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こんな水彩教室があっても良い

こんにちは。
今日は僕が講師を務める水彩教室の一つをご紹介します。

それは、最も生徒さんが少ない教室です。

ヨークカルチャーセンター大船(神奈川)にある 月に一度(日曜)のクラスなんですが、生徒さんの数が4人で  通常で考えれば やや寂しい感じです。


生徒数が少ない教室を楽しむには?


この少ない人数を利用して、何か面白いことができないだろうか、とずっと考えていました。

そこで、生徒さん達と相談することに・・。
いろいろと意見が出た中、ヒントになったものがこれです。

一人の生徒さんが「せっかくこの人数なので、ただ水彩画を描くだけでなく、皆さんとお話がしたいです。」と言ってくれました。この意見には皆さんも「私もそれがいい!」と賛同してくれました。

これなら楽しいかも知れない

上の意見をもとに、僕が考え出したのが「お茶会のような水彩教室」です。

まず各自がカルチャーに隣接するセルフサービスでコーヒーや紅茶を購入。
教室に持ち帰ったら、あとは雑談形式で授業を進めて行きます。

他の水彩教室は、その日の課題となる教材(僕の水彩画やモチーフ写真のコピー)を渡し、生徒さんがそれを見てひたすら描く、必要に応じて実演もするというものですが・・

この教室では課題決をめす、お茶を飲みながら あれこれと好きなことを喋るのが基本型です。
水彩画は描きたければ描くし、そうでなければ描かない、
という極めてゆるめのスタイルです。

課題はありませんので、やはり話のとっかかりが必要です。
そのため、僕は水彩作品や資料をより多めに用意することにしました。

机を2つくっ付けて広くして、そこに持ってきた資料を雑然と並べます。
そして「こんな絵もありますけど」と言うと、「わー!この絵素敵」「このモチーフは描いたことない」「人物、難しそうだけど描いてみたい」と、たちまち賑やかな雰囲気になります。

生徒さんには「これから水彩画を描く」と言うプレッシャーがないので、雰囲気が盛り上がるのは当然といえば当然です。

思いも寄らない話に

僕が用意した資料はあくまでも話のとっかかりであって、そこから話がどんな風に発展して行くかは、その日のお楽しみです。

先日の授業では、一人の生徒さんが「私今 孫の着物姿を描いているんですけど、難し過ぎて 手が出ないんです。」と言ってお孫さんの写真を見せてくれました。

笑顔の素敵な着物がよく似合う20歳ぐらいの女性でした。

考えた末、僕が「これ 僕が今描きましょうか?」と一言
すると「わー!面白そう、描いてください!」と言うことになり、
描き始めることに。
授業が2時間しか無いので、結局その日は鉛筆デッサンだけで終わりましたが、生徒さん達は楽しそうに観てくれました。

このように予期せぬ出来事が生まれるのも、この講座ならではです。


実はこの教室、コロナ前は生徒数が10人以上でした。
コロナが流行り始めると 生徒数が一気にが減って行き、コロナ最盛期には2人しかいない有り様でした。

コロナが治っても、生徒さんが戻ってくることはなく、それでも新規の方が2名入り、今の4人の落ち着きました。

状況が目まぐるしく変わる昨今、時の流れに逆らえないことを痛感し、同時に生徒さんが来てくれる有り難さも改めて味わうことが出来ました。

これからもこの講座で生徒さんたちが楽しんでくださること、そして何かしらのハプニングが起きることを願って止みません。


今回は 苦しい時を乗り越えて、新たな楽しさを見出した、というお話でした。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます🎉。
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ヨークカルチャーセンター大船店、
はじめての水彩画」講師:福井良佑. より
第一日曜日 9:00〜11:00 

追伸=この講座に参加してくださる方、大歓迎です
でも今の様な気楽な授業ができるのは、5〜6名ぐらいまででしょうか。⇩



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