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獲物の分け前~平田順子「ナゴムの話」編。

 この本が到着するまでちょっとどうでもいい話があるので、その経緯をこの機会に書いてみます。
某ネット通販でこの本を購入して、すぐに入金したら、送り主さまも素早く対応してくれて、昼頃には発送しましたと表示されたのでした。
が、なぜか送り先の営業所がどう考えても隣県だったのです。。
更にチェックしてみたところ、調査中との表示に。まー、そりゃそうだ。
次にチェックしてみたら、隣県から県内に移動したものの、かなり離れたベースに輸送されてました。
この時点で予定日である一昨日(3/16)の配達を諦めましたね。が、なんとそのベースから最寄りの営業所に17時過ぎに到着して、当日中の配達となった次第です。
結局、3/16の18時過ぎに配達されたのでした。やー、ハラハラしましたね。。

・平田順子「ナゴムの話」(太田出版)

 先ほどまで書いた到着までの経緯もナゴムレコードの本らしいというか、なんというべきか。。
元々、「ナゴムの話」自体は雑誌「クイック・ジャパン」に連載されていたのを楽しみに読んでいたのですが、奥付によると発売された2000年にはチェックしていなかったと記憶してます。
2000年前後は人間関係が一新された時期でして、とある中古レコード店に頻繁に通うようになって、オフコースやチューリップのエキスプレス・レーベルや山下達郎さん周辺のアーティスト好きな方々とかなり親しくなったわけです。
なので、ナゴムレコード周辺のアーティストの話題をすることもなくなっていった時期でした。
まー、中古レコード店に入り浸っていたわけですから、いると知っていることは話したりもしましたが。。

 その人間関係の中でムーンライダーズ関連やナイアガラ周辺(特に村松邦男さん)に接近することになって、これまで会話にすることがなかった方々についても話すことになりました。
カーネーションはその中のひとつです。

 この本にカーネーション周辺~ドレミ合唱団やGRANDFATHERSの記事が載っていることもあって、発売から数年後に出ていることを知ったという記憶がぼんやりとあります。
ついでにその時期、足が離れていたメトロトロンレコードのアーティスト、青木孝明さんや綿内克幸さんのライヴに再び通うようになっていたことも重なってますね。

 「クイック・ジャパン」の連載には北沢夏音さんによるヘアやサニーデイ・サービス、雑誌「SUB」や、近田春夫さんヒストリーなどがありましたし、好きなタレントさんの記事も頻繁に載っていましたから、レコード店や某大手新古書店でワンコインか、ワンコインプラス消費税で売っているのを買っていきました。
「ナゴムの話」が単行本で出ていたのも、「クイック・ジャパン」で知ったのでした。

 でも、安く出ていたら買おうと思っていたけど、なかなかタイミングだったり、条件が合わなくて。。
つい最近入手することができたというわけです。
読み始めたら、止められない止まらないで、しつこく手に取っていますよ。
特に東京タワーズとケラさんの関係が面白くて仕方ないです。

 ナゴムレコードのCD再発はこの本が出てからもされていて、カーネーション、GRANDFATHERSにドレミ合唱団が収録された『ナゴム・ポップス・コレクション』(2006年発売)は既に入手困難な模様です。残念。。

 この本にはカーネーションの直枝政広さん、GRANDFATHERSの青山陽一さんにドレミ合唱団の棚谷祐一さんのインタビューが掲載されていて、ナゴムレコードからメトロトロンレコードへ活動の中心が動いていく過程が伺えて興味深いです。

 勿論、人生、有頂天、筋肉少女帯、ばちかぶり、たまなどナゴムレコード出身のアーティストの方々がブレイクする過程や、ナゴムレコード時代の活動上記などもメチャクチャ面白い内容です。
他にもナゴム広告コレクションやナゴム作品リストなど資料としても素晴らしい内容になってます。

 ナゴムレコードのケラリーノ・サンドロヴィッチさんとメトロトロンレコードの鈴木慶一さんが長らくNo-Lie-Senseで活動しているというのがまた素晴らしいですね。

 そして、私のTwitterや一部だけで話題になったミシンについての記事もステキです。
なかなか注目はされなかったものの、こうして記憶の中で生き続けるバンド(ユニットというべきか?)は大事にすべきでしょう。そう思います。

 明日以降もまだ本やCDが届く予定がありますから、しばらくはその報告が続く予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 




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