これは、服を買わない1年間の前の話。番外編の記事になる。

自他共に認める着道楽の私だが、一つだけ、他人より遥かに服にお金を使わなかったイベントがある。

それは、結婚式だ。

私は、ウェディングドレスを古着で済ませた。赤ちゃんを授かったために結婚式が取りやめになった方の出品で、試着ののみの新品同様。サイズが7号で、私にはほんの少し大きめだったものの、手袋から下着、靴まで全てセットで、破格。出品者さんがフルオーダーで作ったというだけあり、今時珍しいほどシンプルな美しいドレスで、家に送ってもらって試着して即決した。

価格は3万円。このクオリティのドレスなら、レンタルでもこの価格は珍しい。

そもそも、海外ウェディングだったこと、その業者さんがドレスの持ち込み料0だったので、特殊といえば特殊な例なのだが、この話を他人に話すとかなり面白がって貰えるので、思い切ってnoteに書いてみることにした。

そもそも、結婚式に憧れがなかった。そして小さい頃から一貫してプリンセス願望がなかった。それでもやることになったのは夫からのアドバイスで、家族に感謝の気持ちをまっすぐ伝える機会は他にないから、ということだった。旅行が大好きだったのと、前年度に参列したハワイでの結婚式があまりに素敵だったので、家族に加えて、ごく親しい友人のみに声をかけてハワイで式を挙げることにした。レストランは美味しいところにこだわりたかったけど、自分のドレスはシンプルであればなんでもよかった。

　私は、ネットの中古ドレス専門店にたどり着いた。もうひとつ、レンタルで現地調達するという手もあったが、日本人の中でも小さな体の私に合うサイズのドレスは、海外ではかなり限られることが予想された。そんなに余裕もなかった(より正確にいうとそんなにドレス選びに時間をかけたくなかった)ので、アンティークドレスまでは調べられなかったけれど、たった一度だけのハレの日に袖を通されたドレスが、ネット上にはあふれていた。そしてそれは、レンタルするよりずっと安く買えるのだった。

ネットでドレスを買うたった一つのコツは、試着ができるショップを選ぶことだ。試着料が多少かかったとしても、返品できるショップを選ぶこと。私の利用した古着ドレスの専門店ドレスブティック彩華さんは、専門店だけあって商品写真がとても上手で、実際送ってもらったものと、写真のギャップはほとんどなかった。

　マザーグースのサムシングフォーのなかにも「何か古いもの」があることだし、安く結婚式を済ませたい方、古着のドレスはいかがでしょうか？

　ちなみに、このドレス、子授けのご利益があったようで、私も結婚式直前に妊娠しました。近所のバザーに出したけど、次に着た人も赤ちゃん授かっているだろうか…

この記事は投げ銭制です。節約した話を書いたものの、そのぶん散財もしてるので…。正直な話をこの下に書いてます。あと私が買ったドレスの写真も。