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映画「竜とそばかすの姫」

この映画が物語の勉強になり、またとても面白かったので記録。

美しい映像の仮想現実を舞台にした美女と野獣。

その実、主人公のすずが母の死を受け入れて自分を取り戻す物語。
 

主人公が抱える問題

 
いつも一緒にいて笑ってくれた大好きな母。

作った曲をふたりで歌った楽しさが忘れられない。

でも、自分を置いて知らない子を助けたことが理解できない。

なぜ、自分を捨てて、他人を助けて、死んでしまったのか?

トラウマとなって歌えなくなってしまった。
 

答えがわかる瞬間

 
仮想現実で、追われている竜と出会う。

特に接点もないのに、気になってしまう。助けてしまう。

なぜなのか?


その答えがクライマックスで分かります。

竜を助けることに理由なんてないんです。

竜は困っていて、誰かの助けを必要としているから。

それだけ。 

そしてそれは、母と同じでした。
 

エンディングについて

 
だから、最後は上手いこと立ち回って、キレイに解決してはダメなんです。

母と同じように、制止を振り切って、突っ走って、すっ転ばないとダメなんです。

母と同じように、困っている人のために、後先考えず行動して、失敗しないとダメなんです。
 

なぜなら、母娘(おやこ)だから。

母と同じ行動をすることで、自分の中に母がいると実感できるから。

自分は母の子だと実感して、自分を取り戻せたんです。
 

めちゃくちゃ良い映画でした。
 


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