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2023ファジアーノ岡山にフォーカス48『 完敗の奥にあった姿~結心と光明~ 』J2 第37節(H)vsジェフユナイテッド千葉

ファジアーノ岡山は、最高にカッコ悪かった。
でもねそんなファジは、最高にカッコよかったんだ。
私が、この試合をどういった気持ちで迎えて、試合が、どう見えて、どう映って、どう感じたのか。
私の言葉で、私の気持ちで、私の表現で、余すことなく、伝えます。
岡山サポーターの方にとっては、辛い部分もあるかもしれませんが、冒頭と5章だけでも読んでいただけると幸いです。

チームの想いを想像しながら書いていましたが、涙ぐみながらも書ききりました。
読み終えた時に、悔しいより、嬉しい、やっぱり誇りに思える。
それこそ岡山だけではなく、千葉もサッカーも好きだ。
そう思えるレビューを書くぞという想いで書き切りました。

しかし、これは、私の目で観た物語りです。
この試合を違う捉え方をされた方もいらっしゃるでしょう。
それこそ、年齢や応援するチーム、応援した期間、応援する目的によって、感じ方によって、違う筈です。
私は、それが、どれだけ厳しいものでも、ファジへの批判であっても尊重いたします。
むしろ、教えてください。
それが言葉や形でなくても大丈夫です。
なぜなら、それは貴方の物語だからです。
皆さんが、決めてアクションを起こすことでしょう。
私は、残り試合を応援しながら、そこを想像します。
応援できる喜びを噛みしめながら、戦術の奥深さに触れながら、サッカーをスタジアムに観に行き、皆さんの物語りに交錯しながら、気持ちをピッチに向けて、皆さんの想いと共に最後まで戦いきります。

私は、戦術的な部分を語りたい部分もありますが、感情的な部分も伝えたいという気持ちも強いです。そういったとても欲張りなスタイルで、レビューを書いてます。
想像や体感を重視しているので、時には間違ったこともあるでしょう。
私は口下手なので、文章にすることで、気持ちを整理することで、やっと気持ちを少し伝えられられている部分もあるかもしれません。

不器用な私は、こういった形でしか、想いを発信できません。対戦クラブのサポーターの方とも話したいなと想いを抱きつつも、勝負事であるので、様子を窺いつつも断念することもあります。

でもね。レビューでは、そういったスタイルでいさせて下さい。
ファジアーノ岡山も好きです。昇格したいです。勝ちたいです。
しかし、私は、それ以上にサッカーを楽しみたい。サッカーについて語りたい。
奇麗ごとかもしれません。もしかすると勝負事が嫌いなのかもしれない。
でも、勝負事だからそこにドラマがあるのも良く理解しているつもりです。
だから私は、そこにもフォーカスを当てます、これからもずっと。
サッカーは、勝敗や得点、失点。プレー1つ1つだけじゃないんです。
それこそ、スポーツの奥に何があるのか。
この気持ちを伝えたい、共有したいじゃないですか。
教えて下さい。知りたいです。
貴方の気持ちを
ファジアーノ岡山のことを
ジェフユナイテッド千葉のことを
サッカーのことを
貴方しか知らないこと
貴方だけ気が付いたこと
色々な想いが、スタジアムに集結して、ドラマになるんです。
あぁ、やっぱりサッカーって
スポーツって
最高なんです。
喜怒哀楽が、ここにあるんです。
サッカーやスポーツで、多くの人に触れることで、刺激を受ける部分はあるはずです。

この試合を観て、どう感じましたか?

私は、岡山の0-5の完敗ですけど、0-5の敗戦の中では最高の敗戦だったと感じました。
ファジアーノ岡山のサポーターに向けては、少しでも前を向けるように。
ジェフユナイテッド千葉のサポーターの方にとっては、岡山に勝てて良かったと少しでも思っていただけるように。

そういった応援スタイル、レビュースタイルで伝えるリアル。
ここからは、私の感じた物語、レビューです。
最後まで読んで欲しい、多くの方に読んで欲しい。
よろしくお願いします。



2023 J2 第37節 ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉
2023/10/01 14:03kick off シティライトスタジアム

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1、原点と歩み~語録~


 ファジアーノ岡山が、J2に昇格して今年で、15年目となる。ジェフユナイテッド千葉は、それから1年後の2010年にJ2降格となり、長らく昇格を目指すライバルチームとして、戦ってきた。

 ただ、当時の岡山は、千葉のライバルとは言えるような成績ではなく、今のJ2のように、同カテゴリーのチームでありながら、歴然とした差があった。

 岡山も着実に成長してきたが、それ以上にJ2のレベルも上がってきた。多くのライバルチームが、J1に昇格したり、J3に降格するなど、色々なことがあったJ2リーグの中で、Jリーグの成長と共に歩みながら、時を刻んでいく中で、岡山も強くなった。

 しかしながら、そこの先の景色を1度もみることができていない。この15年に及ぶ戦いの中で、得るものが多く、シーズンを重ねる毎にチームは成長して、内容が劇的に改善して、別チームのように強くなった。

 今季、初めて「頂」を目標にできるようになり、J1に限りなく近づいているが、一定の結果に到達しないと、J1のチームに名を連ねることは1度もできない。

 一方で、千葉もまたJ1に近い戦力を有しながら思い描くような結果を残すことができずに、長い間J1から遠ざかっていて、降格を経験しているが、昇格したことが1度もない稀有な歴史のあるクラブとなってしまっていた。

 実は、筆者である私は、サッカーに興味を持ち、最初に応援したチームは、ジェフユナイテッド市原(現在は千葉)である。

 好きだった選手は、阿部 勇樹で、当時は、有名であったベッカムに近い右足を持っていることから、アベッカムと呼ばれていた。人柄と実力の伴った彼の人気は、とても高かった。その後に移籍することとなった浦和でも主軸選手として活躍して、サポーターの信頼と心を掴み、浦和を代表するレジェンドとなったことからもどれだけ素晴らしい選手であったかが分かる。

 そして、当時の監督は、日本代表の監督にもなったイビチャ・オシム監督であった。オシム監督もよく愛された監督で、人を惹きつける言葉は、オシム語録として語り継がれるぐらいの影響力を持ち、千葉を優勝争いできるチームへと押し上げた。

 去年の5月に80歳で、この世を去ることとなった。多くの人に見送られながら、多くの人が、涙を流した。それは、日本でも同じで、特にジェフユナイテッド千葉の関係者は、感謝の言葉を伝え、別れを惜しんだ。

 今年の6月には、オシムの銅像が作られた。こうして書いていて、色々な事を思い出されるが、スタジアムで、当時のオシム市原(千葉)を応援していたサポーターやプレーしていた選手は、私以上に思い入れが強いはずだ。そして、オシムの銅像ができてから千葉は、ホームで負けていないことからも存在の大きさが伝わってくる。そして、私にとっても忘れられない監督の1人である。

 私の観戦スタイルやレビュースタイルの原点や根幹にあるものは、まさにイビチャ・オシム監督にあるのかもしれない。

 ちなみに、オシムジェフは、リーグ戦こそ優勝できなかったものの、PK戦の末にナビスコカップ(ルヴァンカップ)のタイトルを手にした。当時のPKの名手として有名であった遠藤のPKを、二度止めた恐らく(私の知る範囲で)唯一人のGKである。リアルタイムで、TV観戦し、歓喜した。

 ただ、当時のサッカー協会会長であった川渕 三郎の一言によって、イビチャ・オシムは、日本代表の監督となった。その後、イビチャ・オシム監督の歩みや千葉の歩みは、多くが、ご存知の通りである。

 2年前の最終節の時も勢いのあった千葉を迎えてのホーム戦、有馬ファジの1-3の敗戦した思い出しつつも、岡山の前進と可能性のあるサッカーに期待して、キックオフの時を迎えようとしていた。

 試合の回想に入る前にまずは、両チームのメンバーを確認したい。

ファジアーノ岡山イレブン(2023 J2 第37節)

 岡山は、出場停止(契約上)出場できないという事で、誰が右WBに入るか注目されていたが、16河野 諒祐が入った。ここに関しては、大きな議論にもなって様々な意見がみられて、結論はでていなかった。14田中 雄大は、メンバー入りは見送られたようだ。21山田 大樹が、急遽代表から戻って来るなど、心配されたGKには、1堀田 大輝が、きちんと名前にはあったが、13金山 隼樹の名前はなかった。

ジェフユナイテッド千葉イレブン(2023 J2 第37節)

 千葉は、13鈴木 大輔を出場停止で欠くが、今節も190cmの長身40メンデスがCBのスタメン。41小森 飛絢は、この試合もリザーブスタートで、9呉屋 大翔が引き続きスタメンの形を継続している。加入後大活躍の77ドゥドゥやいわき加入し、圧倒的な攻撃力を発揮している67日高 大や今では主戦場がボランチになった10見木 友哉など、注目すべき選手が多く、千葉の今の充実ぶりを感じられた。


2、打つ手なしも継続~歴然~(前半編)


 岡山のサポーターにとって、シティライトスタジアムでの千葉戦は、相性の良いイメージを抱いていたはずだ。17末吉 塁と18櫻川 ソロモンが、出場することができなくても、今の岡山ならやれるはずだ。そういった気持ちの充実はあったはずで、千葉サポーターの後押しがあったとはいえ、一万人に迫る観客を動員することができた試合であった。

 しかし、それは、4分で打ち砕かれた。岡山が、千葉のプレスをどう掻い潜るか注目していたが、そういった試みをする間もなく、後方の安定したビルドアップと奪った後のスペースへのロングパス、高い位置で失った時も即時奪回のプレスが岡山に襲いかかった。

 その流れで入ったセットプレーで、圧倒的な40メンデスの高さに競り負けて、岡山は失点した。セットプレーの得点が武器であった時は、高さやロングスローは、武器であったが、岡山はそこを武器にするのではなく「巧さ」へと傾倒しつつある。後半こそフィジカル勝負する岡山だが、岡山の弱点になっていることを改めて突き付けられた前半で、千葉の強さ・高さ・速さのフィジカルの力が、岡山を大きく上回った。

1堀田 大暉 選手(岡山)
「でも、今日はセットプレーのところでやられた。僕たちは相手がGKの前に立ってきたときにマークにつくやり方はしていなくて、どうしても自分が出ようとしたときにブロックされてしまうところがあります。」

J.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第37節 岡山 vs 千葉(23/10/01)試合後コメント(選手)
より一部引用。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/100106/player/

 岡山のDFライン3枚に対して、千葉のCF2選手とSHの2選手の4枚が、ラインで駆け引きする。42高橋 諒と16河野 諒祐が、戻って対応することもあったが、16田中 和輝と33ドゥドゥに対して、42高橋 諒は後手に回り、16河野 諒祐の守備では、ほぼ何も直接的には貢献できなかった。

 この時点で、岡山のDFラインは、どこからか簡単に破れる状態となっていた。岡山の両WBは、攻撃的な選手であり、どちらかと言えば、前に出たい選手であった。そのため、多くのシーンで、DFラインが、数的同数や数的不利が生じやすい状況が生じていた。

 個で守れていない以上、逆に攻撃で、押し込み、その攻撃の回数や精度にプレッシャーをかけることで、押し返すか、人数の枚数を増やす事や自分達のスタイルの流れに変える必要があったが、前半の流れを変える事ができず、ほぼ攻勢を受けて、42高橋 諒の突破がメインで、岡山のキープやパースワークの攻撃は、ほぼ作れない時間が続いた。

 更に千葉を勢いづかせて、岡山のパスワークができなかった理由としては、16河野 諒祐のポジショニングとプレースタイルだ。17末吉 塁は、中盤辺りで、受ける動きを見せるが、16河野 諒祐は、23ヨルディ・バイスのフィードを待つ様に高い位置に岡山ボールになると、何度も上がっていく。

 その結果、43鈴木 喜丈と5柳 育崇、15本山 遥、1堀田 大輝からのパスコースであった42高橋 諒、41田部井 涼、44仙波 大志に本来であれば、ここに右WBが加わるが、16河野 諒祐は、以前の感覚で高い位置に上がってしまった事で、長めのパスを出す必要があるが、それは、今の岡山のスタイルではなく、そこへとパスが通ることはほぼなかった。

 それどころか、パスコースの選択肢が減った事で、42高橋 諒と41田部井 涼、44仙波 大志にマークが付き、キープからプレスをいなして、パスを出して、前進していく43鈴木 喜丈や15本山 遥が、プレスを打破しても出しどころがないという状況が増えたことで、左右のCBの判断が悪く映った。

 こうした「繋ぐ前進」ができない事で、クリアが多くなった。本来であれば、危険であってもクリアではなく、味方に落して、キープやパスワーク、ドリブルで、前進していくという岡山スタイルらしい判断のプレーは、いつも以上に少なかった。

 42高橋 諒は、そこを逆手にとり、突破できていたが、基本的には、岡山スタイルは、千葉スタイルに嵌っていた状態で、45分間戦っていた。ここで、修正できないのが、今の岡山の弱さであり、限界が見えた点である。ただ、同時にこのスタイルが武器なだけに、岡山としては、やり続けるしかない。

 ここまで綺麗に嵌ることが、今まで一度もなかったので、その対応策は0で、そこに対応する選手が、リザーブメンバーに不在で、ここはただ耐えるしかない時間帯が続いていた。

記者(インタビュアー)
--良い戦いができたのではないかと思います。
9呉屋 飛翔 選手(千葉)
「もう立ち上がりがすべて。本当にアップのときから「立ち上がりからいこう」って話していたので、それが見事にハマったゲームかなって思います。」

J.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第37節 岡山 vs 千葉(23/10/01)試合後コメント(選手)
より一部引用。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/100106/player/

 ただ、今の千葉に、嵌った状態で、1失点に抑える事は困難で、DFラインを破られては、中に入れられてやられる。裏に抜けられて、PKを含めて、前半だけで3失点となった。

まだ2点差、岡山の選手もまだ鼓舞している選手も多い。
1堀田の落ち込む様子が、前半で3失点の重さや内容の深刻さが伝わってくる。

 まさしく、何もできなかった悪夢のような前半は、0-3で終了した。千葉サイドとしては、嵌ている状態であるのに対して、岡山が何も手を打てず、多少緩めた千葉の隙をついて、41田部井 諒や44仙波 大志、42高橋 諒、16河野 諒祐、6輪笠 祐士が、懸命にチャンスメークして、48坂本 一彩や7チアゴ・アウベスへのパスを出す機会を探ったが、ほぼその機会はなかった。ゴール前に迫ってシュートというシーンもあったが、劣勢であったことで、守備による体力的、精神的疲れもあって、岡山のセットプレーでのシュートを含めて、強烈なシュートを打つことができなかった。

 岡山の48坂本 一彩と7チアゴ・アウベスへのボールはクリアボールで、屈強なDF陣と競り勝つことは厳しいが、懸命に何度も競って、少しでもチャンスを作ろうとしていた。そして、自分達のスタイルである7チアゴ・アウベスは、ラインの駆け引きの形や48坂本 一彩は、パスを呼び込む動きを、信じてやり続けた。

 追加点が決まって行く中でも48坂本 一彩と7チアゴ・アウベスは、ボール奪取する狙いを持って、そこからの得点を狙い続ける。ビルドアップに苦しみ守備対応に追われる後方の選手が守り易いように、プレスをかけ続ける姿勢は崩さない。

 こうした選手達が何度かしようと、試みていた岡山であったが、無情の0-3という千葉にとっては、100点満点の前半であったが、岡山の気持ちは死んでいなかったことだけは、どうしても伝えたい。


3、完膚なきまでに~残像~


 岡山の打つ手は、シンプルに19木村 太哉の投入だ。監督のインタビューで、形を変えたとあったが、筆者は、気が付いたら選手を追ってしまったり、ついつい引き込まれてしまうために、把握できていなかったが、全体としての大きな変化として「受ける」の意識をより鮮明としていたことだ。

 43鈴木 喜丈や15本山 遥のポジショニングを高くするなど中盤の選手の意識からもパスコースを増やして、そこから前進していく岡山スタイルを取り戻すことを狙っていた。攻撃では、19木村 太哉のドリブルで、突破からの得点や押し返すことを狙って、速攻による裏抜けや仕掛けを恐れて、下がりがちであったラインを高くすることと、前に人数がいる状態を作る事で、反撃の機会を作ろうとしていた。

 この結果、スコアもあるかもしれないが、少しだけ高い位置で、受ける形が改善した。ただ、それは、守備を犠牲にしている側面は否定できず、サイドのスペースがより空く結果となり、後半の頭に更に追加点を許して、その後には、42高橋 諒の戻りながらの対応で、スピード勝負となったことで、42高橋 諒のレッドカードに繋がった。

 この判定自体は、レッドカードは厳しかったのではないかと思うが、展開の速い攻めが多かったことで、高山 啓義 主審にも攻防のイメージが強くのこり、実際よりも高山 啓義にとって、岡山が危険なシーンに映ったとしても不思議ではない。数少ないピンチであれば、そこまで危険に感じなかったり、状況をより正確に把握できた可能性もある。

 ただ、レッドカードの判定になったこと以上に、それ以上に攻められて、崩されてしまったこと。そこが全ての負の連鎖へと繋がった。これは、紛れもない事実である。VARがあっても誤審が生まれる以上、こういったことは起こる事である。

 そして、退場者が出た時点で、0-4というスコアとなっていた通り、勝敗に関係しないとまで言えてしまう状況であった方が問題であるだろう。

 岡山は、2高木 友也と99ルカオを投入して、左から2高木 友哉、43鈴木 喜丈、5柳 育崇、15本山 遥の4バックで、前線に1人で、運べる選手を配置して、中盤をやや空洞化することとなるが、とにかく1点だけでも返すことを目指して、戦う姿勢を示す。

 人数が少なくなった事と、千葉も選手が変わって行く中で、99ルカオや19木村 太哉の突破で、攻撃の形を作る事ができていた。千葉も試合が拮抗していれば、もっと脅威に感じていたかもしれないが、よりカウンターへの意識へと切り替えたこともあり、なかなかゴール前を空けるという隙を見せない。

 それでもこの時間帯に千葉にも立て続けにイエローカードが出ていた通り、岡山にも反撃にでることができていたことが分かる。しかし、こういった1点もやらないという守備と共に、その選手を交代して、退場のリスクすらも回避しようとする千葉の勝負に対する姿勢。

 これが、岡山にできなくて、千葉にできることの1つだ。点差が開いても千葉は、勝つためにやるべきこと。すべきこと。最後までやり遂げた。

 しかし、それは、千葉のやり方である。岡山は、本当に何もできなかったのか?スコア上では、そうかもしれないが、人数が少なくなっても2高木 友哉や43鈴木 喜丈は、寄せに来る千葉のDFをいなして、前進して、前に突けるパスをみせていた。これが、0-1や0-0などの僅差であれば、どれだけ効果的であったか。何故、千葉のハイプレスに、岡山のスタイルで、勝負ができなかったのか。スコアが許したことかもしれないが、岡山が体現したかったサッカーで、勝負できるようにするために、残り試合をどう戦うかが問われることとなる。

 千葉は、残り時間も1点もやらないという守備も緩めなかった。岡山の選手も(1点でも返す事を)諦めない姿勢で、最後まで前からプレスをかけて、奪ったら前に立ち向かっていく姿勢を崩さなかったが、千葉に41小森 飛絢に0-5のスコアとなる千葉の5点目を許した。それでも岡山は最後まで戦いきった。

 岡山のサポーターも帰りたくなる展開で、いつも帰らない方も帰ってしまう結果の中、90分近くまで、多くのサポーターは、その選手の姿に(得点を)期待したくなる部分があったのかもしれない。流石に88分ぐらいになると、帰宅の途につく多くの岡山サポーターも目立つようになったが、サポーターもチームと同じく最後まで戦う姿勢を貫いた。

 千葉も恐らく「好調」の岡山という認識で、千葉を応援で後押しをしていたはずで、この最高の勝利に大きな手応えを充実を感じて、チームの勝利に歓喜していた。試合直後にベンチの前で、その後、中央でも二度目の円陣になって喜ぶ千葉。

J2では円陣を組むチームが増えた。J2リーグの接戦のリーグだということを改めて感じる。

 岡山にとっては、衝撃的で、今後の試合にも影響を及ぼす完敗の千葉戦は、こうして90分間を終えた。

 千葉にとっては、もしかすると今季のベストゲームかもしれない90分間の戦いを終えた。

 両チームにとっては、違った意味で、気持ちの残像が強く残る事になったが、この試合をどう次に繋げるか、また次の試合に向けての準備が進んでいくこととなる。

 4章では、千葉のスタイルなどへの考察、5章では、岡山について、冷静に受け止めつつ、熱くなった部分、好きになれた部分などの想いもしっかり語りたい。

 完膚なきまで打ち砕かれた岡山サポーターとして、記憶が強く残像に残っている内にしっかりと言葉にしたい。


4、集い結び一つに決める~結心(けっしん)~(千葉編)

シティライトスタジアムは、試合前からまるで岡山にとってのアウェイ戦のような雰囲気を作りだした千葉の迫力のある応援。

 千葉は、強かった。ここまでサッカーと結果を残すまでに何かあったのかを考えると、辛い時期も長かった。岡山も応援するようになっても私が千葉を応援していた気持ちが消えていたわけではなく、ずっと気に留めていた。その時は、すぐに戻れるだろう。次は、その内・・・。

 気が付けば14年目のJ2を戦っている。私が応援し始めた岡山とも14年間戦って来たことを意味するが、失礼かもしれないが、今年初めて、真の千葉の応援に触れられた気がする。恐らく、この試合が、最も多くの千葉のサポーターが、岡山の地に来て、圧倒的な声量で、Cスタに轟かせた試合となった。

 試合前から圧倒された部分こそあるが、なぜここまで、千葉が強かったのかにここからは迫っていく。

 1つ目のポイントは、快速アタッカーを前線4枚配置していることにあるだろう。スピードに対する対応力の面で、DFラインに少しでも綻びがあれば、そこから決壊した堤防のように、対戦チームの守備を崩す事が可能となる。この試合では、岡山のDFラインは、総崩れで0-5の5失点も少なく済んだ方だろう。

 2つ目のポイントは秋田に近い前線からのハイプレスにある。岡山にクリアを立ち上がり選択指せるほどのプレスをかけ続けて、岡山のビルドアップを封殺した。涼しくなったことも影響しているかもしれないが、少なくとも前半の45分間は、ずっとかかり続けた。1つ目のポイントの快速が相まって、岡山のスタイルを崩壊させた。

 3つ目のポイントは、ボールロストしないビルドアップ。裏へのロングパスを合言葉にしていて、パスを繋いでの前進が、第一ではないこともあり、繋ぐ上で、リスクを伴う筈のフェーズを省く事で、岡山のプレスに嵌ることなく、岡山のアタッカーの消耗を誘発した上で、岡山のDFラインを破った裏へのパスで、岡山のハイラインを許さず、押し込んで、バイタルエリアからのシュートの形に繋げた。

 4つ目のポイントは、選手の適材適所。例えば8風間 宏矢の前線での起用を軸とした戦い方や10見木 友哉のボランチ起用。千葉の前線は「FW」という枠に捉われず、攻守一体、裏抜け・収める・スピードなど、千葉のスタイルを体現する上での総合力、適性の高い選手が揃っている。そして、10見木 友哉のボランチ起用のように、中盤での岡山のプレスを回避できる技術も全体的に高く、攻撃参加した時の攻撃に関するクオリティも高い。監督や選手から完敗という言葉があったように、まさにそういった試合となった大きな理由は、この辺りにある。

 5つ目のポイントは、やはり鍛え抜かれたフィジカル。尹 晶煥 監督の磨いていた武器を一つのスタイルを完成形へと導いた。空中戦でも岡山を圧倒していた。強力なロングスロー、ハイプレスの持続時間を伸ばす持久力、プレスの寄せを速くするスピード。今のスタイルを体現とするチームベースは、今まで積み重ねてきたものに加えて、新加入の選手や若い選手の力の融合と共に実現できている。

 私が気が付いた範囲、感じた範囲では、ここをベースとした速度と強度を極限まで高める事ができた雪崩のように攻守で押し込む事で「圧力」や「勢い」を作りだす。少なくともこの試合での岡山は、その「圧力」に抑えこまれて、「勢い」をいなすことができず、直撃してしまった。

小林 慶行 監督(千葉)
「ただ、僕らはトライし続けることでチームとしての力を上げていこうと考えている。」

.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第37節 岡山 vs 千葉(23/10/01)試合後コメント(監督)
より一部引用。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/100106/coach/

 まだ、千葉も昇格が決まった訳ではなく、ここから先は、自動昇格かプレーオフ進出からの勝ち抜きをかけて、残り5試合戦うこととなる。それにしても千葉のサポーターの人数も凄くて、応援も迫力もあった。今年こそは、という想いが強いのではないかと思う。

 Cスタにこれだけの千葉サポが、来岡して下さったことからも、スタジアムから遠ざかっていた方も、フクダ電子アリーナへと1人、また1人と結集しているのではないか。J1から降格して、14年ですよ。停滞していた時期も長く、苦しい時期も長かった。だからこそ、今季こそは、久々に足を運んで、チームを応援したいという方が多いのではないか。

 そして、今の千葉の勢いや応援に肌で感じることで、応援する気持ちが、再び心に火を灯す。今の千葉が、1試合戦いながらチームとして強く、勢いをつけていく、またサポーターも戻って来る、それこそ新規の方も増えて行く。そういった最高のサイクルに入っている。

 残り5試合で、どうなるか分からない中でも、プレーオフ以上は確実とも感じる勢いで、もしかすると自動昇格圏に食い込むかもしれない。それだけの内容と結果のサッカーを千葉は、岡山のホームでやってのけたのだ。

 14年のJ2の戦いの1つ1つの経験、それこそ喜怒哀楽の先に、今の千葉がある。この14年を全て知っているサポーターと応援してきた期間の短いサポーターもいるかもしれないが、伝統と歴史に新たな風が吹く中で、1つになっていく、1つの線として繋がり、集う。

 0-5というスコアで完勝したジェフユナイテッド千葉が歴史を変えることができる予感を強く感じた。ジェフユナイテッド千葉の「サポーターがまた1人また1人と戻って来る(増ていく)集結」「昇格にむけて、心を一つとして一つのチームとなる結束」「勝利のためにチームがサポーターが一心に」「昇格への決意を強くする決心」。

 今の千葉は、この「集結・結束・一心・決心」の意味を込めて「集結一決〜結心〜」を4章のタイトルとした。

 千葉に、再び「希望」が。J1への「希望」が。膨らむ「希望」が。

 千葉は、歴史を動かせるのか。

 岡山との再戦の可能性もある中で、残り5試合で、どういった結末がまっているのか。

 千葉の「結心」は固い。

歓喜の中心のなかにいる千葉の選手達とサポーター。

5、完敗の奥の道筋~光明~(岡山編)

前半の思わぬ展開に驚く岡山のリザーブの選手達。それぞれの選手が、後半の逆転に向けて気持ちを高めている。

 前半の45分で、3失点した所で、内容を考えると、かなり厳しいなと感じて、19木村 太哉で、流れを変えられるかという所で、4失点目を喫した。ここで、せめて1点という気持ちとなり、退場者がでたなかで、頭では敗戦は、9割以上決まったという認識となった。

 岡山の誇る後半のスペシャリストである19木村 太哉や99ルカオが、ドリブルで存在感を放つ中で、ゴールに向かって仕掛けて行く中で、岡山サイドに「1」が、スコアボードに最後まで点灯することはなかった。

 そういった厳しい試合での岡山の敗戦理由は、前後半の試合寸評と千葉に関する4章である程度、私の考えというのは、お伝えできたので、千葉との再戦の可能性を含めて、この試合の中で、戦えた部分をヒントに、岡山の戦い方を考察していきたい。

 個人的に、岡山のチャレンジを断念した4バックの攻撃型ではなく、1人退場者を出した後に採用した4バック型が、面白いと感じた。2高木 友也の身体能力を活かした守備や囲まれてもそこから突き破るスプリント力は、押し込まれた中でも守備でも攻撃でも前に向かう原動力になるのではないかと感じた。

 16河野 諒祐の右SB型の時は、守備が弱点となり、勝ち切れない試合もあったものの左から2高木 友也、43鈴木 喜丈、5柳 育崇、15本山 遥のDFラインであれば、千葉の4枚のアタッカーにある程度、戦える希望もある。この試合のように、守備が崩壊するよりは、まずは、千葉の攻撃を意識して、如何に抑えるかを主眼とすべきであると感じるというよりは、そこを抑える目途が立たないと戦えない。

 中盤よりは前は、今の基本的には今のサッカーをベースで戦える。6輪笠 祐士を軸に相方に、後を巧く活用しての前進であれば、41田部井 涼。前との連動性を意識するなら44仙波 大志。左SHには、42高橋 諒を軸にしたいが、44仙波 大志や41田部井 涼も選択肢に入る。右SHには、推進力と守備重視なら14田中 雄大、チャンスメーク重視であれば44仙波 大志、パスよりもクロスでのチャンスメークを重視するなら16河野 諒祐もコンディション次第だが、選択肢に入って来る。巧く形にならない場合は、27河井 陽介で、バランスを取れるのも大きい。

 この辺りは、相性をみて、千葉のスピードに対して、守備でどこまでケアをして固めるのか。後からの前進が、誰と誰の組み合わせで効果的にできて、スムーズに意図を共有できるか。一番重視すべきポイントは、後半の99ルカオ、19木村 太哉、8ステファン・ムークの突破の有効性のある後半に繋げていくかという視点で、なんとか勝負できる形に持って行きたいところで守備の安定と中盤の優位性を作りだしたいところである。

 残り5試合しかない中ではあるが、序盤はこの4バックを基本軸としていたので、この試合で大敗こそしたが、手応えを掴んでいる今のスタイルに、その序盤の4バックに回帰することも選択肢となる。ただ、一番として、プレーオフ進出することがリーグ戦の第一目標となり、どこまで千葉対策のスタイルに着手するのか、それとも継続路線の中で、答えを探すのか。残り試合の注目ポイントであることは間違いない。

5柳 育崇 選手(岡山)
「もう自分たちの立ち位置をしっかりと受け入れて次の試合に勝っていくしかないなと思っています。」

J.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第37節 岡山 vs 千葉(23/10/01)試合後コメント(選手)
より一部引用。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/100106/player/

 ただ、こうしたスタイルに手応えを感じたのも岡山が、勝負が決まった中で、1点でも返す姿勢を最後まで戦い抜けたからで、頭では諦めても心では諦めなかったという事をプレーで示せたからだ。

木山 隆之 監督(岡山)
「1人少なくなったあとはみんなでなんとか耐えながら「1点でも」という思いで粘り強くやれたと思いますけど、試合としては完敗なんじゃないかなと思います。」

.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第37節 岡山 vs 千葉(23/10/01)試合後コメント(監督)
より一部引用。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/100106/coach/

 前半が、終わった時に、この後どうなっても「かっこ悪くても戦えるか」と発信したが、岡山は、見事にこの部分をやり遂げたのでは?99ルカオと19木村 太哉が、プレスを何度もかけて、味方のパスに対して全速力でスペースに走って、囲まれても局面を打開するために仕掛けていく。後半(途中)からの出場でも、かなり体力的に厳しかったのではないかと思うが、最後まで、戦う姿勢を崩さなかった。

 他の選手もすべきこと、できることを最後までやり遂げた。もし、プレーオフで再戦することがあれば、戦える「光明」が見出せるかもしれない。個人的には、そういった希望を抱けた0-5であった。

 選手も監督もサポーターの誰もが(1点でも返すことを)諦めていなかった中で、試合後にサポーターもブーイングや怒声のような声も聞こえた気もするが、チームの勝利に期待していたからこそ、こういった時に、あまりに直接的にぶつける時代ではない中で、控えるべきだが、次に進むためには、ある程度、そういったアクションが出てしまうことは仕方ない。

 ただ、こういった気持ちをどう消化するか、切り替えるかという点で、かなりダメージである試合で、私自身、レビューを作成する上でも、表現する上で難しい試合でもあった。

タイトル写真にも使った一幕。これより悲壮感を感じる様子に7チアゴ・アウベスがなっていたが、筆者はとてもその写真を撮れなかった。

 その中で、7チアゴ・アウベスの今季の岡山にかける想いというのは、強く感じていた。タイトル写真のようにベンチに倒れかかるようにピッチを見つめていたが、去年であれば、不安を悪い方向にぶつけることや爆発することもあったが、この試合では、ベストを尽くしてくれた。

 接戦も多いシーズンということもあるが、守備に奔走する7チアゴ・アウベスやパスが来ない中でも不満のアクションではなく、できることを探して、色々な工夫をする7チアゴ・アウベス。気持ちでは、どうにもならない事もあり、それが、この試合であったが、エースである7チアゴ・アウベスは、カッコ悪くてもやりきってくれた。

 それだけの岡山への想いの強さを感じた試合でもあり、僅差ではなく、自身がピッチから退いて0-5となっても、最後まで戦う岡山の選手達の姿から目を逸らすことなく、7チアゴ・アウベスは最後まで見届けた。

 ベンチに座るのではなく、一人になれるベンチ横に立ちながら肩をかけていたが、やはり気持ち的に辛い部分があったからではないかと思うが、ピッチで色々な感情を表に出す事の多い印象の強い7チアゴ・アウベス。22シーズンのオフに加入が発表された時には「守備をあまりしない選手」や「怪我の多い選手」と言われていた7チアゴ・アウベス。しかし、その7チアゴ・アウベスが、限界まで攻守に奔走して、気持ちでも最後まで戦う姿勢を、ベンチに下がっても崩さなかった。

 チームとしての真価は、こういった展開になった時に、チームとしてどう振る舞えるかで、次に進めるか決まる。

 私には、ファジアーノ岡山の選手が、0-5となっても「怒り」や「諦める」という心に支配されることなく、「前進する」事を貫ぬき、一心にゴールを目指した。岡山の伝統と言える「不屈」や「献身性」の精神は、メンバーが変わった中でも引き継がれていることに、岡山サポーターとして、胸に響いた。

 私は、冒頭で「涙ぐみながら」と書いたが、これは、選手の頑張りが、嬉しかったからが一番の理由である。「悔しい」気持ちもあったが、それ以上に「嬉しかった」気持ちが強くて、感動しての涙である。

 ここだけでは「カッコ悪い」ですが、これを私の涙の理由を言い訳にさせて下さい。

「最高にカッコ悪かったファジアーノ岡山」
でも
「最高にカッコ良かったファジアーノ岡山」

 私以外のサポーターの方にも、結果こそでなかったが、選手の頑張りが、少しでも伝わった部分があれば、筆者として嬉しい。

 そして、対戦相手であるジェフユナイテッド千葉のサポーターの方にも何か心に響いた部分があったのであれば、より嬉しい。

 0-5の中の光と闇。この先に、光に変えられるかどうか。

 私には、「光明」の道筋があると感じられた試合でもあった。

 その道が、今季なのか来季以降なのか。

 岡山も千葉も厳しい戦いは、これからも続く。

チームの強さへの探究も応援の迫力の追及もまだまだこれから。1つ1つの試合が、チームをサポーターを強く、1つにしてくれる。

文章・画像・図=杉野 雅昭
text・photo・figure=Masaaki Sugino


6、アディショナルタイム~動揺~

・千葉戦アンケート

 千葉戦のMIPのアンケート。ポジティブな文面で、かつ冷静さを装って、ここまで書いていたが、直後には、動揺があったようだ。磐田戦と間違って、アンケートをポストしていた。本当にすいませんでした。

 そして、もっと活躍した選手がいるなかで、7チアゴ・アウベスの岡山の想いを強く感じたので、無理やりアンケートの選択肢に写真付きでねじ込みました。

「MIP」は 「Most Impressive Player」 の略した言葉で「もっとも印象的な選手」という意味です。だから、そういった7チアゴ・アウベスの姿が、強く頭に残った。それで、どうしても入れたかったのです。本来のアンケートの趣旨とは違うかもしれませんが、今回は、どうしても入れたかったのです。

・千葉戦のフーズチョイス

豚照りマヨ丼

 大盛の豚にテリヤキソーンの甘さと濃さに、マヨネーズの柔らかいけど、パンチ力のあるマヨネーズパワー、最強の組み合わせの1つ。美味しかった。

炙りイカ串

 肉にはない柔らかい食感。たげと粘り強く弾力。少しだけ焦すように焼くソースが、イカの本来の味を引き出す。イカの味の活動範囲の広さには、ファジアーノ岡山の可能性、いえ、ファジフーズの可能性を感じた。

・後書き

 書きたいことをどう伝えるか。その難しさを感じている。長くなれば、完成が遅くなる。早い方が良いが、要点を絞る必要がある。
 実は、今回、書ききれなかったこともある中で、27河井 陽介や23ヨルディ・バイスといった選手が、ピッチを観ながら、話をする中で、ピッチでは11人で戦うが、後押しがあれば、11人以上の力を出せるということを感じられた。
 全てをの声を受け入れると、流石に重圧に潰されしまうので、自分なりに受け入れて、違う事を考えられるような余裕ができるくらいの気持ちが、大事なのかもしれない。
 残り5試合しかないけど、それが7試合になるように、選手同士が、委縮せず、これまで通り、コミュケーションをとって、○○すべきではなく、〇〇してみないとか、「挑戦」できるような雰囲気まで立て直せれば、まだやれるのではないかと思っている。
 それが文中で引用して紹介した千葉の小林 慶行 監督の言葉にあった通り、千葉は「挑戦」できている。0-5負けた岡山にだって、「挑戦」できるという事を残り試合でファジアーノ岡山が、内容と結果で体現してくれることに期待したい。

・ファジ造語

「ルカブル」
 
分かっていても止められない。分かっていても前を向かれる、分かっていても追いつけない。そういった強さ・高さ・速さのフィジカルの3拍子揃った99ルカオの唯一無二のドリブル。ルカオのドリブルを略して「ルカブル」。

「守防奪運(の極み)」
 15本山 遥は、守備のスペシャリストであり、フィジカルモンスターである。身長こそ低いかもしれないが、それを補うばかりの守備ができて、防ぐことができる、そして、奪取できる力もある。攻撃になれば、22シーズンのDHの経験やSBとしてプレーを目指した経験を総動員することで、岡山が今のスタイルで戦うようになって、着実に前進することに一役を担っていることを表現する造語であり、15本山 遥が、右CBへの適性を高さを示す造語。



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