読書感想文 夏目漱石 三四郎
ストレイシープ大学生の日記
夏目漱石を読むこと4冊目、どうも飽きてきたらしい。いや、何も起こっていないから淡白だったのかもしれない。今まで読んだ夏目漱石では、略奪に近い愛と死、不倫未遂、スクールハラスメント、となんやかんやイベントが起こっていた。今回は分かりやすいそれがない。正にストレイシープ。学生が迷ってたら終わってしまった。
おそらく、夏目漱石を時系列の順に読むならばこの本は最初の方に来て、その後世に放たれる濃厚なイベントを受け入れる基盤になるのだろうと推察はする。本書は早くに読んでおくべきだったのかもしれない。
もう一つ、読者である私にも問題がある。最近ストレスを感じていたので、正直読んでもあまり頭に入ってこなかった。本を楽しむというのは、本自体の出来不出来だけが要因ではない。その本と出会うタイミング、読者の好み、希望や体調、世相、流行など、様々な要因が複雑に影響するのだと改めて認識した。
この本を手元に置くかどうかは少し考えたいと思う。もうちょっとお気楽に楽しめる本を今はまず読みたい。
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