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中山忍、tokyo's coolest combo/ペパーミント・レインボー~隠れ名曲、名演コレクション。

 昔から競作というか、この場合はセルフカヴァーというべきなのかな、そういう作品が好きでして、実際に聴き比べたりをよくしていましたね。
つい最近、中山忍さんのCDをまとめて入手できたので、tokyo's coolest comboのCDも引っ張り出してみましたよ。

・中山忍『箱入り娘~このままじゃいられないわ~』(CSCL-1481/CBSソニー)
「ペパーミント・レインボー」収録。

 中山忍さんが小西康陽さんや高浪慶太郎さんの作品を取り上げたのはアルバム『箱入り娘』でして、他に楽曲提供をしているのは当時フェアチャイルドの戸田誠司さん、川口浩和さんにYOUさん、小室哲哉さん、当時ZIGGYの戸城憲夫さん、KANさんでした。

ちなみに「ペパーミント・レインボー」は作詞が小西康陽さんで、作曲と編曲が高浪慶太郎さんというピチカート・ファイヴ・コネクションという感じです。
高浪さんの作品はピチカートの「オードリー・ヘップバーン・コンプレックス」や「ちょっと出ようよ」などの印象的なメロディと、小西さんがアイドルなどに提供した曲(松本伊代さん「有給休暇」や杉真理さん「僕のPin-up Girl」とか)ではストリングスやホーンの編曲を担当し、仕上がりを豪華なものにしていますね。
この曲では高浪さん自身によるメロディを自ら編曲することによってゴージャスな仕上がりになりました。

 このアルバムで有名なのはピチカート・ファイヴでセルフカヴァーした小西さん作詞・作曲・編曲の「ラメントNo.5」(ピチカートのヴァージョンでは「NO.5」)辺りですかね。

・『素晴らしいアイデア 小西康陽の仕事 1986-2018』(MHCL-30501~5/ソニー)
「ラメントNo.5」収録。
画像をタップすると、隠しトラックがあるかも?

小西さんの作品集『素晴らしいアイデア 小西康陽の仕事 1986-2018』にも収録されてますし。『テクノマジック歌謡曲』にもですね。

他にも小西さんが作詞・作曲・編曲を担当した「涙のピチカート」もありますが、こちらは『箱入り娘』のみの収録みたいですね。

 中山さんの歌はお世辞にも上手いとは言えませんが、舌足らずな歌声はたまらないものがあります。
歌手を止めてしまったのは非常に残念ですが、現在も女優として活躍中です。

・tokyo's coolest combo『20 COOLEST HITS』(APCE-528/アポロン)
「ペパーミント・レインボウ」収録の彼らのベスト・アルバム。

 本来、tokyo's coolest comboのアルバム『クール・クラブ・カレンダー』に収録されていた曲なのですが、お察しの通り手放してしまいました。。それほど貧乏だったということですね。

 彼らはアポロンで3枚のアルバムを残していますが、小西さんの好きな曲の『クール・クラブ・ソングブック』、映画で使われた曲『クール・クラブ・シネマテーク』、季節に関わる曲をテーマに発売していた『クール・クラブ・カレンダー』でありまして、その中の『クール・クラブ・カレンダー』に収録されました。
ちなみにこのシリーズのアレンジャーは小西さん自身と、ヤング・オデオンの井上大介さん、ウィンク・サービスの長谷川智樹さんの3人です。
これまたピチカート・ファイヴ・コネクションですね。

 おそらく小西さん自身の思い入れが強い曲の編曲は小西さんが担当したように思います。
つまり、この曲の編曲も小西さん自身なのでした。
基本的にはオリジナルに忠実な仕上がりです。これはかなり興味深いですね。

 ピチカート・ファイヴ関連を研究している方はweb上だけでもかなりいらっしゃるので、細かいことを知りたい方はそちらを参照した方がいいと思います。

 個人的な思い出はtokyo's coolest comboの発売時期に新宿のヴァージンメガストアであったインストアイベントに行ってサインをいただいた際、小西さんに着ていたジャケットを誉められたのでした。
それと、カーネーションのライヴに小西さんがゲスト出演した際に本を読んでいたら、それをずーっと眺めていたのが小西さんだったという(ちなみに近田春夫さん「気分は歌謡曲」のオリジナルを読んでました)。
そんな感じですね。

 明日もまた隠れ名曲、名演コレクションをやる予定ですが、ピチカート関連とセルフカヴァーの2本立てがいいかなと考えています。ま、あくまで予定は未定ですが。

 ではまたー。

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