「空腹は筋肉を分解する」は嘘!~筋肉が分解され始める具体的な時間
この記事に辿り着いてくれて
本当にありがとうございます!
この記事は、
「筋肉はそう簡単に分解されない」
「空腹で筋肉が分解され始める具体的な時間」
についての記事です。
約5分で読み終わります!
ボディメイク、筋トレ、ダイエット
をしている方は聞いた事があるであろう
「空腹が続くと筋肉が分解される」
という言葉。
結論から言うと、
筋肉は多少の空腹では分解されません!
多少の空腹でも筋肉は分解されない
良く言われる筋分解のメカニズムは
下記の通りです。
①空腹
↓
②エネルギーが枯渇
↓
③筋肉を分解してエネルギーを無理矢理作る
ざっとこんな理論ですね。
しかし、
2017年の研究論文で
6時間以内の空腹であれば筋分解は起こらない
と発表しています。
これまでの「空腹=筋分解」
という常識を覆す情報です!
※個人差あり
空腹でも筋分解しない理由(簡易)
では、なぜ筋肉を分解せずにいられるのか?
その理由は、
糖質のMAX貯蔵量にあります。
簡単に言うと、
人間は複数の方法で糖質を
身体に蓄える事が出来る
という事です。
※お金で例えると分かりやすいです!
例えば、「貯金が0になる=筋肉が分解される」
という例にすると、
貯金口座が一つだけの場合、
その口座の残高が無くなったら終わりですが、
貯金口座が複数あれば、どれか一つが0になっても
まだ「蓄え」はある!
こんなイメージです。
空腹でも筋分解しない理由(詳細)
では、詳細に解説をさせていただきます。
人間は、糖をグリコーゲンという形で
肝臓や筋肉に一定数蓄えています。
先ほどの複数の貯金口座のイメージ(肝臓と筋肉に貯金している感じ)
空腹時間が長くなりエネルギーが枯渇すると
このグリコーゲンをエネルギーに変換して
使われます。
また、体脂肪にもグリセロール(脂肪)が含まれ、
これも糖に変換しエネルギーとして使われます。
筋肉に含まれるアミノ酸も糖に変換される。 →この過程を「糖新生」と言う。 糖新生の9割は肝臓で起こる!
簡単に言うと、
空腹でエネルギー不足になっても、
いきなり筋肉が分解される訳ではなく、
まずは肝臓等に貯蔵されている糖を
分解するって事ですね!!
※ダイエットやボディメイクに
おいて肝臓の状態を整える事は非常に重要です👇
簡単にまとめると。。。
糖新生(筋肉の分解)は肝臓に蓄えられた糖が枯渇するまでは起こりません!
この事が分かると
空腹になった程度で直ぐに筋分解される訳では無い
事が分かりますよね!
何時間空腹が続くと筋分解が始まる?
具体的に何時間空腹が継続されると
筋分解が起こり始めるのか。。。
肝臓に貯蔵できる糖の量は
約80g~約100gで
この80g~100gの糖が枯渇し、
糖新生が始まるまでの時間は
6時間~16時間と
言われています。
つまり、
個人によって大きな差はあるとは言え、
6時間~16時間程空腹が続いても
筋肉は分解されない事が分かります。
「トレーニング経験者が16時間食事を摂らない生活を8週間継続しても筋肉量を維持できた」という報告があります!!
ただ、3日間断食をすると、
上半身は皮下脂肪が落ち、下半身は
筋肉と脂肪が一緒に落ちる可能性がある
と言う研究もあります。
「下半身の筋肉を減らしたく無い」場合は、
極力空腹時間をつくらない事が重要かと思います。
※血糖値の点からも理想は6時間くらいですね。
アミノ酸の必要性
「空腹の時間が長くなると、
エネルギーが枯渇し筋肉が分解される。
その結果、代謝が低下し、痩せにくい体質になります。
それを防ぐ為に、アミノ酸を摂取しましょう」
👆
これ聞いた事ありますか?
どのフィットネスクラブや
パーソナルジムでも言われてそうなセリフですよね💦
もうお気づきかとかと思いますが、
この筋分解の理論から、
「そんな頻繁にアミノ酸を摂取する必要は無い」
という事が言えます。
あなたの身の回りに
「空腹→筋分解→代謝低下」
を理由にサプリメントを売りに来る人がいたら
注意してくださいね♪
本当に長時間の食事が難しい場合や、
既に体脂肪量が極端に少ない場合などは上手にBCAAやEAAを活用しましよう!
注意点
いくら「空腹でも筋肉は分解されにくい」
と言っても、
流石に日頃から超低カロリー、低糖質食の場合は
筋分解を促進してしまいます。
結局は、肝臓に糖が無いと
優先的に筋肉を分解する為です。
ですので、こういった場合には、
BCAAやEAAと言ったアミノ酸の摂取が
重要になってきます!
肝臓には80g~100gの糖を貯蔵できます。体重70㎏の人がこの量を枯渇させる場合、40分程かかります。※ちなみに骨格筋には約400gの糖を貯蔵できます。
空腹での運動は筋分解する?
日常生活における空腹では
そう簡単に筋肉は分解されない事が分かりましたが、
運動時となるとどうなのか?
結論は、
低強度での有酸素運動(心拍数があまり上がらない程度)なら脂肪の分解を促進し、やり過ぎると、筋肉の分解も促進され、筋肥大の速度は遅くなります。
空腹時運動のメリット① 脂肪燃焼
まずは脂肪燃焼の効率が良くなる事です。
上記の説明の通り、
糖は体の至る所に蓄えられていますが、
空腹時(特に朝一)は体内のエネルギーが少ない状態です。
ですので、空腹時の運動は脂肪が分解され始めるのが早い
と言えます!
運動は緩めの有酸素運動が良いですね!※心拍数が上がり過ぎない様に。
空腹時運動メリット② 朝の覚醒
朝一の場合なら、
軽めの有酸素運動により目を覚ます事が出来ます。
※交感神経を活性化させる!
また、空腹時の運動は
より血流が増加すると言われています。
空腹時運動デメリット① 筋肉分解
筋肉の分解が早まる可能性があります。
空腹時の有酸素運動は、
肝臓に蓄えられた糖の利用速度が加速しますので、
その分筋肉が分解され始める速度も速くなっていきます。
※どちらにしても先に使われるのは
肝臓にあるグリコーゲンです。
また、空腹時の運動は
筋肥大速度を遅らせる可能性があります。
「筋肉を付けたい」、
「筋肉を大きくしたい」
という方は運動後(トレーニング後)に
必ず糖質やタンパク質などの栄養を摂取しましょう。
空腹時運動デメリット② 低血糖
空腹時運動は強度を上げすぎてしまうと、
低血糖状態になり、ふらつき、めまい
を起こす可能性があります。
まとめ
最後にまとめです。
◆人は6時間~16時間程度の空腹なら筋分解は起こりにくい
※肝臓に蓄えられているグリコーゲン(糖)から使われる為、すぐに筋肉の分解が始まらない。
◆普段から食事量が少ない方は6時間未満で筋肉分解が起こる可能性がある
◆空腹時、軽い有酸素運動なら脂肪燃焼効果が上がる
◆空腹時に運動(トレーニング)をし過ぎると、筋肉の分解速度が速まり、筋肥大速度は遅まる
筋肉の分解を恐れて、シェーカーを持ち歩き、
小まめにタンパク質やアミノ酸を摂取していた方は、
これを機に一度、摂取頻度を落としても
良いかもしれませんね!
最後までお読みいただきありがとうございます!
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