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『ファイト!単発!』単話集

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短すぎてお話にもならないスコウスの早漏な短話集😉
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「古田イム」さんの話(単話)

毎朝会っていた。 その子の名前は「古田イム」。 変わった名前だ。 私はなぜかその子の名前だけは知っていた。 私は毎日、毎朝同じ時間に同じ場所に 雨の日も風の日も嵐の日も行くという 仕事をしていた。 そう「新聞配達」である。 私の人生の中で一番長く付き合っていた職業だ。 私はそのマンションに毎朝3時半から4時の間に行っていた。 別にその時間と決めていたわけではなく、 その時間に自然と行く流れだ。 毎朝同じ作業。 同じ量の仕事。 雨が降っていても遅れを見せることなく

占領を争う「くそったれ同士」の会話(単話)

トイレのドアが開いた! ようやくだ!やっとだ! 待ちに待ったのだ! 苦しかった。 でも他のトイレに移動するには 私は我慢しすぎていた。 もう一歩も動けなかった・・・ ここでする! ここで絶対にする! そう決めたのだ。 そして私はやっと開いた一室に入場して 除菌をしまくった後、ズボンを下ろした。 そして座ってすぐのことだった。 一室しかない このトイレに誰か入ってきた。 音でわかる。 私は気にせず 続きをかます。 「がっちゃ」とゆっくり一回だけ 私がすでに入

新聞屋さんの休日の話!(単話)

みなさま、こんにちは。 負け犬ライターのスコウスです。 今回は私が人生で行った23回の転職のうちの 3回もの割合を占める職業「新聞配達」。 その新聞屋さんの休日についての ちょっとどころでは無い 騙されすぎた件について 負け犬すぎる負けに負けた負け話を お話ししたいと思います。 よろしくお願いします! 1. 誰も聞きたくない新聞配達の仕組み まず新聞配達の誰も聞きたくもない かも知れない「仕組み」から。 新聞と言えば毎朝の朝刊、 そして夕刊と1日2回の配達があ