2024ファジアーノ岡山にフォーカス21『 ≫≫岡山に足りなかった力~蟻地獄~≪≪ 』J2 第10節(A)vsブラウブリッツ秋田 レビュー



1、挑戦と徹底の思惑~希望と現実~


 岡山は、7〜9節の悪夢のように勝てなかった連戦を心身共にリセットすることで、チームとして勝利のために1週間かけてじっくり準備してこの試合を迎えた。

 アウェイの地に乗り込んだ岡山は、9番 グレイソン 選手と29番 斎藤 恵太 選手が、2トップという横の関係で、トップ下に8番 ガブリエル・シャビエル 選手の形と、1トップ2シャドーのような9番 グレイソン 選手と29番 斎藤 恵太 選手が、縦の関係になることもあったが、8番 ガブリエル・シャビエル 選手に自由をチームとして許した中で、守備のバランスが崩れることなく、それなりに悪くない戦いができていたことは収穫であった試合である。

 この辺りは役割を絞るというよりは、木山 隆之 監督らしく、選手の自由な発想や選手同士の相乗効果に期待した狙いを感じられる前半であったように感じられた。

 ベンチに6番 輪笠 祐士 選手と21番 川上 康平 選手が今季の控えではあるが、今季初めてメンバー入りした。

 他の控え選手を見渡した時に、タイプの違う1トップ2シャドーの形にそのまま送り出して、27番 木村 太哉 選手を左WB適正のある選手の3人が欠場する状況の中で、17番 末吉 塁 選手を代えるのだろうと予測できて、今節はまさにそういった交代カードの切り方となった。

 最後の一枚は、リードしていれば9番 グレイソン 選手か24番 藤田 息吹 選手に代えて、6番 輪笠 祐士 選手という世界線もありえたが、試合は0-0のまま試合終盤に突入したので、9番 グレイソン 選手の役割を担える11番 太田 龍之介 選手の投入となった。

 一方で、秋田の方は、選手に離脱者が出たとしてもスタメン選手も交代選手もやることは同じで、秋田一体+の下で、同じベクトルを向けて、戦うという強い結束と意思を感じた。非常に現実的な戦い方であったとも感じたし、事実岡山を圧倒できていた試合であったので、秋田の選手が、勝てる試合であったと口としていた通り、まさにそういったゲームであった。

 岡山としては、9番 グレイソン 選手の粘りに対して、8番 ガブリエル・シャビエル 選手の狙いすました枠内シュートが決まっていればというシーンぐらいしかチャンスがなく、90分間の戦いの内容においては厳しい現実が突きつけられた。それでも岡山の唯一の勝機を決めていれば勝てたかもしれないという点では、内容で(岡山の良いところが辛うじてあったという意味で)完封ではなかったことが救いであった。

 この日に政田であったユースでもそういったシュートがセーブされて、流れを活かしきれず、広島に力負けしたが、岡山も押し込まれた中で、GKの49番 スベンド・ブローダーセン 選手を中心に粘り強く戦えたことで、敗戦は免れた。難なくセーブしたように見えたが、1番 堀田 大暉 選手であれば、手が届かなかったかもしれない。そう考えると、アクシデントがない限り、リーグ戦での1番 堀田 大暉 選手が、出場機会を掴むことは改めてかなり難しいと感じてしまう程、49番 スベンド・ブローダーセン 選手の存在感の大きさを感じた試合でもあった。

 このメンバーでは面白いサッカーができるかもしれない。そういった希望は、秋田の徹底した現実的なサッカーの前に、岡山のサポーターは、0-0というスコアレスドローのように厳しい現実を突きつけられて、(希望を)打ち砕かれた試合となった。

 その分、課題の多かった試合であったので、そこに対しての現実的な修正により、改善していくことで、(この試合の形の)継続と(一部メンバーの)変更の両面から検討していく感じになりそうだ。そういった意味で、プレビューで「鏡との対戦」とサブタイトルで表現したが、まさに多くの課題が見つかったという意味では収穫ですし、勝ち点1を手にできたことを唯一の救いとして、内容と結果をポジティブに捉えて、また1週間しっかり準備して、ホーム熊本戦からの連戦に向けて、強くなった岡山を見れることに期待したい。

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2、蟻地獄のような回収力~秋田~


 この試合で、どうして秋田は、岡山陣地でプレーする時間を(岡山よりも)長く作ることができて、点ではなく面で岡山を抑え込むことできて、主導権を握ることができたのか。

 実は、両チームの戦い方において、ただ1点を除いた時に、両チームに大きな差があったかと言われれば、実はそこまでなかったのではなかったのではないかと感じる。

 大きな差となったその1点とは何かと言うと、左右SBからの「ロングスロー」にあった。岡山が攻める時は、秋田がラインに逃げれば、岡山は、攻撃の形を通常のスローインで、サイドから改めて作ることが求められるが、秋田が攻めて、岡山がラインに逃げても、秋田はロングスローから、岡山のゴール前に集めさせて、得点に繋がらなくてもCKと同じように、セットプレーからの拾い合いに持ち込まれてしまう。

 岡山は、攻撃の回数を増やしたかったが、サイドからのスローインの度にゴール前に守備のために集まざるえないことで、セカンドボールを拾っても、なかなか前で良い形で、収めて人数と時間をかけて攻めるということが、どうしてもできないというか攻撃に移るのに時間がかかった。

 具体的には、岡山は、ロングスローを防いだらすぐに攻撃に移ることはできないので、攻守の陣形を整えてから、やり直す作業が入り、苦労して前に運んでも再びクリアという名のアバウトなロングパスへの対応で、守備側(岡山側)のファールからFKやロングスローという繰り返しになってしまう。

 岡山は、この秋田の形をなんとか打破しようとしていたが、まるで蟻地獄に嵌ってしまったように、90分間で、我慢の時間(守備の時間)が、どうしても多くなったという試合であった。

 この蟻地獄を抜け出すためには、岡山も蟻地獄を作る。つまり効果的なロングスローを実行できる力があるかではあるが、残念なことに岡山のロングスローは、距離と速度が足りないので、どうしてもニアで一度変化をつける必要があり、そこを理解した上でのロングスローのデザインの作り込みも甘く、現状は手前で競り勝てないのであれば、この試合の秋田のカウンターを受けたシーンのように逆にリスクが大きいように感じる。

 そう考えると、対戦相手にもよるが、工夫を組み込み、再デザインするか。競り勝てそうになければ、多少時間が掛かっても丁寧にスローインからサイドから形を作って、CKを狙っていく形でも良いかもしれない。

 そして、蟻地獄を作れないのであれば、シンプルに前へのロングパスを蹴り合うような割り切り。もしくは、繋いでプレスを回避して前進していくしか選択しかなく、一朝一夕では解決できない問題であったため、岡山は90分間で状況を改善できず、最終的に秋田の方が攻め手が多くなってしまったという岡山としては、なかなか有効打がなかった試合となってしまった。

 そのため、秋田に勝つには、チームとしても個人としてもクオリティを高めて、せめて五分五分に持ち込める完成度や連携を構築していくか。それが、無理でもこの試合のように粘り強く我慢しながら戦い、1チャンスにかけるような戦いしかない。

 秋田をホームで迎え撃つ時に、岡山が、どういった答えにたどり着くことができているのか。今のままでは、8番 ガブリエル・シャビエル 選手の決定機の1チャンスのようなシーンで、確実に決めるしかない。

 シンプルながら強力な秋田のサッカーに対して、岡山はチームの攻撃における大きな課題が見つかったこととなる。この問題の解決に挑戦する岡山を見守り、ここから決定力や攻撃の迫力不足をどう改善していく過程に注目していきたい。

 秋田の気になった選手としては、31番 圍 謙太朗 選手のあのビックセーブ。決まったと思ったですが、あの巨体でも身体能力の高さを感じたセーブでした。アシストにも冷や冷やしながら、存在感の大きさを感じたGKでした。

 そして、29番 佐藤 大樹 選手の後半のあのシュートはやられたと思いましたが、ゴール嗅覚とか推進力とか、本当に怖い選手に感じました。

 後は、前から感じていたことですが、身長の高さを引っ繰り返す身体能力を活かした空中戦の強さのように、守備の強度と当然のように放たれる弾丸ミドルシュートも怖ったですね。

 精度のミスもあるんですが、バーにも当たったシーンもありましたし、下手をすれば、複数失点喫しての完封負けもあったかもしれないぐらい心身の強さを秋田の全選手から感じました。まさしく「秋田一体+」でした。


3、試合雑感~岡山~


 8番 ガブリエル・シャビエル 選手を自由に動き回ってもらうために、岡山は2トップで戦うという形に挑戦を選択した。何度か8番 ガブリエル・シャビエル 選手から多彩なパス(色々な蹴り方のパス)と非凡なアイデアによるパス(視野の広いパス)は、シンプルに強固な秋田の守備ブロックを割ること(得点)こそできなかったが、僅かではあるが、ひびを入れること(決定機を作ること)は、辛うじてできた試合に感じた。

 全体としては守備のバランスや強度も悪くなかったので、次の熊本戦も8番 ガブリエル・シャビエル 選手が、スタメンの可能性は高いように感じた。29番 斎藤 恵太 選手の所を誰にするのかというは、一考の余地もあるように感じたが、後半の左WBの27番 木村 太哉 選手とシャドーというかWGのような99番 ルカオ 選手の関係性も良い形(走力を活かしたサイドを突破する攻撃の形)を作れていたので、復帰できた試合となった19番 岩渕 弘人 選手も、そのシーンでクロスが合えばビックチャンスになったかもしれなかったことを考えても、この3人に関しては、引き続きも見てみたいなと感じた。

 11番 太田 龍之介 選手に関しては、この試合で、いい所を作れなかったものの1トップで、11番 太田 龍之介 選手が計算できるようになれば、99番 ルカオ 選手を、チームとして競らすのではなく、走らせるということをできるようになるので、期待したい気持ちは強い。

 守備に関しては、集中して守れていたこととGKが長身で守備範囲の49番 スベンド・ブローダーセン 選手であったことで、なんとか無失点に抑えることができたという試合であった。

 チームとして秋田に何度か決定機を作られてしまったが、岡山も秋田のように最後までやり切ることを徹底したことで、最終的にシュートする選手への守備の圧力をかけて、寄せることができたことで、微妙なシュートの精度のズレに繋がり、失点を免れたとポジティブに捉えたい。

 18番 田上 大地 選手が、中央に構えた時の安定感はあったことと、守備の切り札として6番 輪笠 祐士 選手が戻ってきたことで、43番 鈴木 喜丈 選手が不在でも、守備の安定感は信頼がおけるのではないかと感じた。

 後は、全体として、主導権を握るというサッカーが、試合を重ねるごとにできなくなっている事は気がかりであり、この試合でも秋田が強かったのか、岡山の状態があまり良くないのか。この辺りは、判断が別れる所かもしれないが、また1つ勝つことができれば、流れも変わる可能性もあるので、スタジアムへと足を運び、勝利を信じて応援したい。

『 4番 阿部 海大 選手 』
やはり一人ひとりが、さらにパワーアップしていかないと、勝ちにつなげるのは難しいので、無失点で守りながらもゴールに向かう姿勢や、攻撃の精度をチームとして上げる必要があると感じている。

ファジアーノ岡山公式HP
J2第10節 ブラウブリッツ秋田戦 監督・選手コメント
より一部引用
URL:https://www.fagiano-okayama.com/news/202404141730/

文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino

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筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


4、アディショナルタイム(ファジ造語24)


2024ファジ造語No.1
『 ≫≫力を出し切る三原則≪≪ 』

「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉から想起した「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目したいですね。

2024ファジ造語No.2
『 ≫≫虹色の右足≪≪ 』

24シーズンがルーキーイヤーとなる24番吉尾 虹樹 選手の右足から放たれるパスやクロス、シュート、プレースキックの全てが、高精度であることをより魅力的に伝えるファジ造語。24吉尾選手の名前の「虹樹」の「虹」があり、「虹色の右足」に相応しい選手であると思います。プロとして経験を積む中で、「虹色の右足」は、大樹のようにチームを支えることができる可能性を秘めていることも間違いないでしょう。

2024ファジ造語No.3
『 ≫≫木山マジック≪≪ 』

固定概念を作らない木山 隆之 監督の自由で大胆な決断により、チームを勝利に導くことができる試合采配や選手起用を指すファジ造語。誰にも思いつかない自由な発想と大体な一手で勝利を手繰り寄せてきた将棋で一時代を築いた羽生 善治先生の一手が「羽生マジック」と呼ばれていたが、そこに由来して、「木山マジック」と命名した。22シーズンは、サポーター間でも浸透した。24シーズンでも聞きたいワードですよね。

2024ファジ造語No.4
『 ≫≫剛よく剛を制す≪≪ 』

「サッカーにおいても剛強なものが、剛強な力によって、無慈悲にも剛強なものを押さえつけてしまうという弱肉強食の世界である」という意味の造語」本来は「柔よく剛を制す=柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」という意味の造語だが、99ルカオ選手のフィジカルが、あまりに凄すぎるので、諺(ことわざ)を弄ることでその強さを表現したファジ造語。

2024ファジ造語No.5
『 ≫≫木山曲線≪≪ 』

将棋の藤井八冠が、AI評価値で、一度リードしたらそのまま最後まで右肩上がりで完勝してしまう強さを表現して「藤井曲線」と言われていました。まさしく、開幕戦の木山ファジの勝ち方のようで、そこを可能にした選手起用やチーム作り、ゲームプランから木山マジックの進化系であり、90分間でほぼ圧倒して勝った時の勝利を表現するファジ造語。

2024ファジ造語No.6
『 ≫≫三本の矢24ver≪≪ 』

以前、ファジ造語として紹介していたが、24シーズンでの三本の矢は、11人で繰り出される隙が無い攻撃(途切れずらい攻撃)の事を指す。木山ファジの特色である選手の個性を引き出すサッカーの下で、3Dアタック×3=「縦×横×高さ」×「速さ・強さ・巧さ」×「パス×ドリブル×シュート」が、その方程式の下で、異次元の破壊力を生み出させる攻撃。まさしく、三本の矢に相応しい攻撃を表現したファジ造語。

2024ファジ造語No.7
『 ≫≫虹色の戦術(レインボータクティクス)≪≪ 』

 個性豊かな選手を適材適所で起用して、個性×個性の攻守のプレーの幅や深さで、対戦クラブの戦術の多くへの対応して戦えるだけでなく、試合毎に相性の良い選手が、持ち味を発揮して、攻守で安定した戦い方をすることができる。その個性の戦術の色の可能性はまさに虹そのもので、虹色のように個性が耀き、雨の後の晴れのような勝利に繋げることができるファジの戦術の事を指すファジ造語。

2024ファジ造語No.8
『 ≫≫田段陣地≪≪ 』

 「多段構え」の防壁と、隙を少なくする戦術的な「防御陣形」に、18田上 大地 選手の名前から、「田上=田んぼの上」では水があることで、自由に動けない。そして、「大地=広大な土地」であることで、広範囲にその守備の連動が及びという意味、そして地に足が付いた意味を全て込めることで、18田上 大地 選手の守備が、複数の守備戦術と強固な壁を構築された上で、隙の少ない堅守で、統率された守備ができる事を示すファジ造語2024です。

2024ファジ造語No.9
『 ≫≫グレイZone≪≪ 』

 岡山の最前線のDFラインと中盤の間のエリアで、9グレイソン選手がプレーするエリア。ここで、攻撃で起点を作ることができて、守備では、対戦チームの前進を阻んだり遅らせることができる。9グレイソン 選手のこうしたプレースタイルとプレーエリアは唯一無二で、岡山の堅守を支えるだけではなく、岡山の流れの切れない攻撃を可能とする。まさにその様子は、難攻不落の前線基地のエリアで、本来は対戦チームが有利なエリアだが、五分五分に持ち込める本来の意味も含めた効果を比喩して創ったファジ造語。

2024ファジ造語No.10
『 ≫≫岡山式三段撃ち≪≪ 』
 GKの守る最後の砦である本陣の前を「DF:空中戦、クリア」・「MF:パスカット、セカンドボール回収、サイドの主導権」・「FW:プレス、プレスバック」の「三段撃ち」で陣地を押し返して、気が付いたら岡山が守備から攻撃まで陣地回復できる強靭な守備。また、仮に敗れてもゴールに体を投げ出して守る守備ブロックと某ゲームのゴーレムのように、ゴールに蓋をする守護神が備えている堅守である岡山の守り方の説明を一言で表現したファジ造語。

2024ファジ造語No.11
『 ≫≫動かざるごと岡山の如し≪≪ 』

 対戦相手やどういった状況でも、岡山は無理に攻めることなく、好機をじっくり待ち、やることを徹底して、最後まで可能性を信じて戦える自信と謙虚のバランスの取れたメンタルの強さ。そして、個の力や組織力のどちらでも向かってくる対戦クラブをしっかり受け止めるチームとしての体幹の強さで、横綱相撲のように攻守で着実に前進して、そのまま押し切れるチームの総合力の高さ。ここを戦国大名の武田 信玄の「風林火山」の「山」の「不動如岡山」の「動かざるごと山の如し」の「山」に「岡」を加えて「動かざるごと岡山の如し」に変えて、岡山の攻守の安定感を強調したファジ造語。

2024ファジ造語No.12
『 ≫≫キヤマアイ≪≪ 』

 木山 隆之 監督の勝利に逆算した勝負勘が優れた決断力に裏打ちされた本質を見極める「着眼大局」の眼を例えたファジ造語。木山 隆之 監督は、勝利のために必要なことを見極めて、情に左右されることなく、冷静に決断を下すことができる。無謀ではなく、挑戦を選択できる木山 隆之 監督が、勝負術に優れる勝負師の監督でもあることも示す。

2024ファジ造語No.13
『 ≫≫仙波クルゴール≪≪ 』

 他のファジサポさんが命名された仙波クルクルにインスパイアを受けて、そこを少し加えて、仙波クルゴールと表現しました。これは、バイシクルみたいな響きの良さを仙波クルクルから残して、そこにシンプルにゴールを加えた。イメージ的には、仙波クルクルのように相手のベクトルを利用して、守備を無効として、決めるシュートのことを指したファジ造語です。

2024ファジ造語No.14
『 ≫≫∞GX FIELD∞≪≪ 』

 ハーフウェーラインより前のどこからでも決定的な仕事ができる8番 ガブリエル・シャビエル 選手の得意なプレー範囲の広さを表現したファジ造語。クロスでのチャンスメークやスルーパスでの決定機を作り出せる。そして、自身もゴール前でパスを受けることで、得点を決めることもできる。

2024ファジ造語No.15
『≫≫守備一冠(首尾一貫)≪≪』

今季の岡山スタイルを表現したファジ造語。守備でタイトルが取れるだけの堅守こそ岡山の武器であり、岡山が、どういった状況でも守備への考え方や高い守備意識はぶれることなく、ファジアーノ岡山クラブは、献身性とハードワークで構築してきた「堅守」。これこそがまさしく「首尾一貫」してきたスタイルであり、一冠を取ることで「守備一冠」のファジスタイルとして、内外に示せるシーズンとなって欲しいという願いも込めたファジ造語。


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