見出し画像

怒りを消滅させる思考法 運命決定論

私は若い頃、とても怒りっぽい性格だったので「もうこんな会社辞めてやらぁー!」と椅子を蹴っ飛ばしながら退職宣言したことが全部で4回ほどあります。「若気の至り」とは言え、お恥ずかしい限りですね(苦笑)。

怒りに任せて衝動的に会社を辞めてしまうと、失業保険を受給するために必要な「退職証明書」をなかなか会社から出してもらえなかったり、確定申告に必要な「源泉徴収票」がいつまで経っても送付されて来なかったり、心配になって直接受け取りに行くと、あからさまに嫌な顔をされて嫌味を言われたりと、何一ついいことはありませんでした。だから、少しぐらい腹の立つことがあってもグッとこらえて円満退社するのが一番なんですね。

「自分が発したモノが、自分自身の身に返る」のがカルマの絶対的な法則ですから、相手に対して怒りの感情を向けてしまえば、その見返りに「嫌がらせをされてしまう」のは仕方のないことでもあるのです。これは「法則」ですので、私が一方的に不当な扱いをされているというワケではなく、完全に自業自得なんですね。

仏教において怒りの感情は「三毒(心を汚染する3つの毒)」の一つに数えられる大きな障害であり、この感情を克服しないことには「絶対に悟りを開けない」とされています。怒りは対人関係を破壊するだけでなく、自分自身の「心の平和」も乱してしまう厄介な感情だからです。

今回は、どうすればこの怒りを「完全に消し去れるのか?」について詳しく説明して行きましょう。

怒りをコントロール方法ではなく「怒りを根本的に消し去る方法を解説する」というのが今回の記事の注目ポイントです。ビジネス系で語られる「アンガーマネジメント」の理論とは大きく違いますので、ご興味があればぜひお読みください。

さて、私は「完璧主義の乙女座」に太陽・水星・火星の「3天体直列」を持っているので、他人に対する批判精神が強く、やたらと口うるさいタイプです。実際、お客様にも「もう少し優しい言葉で話してください」とか「正論過ぎて怖いです」なんて指摘されることが多いので自分の欠点についてちゃんと自覚はあるんですよ。

乙女座は直接的な暴力を嫌うので殴り合いのケンカになることはありませんが、お節介にもあれこれ他人の間違いを指摘するので、キツイ印象を持たれやすいんですね。

年齢を重ねてだいぶ性格的には丸くなって来たんですが、それでも「予想外の突発的な事件」が起きるとこの「批判精神」が頂点に達し、相手のミスを激しく責めたててしまうことがあります。

実はつい先週、妻が通勤途中に自家用車で交通事故を起こしてしまいました。

その日は今季最大の大雪予報が出ていたので、私は「家を早めに出発して、安全な道を迂回するように」と前日の夜に妻に助言をしておきました。

何事にも慎重な乙女座らしく、きっちりと「事前の安全対策」を講じていたのですね。

ところが、翌朝寝坊した妻はドタバタと慌ただしく家を出発し、大雪の中、いつも通りの「急な坂のある道」をいつも通りの速度で突っ走ってしまったのです。案の定、車は凍結したカーブで激しくスリップ。車は道路わきの側溝に落ちてしまい後輪シャフトが曲がってしまうほど大きな損傷を受けたのです。

妻から電話がかかって来て「ゴメン、事故っちゃった」と聞いた時には思わず「だから早起きして遠回りしろと前の晩に言ったでしょうがっ!」と怒鳴りつけてしまいました。私にとって「大雪の日にワザワザ危険な坂道を通った妻の軽率な行動」がどうしても許せなかったんですね。

幸い、妻自身は怪我もなく、すぐに保険会社に連絡してレッカー車に来てもらうことができましたが、アルミホイールが割れてタイヤがパンク、後部座席のドアがへこみ、後輪シャフトは弓なりに曲がって自力で走行できない状況でした。

車の修理代金の見積もりはおよそ21万円。

対人・対物保険は「無制限保証」に加入していたんですが、年式の古い車であることから自車の修理代を補填してくれる「車両保険」には入っていませんでした。つまり、この車の修理代金は「全額自腹」です。・・・・うわぁ、ツライ。

その日は事故処理やら修理工場の手配などで一日中駆けずり回って仕事ができず、その点も含めてずっと怒っていたのですが、ヘトヘトになって家に返って来ると妻が印刷された「天文歴(天体運公表)」を無言で手渡して来ました。

それを見ると、ちょうどその日は「トランジット火星」が妻が持つ「出生図の太陽」とぴったり135度の角度を組んでいたのです。

135度を西洋占星術では「セスクィコードレート」と言いますが「人生の本筋とは直接関係のない不運な事件の発生」を暗示します。ほとんどの占星術師が無視するようなマイナーな角度なので、私も完全にノーマークでした。

妻の太陽はネイタル(出生図)上で海王星と90度を組んでいるので、もともと「とっさの場面で致命的な判断ミスをしやすい人」なんですが、それが「事故を誘発するトランジット火星」と角度を持つことによって「本人の操作ミスによる交通事故」が発生したと推測されるのです。

最初は「強引な解釈じゃないか?」とも思ったのですが、妻が指さしたのはその時刻です。トランジット火星が太陽と正確な135度(イグザクト)の状態になったのは午前8時10分・・・驚くべきことに、スリップ事故が起きたのと全く同じ時刻だったのです。

私も占星術の世界は長いんですが、「事故の発生時刻まで完璧にホロスコープの表示と一致している」という具体例を見せられると背筋が凍り付くような怖さを感じました。

ここから先は

12,292字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?