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「ゆっくり、いそげ」神戸での夜会

2021年10月8日(すでに4カ月も経過…)
facebookメッセンジャーに、丹波OrganicHouseのオーナーである、福井さんからお知らせが飛び込んできました。

10/23あいてますか?というか、これはもうあけてください!
いま決まったんですが、10/23(土)にクルミドコーヒー影山さんをお迎えしてお話うかがうことになりました!うれしすぎます!内容や進行はこれから。日程だけ決定!です!

画面の前で、狂喜乱舞✨

「これから」とか言いながら、しれっと司会進行役を頼んできました。彼女のそういうところ、好きです。そして、尊敬します。

さらに、

今回、地域通貨ぶんじを中心にお話してもらいたいと思っています☆彡

福井さんからのMessengerより

なんだよ。ちゃんと中身も決まってるじゃないかーーー

いまやIFORM(International Federation of Organic Agriculture Movements Organics International:国際有機農業運動連盟)のアジア代表となった福井さんですが、初めて出会った頃の印象は、「淡路島の玉ねぎを使って、加工品をつくっている人」+「それが障がい者雇用になるらしい」=心やさしい女性起業家さん というものでした(間違ってないけれど、かなり理解不足ですね)

その、大事な加工品「オニオンキャラメリゼ」を、クルミドコーヒーが開店して間もない頃に取り扱ってもらっていたのだそうです。何でも、社会起業のコンテストか何かで知り合い、彼女が懸命にお願いしたから、店のコンセプトに合わないけど置いてくださったんだと思う--と。あぁ、すてき。

私ね。
クルミドコーヒーには行ったことがないんですが(2022年中に行くのが目標)、店主である影山知明さんの著書「ゆっくり、いそげ」を偶然みつけたときからの大ファンです。なにしろ初版📚持ってるんですよ。書店で表紙と目が合いまして、「わ!探していた生き方がここにある」と。

私ね。
ずっと、いそいで生きてきたと思います。しかも、かなりガツガツした感じで。学歴、地位、肩書、権威、お金・・・etc. そういうのが大好物。
ところが、両親が亡くなる頃から、ちょっとずつ、でも確実に
価値観が変わってきていたんです。
映画「降りていく生き方」を観てボロ泣きしたり、ダウンシフターに惹かれていました。でも、やっぱりお金がないのは困るし。自分の中と強さと弱さがケンカしちゃって落ち着かない毎日でした。

そんな気持ちに、ぴったり寄り添ってくれた本が
「ゆっくり、いそげ」だったんです。その著者さんに会える!? 直接お話がきける!? 2021年一番のサプライズでした(ありがとう福井さん)


まえおきはこのくらいにして、当日に聞かせていただいたお話の中から、心に残ったところをご紹介します💓 トップ画像の黄色い服の女が私です。十数名でいっぱいになるカウンターの店で、中に影山さんを押し込めちゃう大胆なレイアウト。はい、かぶりつきで拝聴しました。

💖 ゆっくり、いそげ ってどういう意味?
目の前の人を大切に、ひとつひとつの仕事をていねいに=ゆっくり
それでいて
ちゃんと成長するし、「稼ぐぞ!」というニュアンスも否定しない=いそげ

なにしろ、東大卒からのマッキンゼー✨ 億のファンドを動かしていた男が西国分寺で100円玉を数えるカフェ店主になったんです。
40社・30億円に投資し、ざっと1000くらいの事業計画書を見て、血肉にしてきたエリートなんです。
でも、「ゆっくり」と「いそげ」のどちらかを取るのではなく、どっちも両立させていくためにしたことは・・・

「事業計画書をつくらない」

だったんです。
そのココロは、植物の”あり方”に学んだ、プロセスパラダイム です。

💖人を手段化すると、カフェの可能性が閉じてしまう
先に結果を決めて効率よくたどりつこうとする=リザルトパラダイム
ではなく
そこにあるものの可能性を信じで生かしながら、生態系のように成長していく=プロセスパラダイム

日本という国は、戦後にリザルトパラダイムの考え方にそって、経済大国になりました。できるだけリソース(時間、人、お金など)をかけずに成果をあげるために、都合のよい相手を選んで取引をしたり、デコボコのない従順に会社に貢献する人を雇ったり。

でも、影山さんには違和感があったそうです。
すべての人が理想の枠の中にはまるわけではないのになぁ。
いびつな人をかけあわせて、生きていくことはできないだろうか?

なぜなら、植物のタネは、どんな場所に落ちたとしても
その場所の温度や湿度、光の差し込み具合、雨の降り具合、虫が来るか風が吹くか といった環境変化に対応して、必死で根を伸ばしたり、茎の向きを変えたり、葉を広げたりしながら、生き伸びようとします。

人間も同じようにすれば、他人との関わりの中で、
個々のいのちが輝くような、いきいきとしたあり方になるのでは?

影山さんは、クルミドコーヒーというカフェの経営や、西国分寺という地域のまちづくりにおいて、この仮説を実践してきました。
その結果、クルミドコーヒーは「日本一のカフェ」と評価されるほど、お客様や地域に愛され、売上もたつ店になったのです。

今年でクルミドコーヒーは創業から●●●年。いまでは二号店もありますし、出版や農業など、派生したビジネスも幅広く手がけています。
けれど、影山さんは2021年の秋に全国行脚の旅に出て(こうして神戸にも立ち寄り)、いろいろな人と直接会って話を聞いたうえで、新しいことに挑もうとしているのです。
そのカギを握るのが「地域通貨(ぶんじ)」です。

通貨が変われば、それを用いる人のふるまいが変わる。
金融・経済を見直すことは、社会をリデザインするときに避けて通れない!

その後、「地域通貨」について深く詳しくうかがい、福井さんは丹波~神戸で展開しようとしていた地域通貨について、大きなヒントを得たようです。さらに、NFTやWEB3の概念が広まってきたいまは、DAOという組織も注目されていて、「ヒト・モノ・カネ」の仕組みが大きく変わっていきそうな令和初期でありました。




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