頼んだら予想以上に重厚な仕上がりになって、鮎川さんは「作曲家冥利につきる」と表現してます。
武川さんのストリングス・アレンジで他に印象的なものはPANTA&HALの『マラッカ』です。この辺はもっと語られるべきですよね。
ホーン・アレンジは沢井幻児さんが担当して、向井滋春さんなど当時のトップ・ミュージシャンが参加しています。

 他にもスターリン(遠藤ミチロウさん)やTHE STAR CLUBのインタビューもあったりで、パンク・ロックがそれまでよりずっと一般の音楽リスナーに届くようになったことが表れているように思いますね。

 そして、市川清師編集長による「ロンドン・リポート・コンサート編」が今読むと更に胸に迫ってきます。
この記事はリアルタイムでは読み飛ばしていただけに、当時の状況について考えるとホントに興味深い内容です。

 こうして内容について簡単になぞっていても、テンション上がりますねー。

 立花ハジメさんや大江千里さんにサザンオールスターズ、上田正樹さん(とスライ&ロビー!)など、ここでは触れなかった記事も興味深いものが多いです。

 高校生だった頃、夢中になって読んだ雑誌が、今読んでも素晴らしいと思えることは本当に嬉しいことです。

 ではまたー。

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