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子どもを産みつつ200本以上納品した、2019年のお仕事を振り返る

2019年、仕事納めました。1月2週目までに入れたい原稿もほぼ終えたので、気持ちよく年を越せそう。いいスタートダッシュを切るために、一年を振り返っておきたいと思います。

■まず、反省の残る一年でした

昨年はスキルアップに力を注ぎ、やるべきことを取捨選択しようと思っていました。が、ありがたいことに第二子を授かって、現状維持で精一杯。つい受動的な働き方になってしまい、工夫次第でもう少しできることがあったのではないか……と、反省が残りました。

そんななかで、新しい媒体さんと出会ったり、ぜひ私にとお声がけいただく案件が増えてきたのは、すばらしいことだったなぁと思います。
今年はとくに著名人インタビューのお仕事が目立ちました。10分20分のタイトな取材から、なるべく濃い話を引き出す……というヒリヒリする現場、ワクワクしちゃうんですよね。(もちろん、できることならゆっくりじっくりお話を伺いたいですが!)

2018年に比べれば、さすがに取材数は175本→114本まで減っています。でも、今年は取材のないクライアントワークがちょっと多かったので、納品数でいえば約200本。反省は残るけど、やっぱり、よくがんばりましたと自分を褒めたいです。

2020年は著名人インタビューを広げつつ、なんかこう、新しいこともやっていきたいですね。ファンクラブの会報とか、写真集のインタビューページとか、プレス資料インタビューとかやりたいな。もちろん、かっちりしたクライアントワークも引き続きたくさんやっていきます。

「フリーランスの子育て」というテーマでトークイベントもやりました。2020年もこのフィールドには力を入れて、後に続く方々に、ささやかながら知識やノウハウをシェアしていきたいと思っています。コミュニティや本もつくりたいな……(関連のお仕事、お待ちしています!)

ベンチャーの営業だった新卒1年目のとき、上司から「そつはないが、自分の殻のなかでできることだけをやっている印象。もっと能動的に、仕事の範囲を広げていってほしい」的なフィードバックを受けた経験があります。いままさに自分のなかの上司が、私にそう言っている。なので、なにかしらのチャレンジや、自分をストレッチできそうな環境を確保したいです。

<1月>

金融系大手企業のクライアントワークで、なんだか忙しくしていました。雪の金沢に出張して、カウンターでひとりお寿司を楽しめたのもよかった。

Webメディア「PINTSCOPE」とお付き合いがはじまって、第一弾は家入レオさんのインタビューを担当。家入さん、一人ひとりのスタッフに握手をしながらご挨拶してくれて、素敵な方だったなぁ。

今年たくさん書いた「GINZA」のWebとも、年始からのお付き合いでした。

<2月>

細々とやりとりを続けていた「Dybe!」でも、ようやくデビュー
とても優しくて心強いメディアだなと思います。2020年はもっと書きたいな……(ご無沙汰していてすみません)。

それから、女性のためのレッスンクラブ「SHElikes」 で、1年ぶりのライター講座を担当しました。
このときの生徒さんが、下半期にアシスタントとしてテープ起こしやリサーチなどの協力をしてくれるようになり、とっても助かっています。彼女たちがやりたい仕事をつかめるように、来年も微力ながらサポートできたらいいな。私自身もスキルの棚卸しを通じて、あらためて学ぶ機会になりました。

2018年にヤフトピ掲載された夫婦のコラムをきっかけに、パートナーシップについて取材も受けました。これ今年か~、ずっと昔に思えるな。

<3月>

友達と2泊3日の台湾女子旅に行って、シミ取り&食べ歩きを楽しみました。子どもも3歳になってすこし手が離れてきたし「ワンオペ頼んで行くならいまだ!」と思ったわけですが、この旅行と前後して第二子の妊娠が発覚。まじで行っておいてよかったです。

そんなわけで、旅行&ほんのりつわりで、仕事はペースダウン。
といいつつ、映画「愛がなんだ」で成田凌さんに2連チャンの取材をしたり

「FIKA」で戸田真琴さんの激アツインタビューを担当しました。「性は文化の手前にあるもの」って、めちゃくちゃパンチラインじゃないですか?

名古屋ウィメンズマラソンでは、ランナーたちを鼓舞するコピーを制作。ルート沿いのLEDビジョンに大きく表示されました。私が書いたものの最大出力サイズを更新したと思う!(独自の基準)

大会に参加した方がコピーを読んで感動→仕事で悩む友達にその写メを送って励ます→送られた友達がなんと私の友達!「さくらちゃんのコピーが届いたよ!」とLINEをくれる……といった奇跡的な物語もありました。あらためて振り返ると、うれしくて涙が出そう。

<4月>

の夫婦とも「生まれたらいまのペースで出歩けない!」と焦り、平日はお互い週2回ずつ夜に外出。遅い時間の取材や執筆、会食など、アフター7を思う存分楽しんでいました。

中旬からはほかの案件をすこし抑えて、この本の執筆に集中。

もともと朝日新聞社のWebメディア「telling,」でコラム連載を担当していたご縁があり、一冊まるまるライティングしました。単発の取材からブックライティングにつながるという流れ、フリーランスとしてはとてもありがたくて、うれしかったです。

連載も、すこし産休いただきましたが復帰しました。隔週日曜更新です。

<5月>

リコーのクライアントワークで、取材なしの原稿を30本以上納品。並行して、いつもどおり単発案件をいろいろとこなしつつ、産前ラストの3人旅で石垣島にも行きました。

なんだかんだ初執筆のWebメディア「She is」では、こんな対談記事を担当。犬山紙子さん、たぶん5回目くらいな気がします。いつもしなやかで優しくて、ユーモラスな方。

<6月>

妊娠発覚以降、だるさ優先のスケジュールにした結果、月に1ケタしかしていなかった取材。初夏からすっかり安定期に入ったので、13本までペースを戻しました。

このころ進めていたのが、DRESSの「男の子のこと」特集。
“「男らしくあれ」という過剰な期待に押しつぶされることなく、これからの男の子たちが自分らしい人生を表現していくために、私たちができることを探っていきます。”というコンセプトが掲げられていました。
私は教育現場や専門家の方々に取材して、3本の記事を執筆。古いジェンダー観の弊害や現場の取り組み、いま親ができることをまとめました。自分自身も男の子の親として、正解はないけれどいろいろ考えながら書いた、印象深い記事です。

ちなみに特集のTOPビジュアルは、我が家の長男でした◎

<7月>

さらに調子に乗って、この月は取材19本。アース製薬の案件で、兵庫県赤穂市まで2泊3日の出張もこなしました。

妊娠7ヶ月、しかもひとより大きなお腹はさすがに取材現場でも目立ち……。窪田正孝さんと多部未華子さんは、お腹をなでてくれました。

このころから、インタビューした著名人の方がどんどん結婚するという現象も。みなさんおめでとうございます!

プロデューサーの篠原舞さんはじめ、多くのフリーランサーの方々にも助けていただきながら、トークイベントも開催。

「妊娠しながらどれくらい働ける?」「費用・保活の対策」「子育てしながら仕事をするためのポイント」などなど、フリーランスの観点でお話しました。

<8月>

猛暑&臨月間近のお腹が物理的につらくなりはじめ、少々ペースダウンで、取材14本。

ウートピでは今年いろいろ記事を書かせていただきましたが、なかでもこちらのシリーズがお気に入り。

株式会社LiBの副社長・永井裕美子さんに、20年以上“専業主夫”をしているパートナーとのお話を伺いました。カップルや家族の在り方なんて人それぞれだし、世間の目なんて関係ないよな、ってあらためて思えた。

New Balanceの「Runs in the Family」では、コンセプトのコピーライティングを担当しました。三浦大知さんをはじめとするダンサーたちのプロジェクトで、私も大学4年間ひっそりダンスをやっていたので、地味にうれしかったです。

<9月>

中旬からついに臨月。
産前に納めておきたいクライアントワークがいくつかあって、ひやひやしながら取材&執筆……。ラストの取材から9日後、すべての原稿を書き上げての出産となりました。

はちきれそうなお腹で取材した三浦春馬さん。めちゃくちゃセクシーで、いい胎教になりました。

<10月>

10月3日に計画分娩で、次男をリリース。詳しい様子はこちらから。

産後すぐ復帰するつもりでしたが、お声がけいただいた日にたまたま用事がある……みたいなことが重なって、結果的に1ヶ月ほとんど休んじゃいました。

産後初執筆は、雑誌「走るひと」7号。
UVERworldのTAKUYA∞さん率いるランニングチーム・PRIDE RUNの総力特集です。冒頭の1万字プロローグは、産後10日あたりから執筆。過去ページを読み直したりするうちに熱い気持ちになってしまい、でもかたわらには新生児がいて、不思議な気持ちで書き上げました。

<11月>

シッターさんや義母に赤ちゃんを預けつつ、ぼちぼち復帰で取材6本。
10月に働かなかったので、記事の公開はなかった気がします。翌月以降の仕込みで映画を観たり、本を読んだり、のんびりできました。

<12月>

取材9本。とくに著名人の案件がばたばたと続き、タイトな時間との闘いで、緊張感あふれる師走でした。

Yahoo! 特集で初執筆したのは、森山直太朗さんインタビュー。1時間じっくり、心ゆくまでお話を聞けた記事です。やりたかった媒体、ご一緒してみたかった編集さんカメラマンさんで、しあわせでした。

■まとめ

産前産後に仕事のペースを落としたのには、理由がありました。第一子のときほどバリバリな気分じゃなかったのにくわえ、9月までの稼働ですでに、昨年同等の年収を確保できていたのも大きかった。収入がすべてでは決してないけれど、そこまで頑張れた自分をねぎらいたかったし、たまにはのんびりやろうと思えました。収入面の目標は、来年も現状維持。再来年からギアを入れていく所存です。

内容を振り返ってみると、著名人取材が劇的に増えました。それからジェンダー・フェミニズム・ダイバーシティ系の案件も増えた。これは「人となりに迫るインタビューが好きです!」と言い続けてきたことや、わたしの興味関心を知ってお声がけくださる方が増えてきた結果かな。

……と書いてみると、それってめちゃくちゃすばらしいことですね。冒頭に「反省が残る」と書いたけど、求めすぎなのかもしれない。うん、充分に恵まれた一年でした。やってきた仕事を書き出し、眺めてみてはじめて気づけたから、振り返りって大事。じわじわうれしい気持ちのまま、2020年を迎えたいです。

■番外編/note

ゆるゆる書いているnoteでは、このあたりのPVが多かったです。

締切を破ったことない記録、更新中です。引き続きがんばりたい。

みなさま、2020年もどうぞよろしくお願いいたします。あなたと、愛あるコンテンツをいっぱいつくりたいです。そして、あなたに届けたいです。

■楽しいお仕事、心震えるお仕事のお誘いは

メール: sakura.0116.sakura@gmail.com
Twitter: @sakura011626
Facebook: Sugawara Sakura

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