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食と歴史にまつわる、あれこれ

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史料調査の中での食にまつわる記述や、その出先での食についての体験、食とそれにまつわる文化の話を、書籍の紹介などと併せて行っています。
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記事一覧

#158戦争と食事-銃後の生活で食べられていたもの

 「#129戦時下の生活と”普通の人々”」において、こうの史代「この世界の片隅で」を見たとい…

Nobuyasu Shigeoka
2か月前
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#154飲食物の名前の起源

 先日、ふと、「フェリシテ・ド・ラムネー」という言葉が頭をよぎりました。何だか気になって…

Nobuyasu Shigeoka
2か月前
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#153おばあちゃんからもらったおやつについて

 以前に「#138菓子の名は…」の回で「奉天」という菓子がかりんとうの一種であることを初めて…

Nobuyasu Shigeoka
3か月前
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#152”貧乏くさい食べ物”の歴史

 どこの地方でも同じかもしれませんが、郷土の味というのがあり、その土地の出身者には大事な…

Nobuyasu Shigeoka
3か月前
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#149酒蔵を訪ねて-伝統的技術を引き継ぐ酒造業

 今回は少し日本酒にまつわる話を紹介します。  著者が主催する古文書の勉強会の昨年の忘年…

Nobuyasu Shigeoka
3か月前
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#141雑煮と地方性

 先日、朝日新聞Podcastで、奈良県出身の記者が奈良の方言や習慣などの話をされている回を聞…

Nobuyasu Shigeoka
4か月前
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#138菓子の名は…

 著者は出先のあちこちで出来るだけその土地のものを買ってきますが、その中にはお菓子と酒が多く含まれます。今回はそんな菓子のお話です。  昨年の年末の仕事納めの際には、自分へのご褒美として虎屋の主菓子を購入して帰り、家族で抹茶と共にいただきました。正月には花びら餅を購入しました。さりとて、高級なものばかりを買ってくるわけではなく、スーパーでいわゆる駄菓子を購入することもままあります。  先日はスーパーで夕食の買い物をしていた際に、久しぶりに「かりんとう」を購入しました。かりんと

#096明治・大正期の農業統計から見る地域の特産物

 以前に、現在の奈良県から大阪府を流れる大和川について研究したおこがあります。その際に大…

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#093それを入れるのには訳がある―歴史と調理科学を考える

 最近、『調理科学でもっとおいしく定番料理』(1)(朝日新聞社、2021年10月)という本を読…

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#072江戸時代の料理の再現に挑戦。(2)

 前回に引き続いて、江戸時代の料理本から料理を作ってみた話です。  前回の『卵百珍』から…

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#071江戸時代の料理の再現に挑戦。(1)

 最近、江戸時代の料理のレシピから自宅の夕食を作るということに凝ってます。もとは下記の国…

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#055武士と百姓の友情はあり得るか?-食と歴史にまつわる、あれこれ

 今回は余談として、ちょっとまだまだ活字に出来ない史料についてのお話を書いてみたいと思い…

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#054趣味と実益を兼ねる、あるいは地域に伝わる名代の餅のお話-食と歴史にまつわる、…

 今回は史料に出てくる、あるいは史跡を見学しに行った先で食べた食べ物のお話をしたいと思い…

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#040コロッケについて考えるー食と歴史にまつわる、あれこれ

 8月も終盤になり、子どもたちにとっては夏休みが終わり、2学期が始まる頃になってきました。ご多聞に漏れず、うちの子どもたちも遊び惚けていて、夏休みの終わりが見えてきたころから宿題に慌てだすという有様でした。小学生の娘は自由研究に困っていたので、一緒に何かをして、その記録を取るのはどうかと提案したところ、料理をしてその様子を写真に撮影して、手順を記録していくようにし、同じ品目をお父さんとお母さんの2通り作って、それを比較する、というようなことを思いついたようで、ではやってみなさ