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ラグビーに新たな大会が!!

気がついたら2週間投稿を空けちゃってました。アルゼンチン戦をきちんと見直してスタッツ的な分析をもっと深めようとは思っているのですが。

と思っていたら、日本時間の25日朝、ワールドラグビーから驚きの発表が。

男子ラグビーに関連する主要な点は以下の4つです。

・ワールドカップ出場国を24に増やす
・南北両半球の強豪国(イングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズ・フランス・イタリア・ニュージーランド・南アフリカ・オーストラリア・アルゼンチン)+2カ国(日本・フィジー?)からなるリーグ戦形式の大会を2026年から2年に1度開催。二部リーグも設定し、入れ替えもある
・日本・フィジー・トンガ・サモア・アメリカ・カナダからなるパシフィックネーションズカップを2024年から実施
・国際マッチウインドウの設定(7月と11月)


ワールドカップ出場国の拡大

 まずはワールドカップ。いまは各プール5チーム+合計4個プールの20チームが出場するフォーマットです。これを24チームにして、各プール4チーム+合計6個プールにする形になります。
 トーナメントは準々決勝の前のラウンド16から行うこととし、プール1位・2位に加えて4チームが出場できる形になるようです。
 24チームと聞いて、最初は4個プール制を変えずに各プール6チームにするのかと思いました。そうなると力の落ちるチームが増えてしまい、ミスマッチが増えてしまいます。そういうこともあってか、プール数自体を増やすとのこと。
 そうなるとミスマッチを起こすチームは各プール1つに留まるでしょうから、いまと大きく変わらないことになりそうです。
 いまの構成から4チーム増えるとなると、2019年大会に出場できていたロシアが引き続き出場できないという前提で考えるならば、カナダ、アメリカ、スペイン、韓国といったあたりが今大会の20チームに加わるという形になるでしょうか。

強豪国の新たな国際大会:強化カレンダーが大きく変わる

 次に南北両半球の強豪国とおそらく日本・フィジーからなる国際大会。日本のファンとしてはこれが最も気になります。リーグ戦形式なので9試合もの強豪国との試合です。
 さすがにホームアンドアウェイというわけには行かないでしょうが。公式のテストマッチとしての強豪国との対戦が必ずある、ということになると、これは燃えます(サッカーでは「テストマッチ」とは親善試合に近い意味合いがありますが、ラグビーでは、公式の真剣勝負の国際試合を「テストマッチ」と呼びます)。

 これは2026年からの2年おきの開催ということです。予定通りに実施される場合、なかなかエキサイティングなことになります。2026年に新国際大会、2027年にワールドカップ、2028年に第2回の新国際大会、2029年が空いて2030年が第3回の新国際大会、2031年がワールドカップとなるのです。

 つまり、まとまった真剣勝負の大会がほぼ毎年(正確には4年ごとに3回)あることになります。これは実は日本にとっては大きな課題になるかもしれません。これまでは、「本番」は4年に1度のワールドカップなので、4年を1つの単位として強化することができたのに対し、これからは毎年のように「本番」があることになるからです。つまり、これまでよりもさらに一貫した強化が求められることになるわけです。
 まあ、南北両半球の強豪国は、これまでも毎年それぞれで「本番」の大会を戦ってきたわけですから、同じ条件になるということですね。
 ただし、これまでとは違ったリズムで、毎年「本番」があることをうまく強化に結びつけていくような代表チーム強化のマネジメントが求めらレることになります。また、欧州遠征は一回にまとめてアウェイ戦をまとめてこなす形になる可能性もあり、選手のコンディション管理も大きな課題になりそうです。

「ティア1」の「責任」も込められるパシフィックネーションズカップ

 最後にパシフィックネーションズカップ。

 南太平洋諸国と日本を含む大会は、これまでも「パシフィックリム選手権」や「パシフィックネーションズカップ」と言う形で何回か行われてきました。ただ大会形式そのものが安定せず、定着せずにいまに至っています。
 それを今回は、日本・カナダ・アメリカからなる環太平洋プールと、フィジー・サモア・トンガからなる南太平洋プールとに分ける形で、2024年、つまり来年から行うことになりました。

 大会形式としては、各プールでリーグ戦を戦い(日本の場合はアメリカ・カナダと)、続いて両プール1位と2位とで準決勝およびプール3位同士で順位決定戦、準決勝の勝者同士で決勝、敗者同士で三位決定戦が行われる形で、3位になっても3試合、2位以上だったら4試合を戦えるというものです。

 日本としては、力の近い南太平洋諸国との試合を増やしたいところですが、いわゆるティア2に相当するアメリカ・カナダの強化のための相手としての役回りが期待されているということでしょう。これはティア1(ハイパフォーマンスユニオン)としての責任でもありますね。


 このように、ラグビーの国際試合のカレンダーが大きく変わることになりました。改めて強化を進め、強豪国と互角に戦える試合が見られることを期待します。調子が良かったらまた遠征したくなってしまうかも(笑)。

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