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梅シロップ観察記

最近料理するのもお菓子作るのも楽しく感じなくなっていて、でも何か生産的な事をしたいと思い、今が旬の梅シロップ作りに挑戦する事になった。
それが6月19日のこと。

まずは材料を。
……と言っても何を揃えれば良いのか分からなかったので、今回はOisixとかいう食材キットを販売しているサブスク(?)で梅シロップキットを購入した。割高だけど、まあスターターキットとしては悪くない。
要領を得たら来年度は業務スーパーで材料買って大量生産するつもりである。その方が圧倒的に安い。

ちなみに材料がこちら↓
梅、氷砂糖、漬ける用の瓶(消毒済)

え? これだけ?
瓶抜いたら梅と氷砂糖だけじゃん! 何か他にこう、もっと要らないのか⁉


水で洗ってザルあげした青梅。一部赤いやつもある。

これが最初の風景。
まずは梅を水で洗って、キッチンペーパーで水分を一粒一粒拭き取り、竹串でヘタを取る。
この時初めて知ったのだが、青い梅と黄色い梅とで出来上がった時の味が変わるのだとか。青梅は酸味ありで爽やかに、黄梅は甘味強めのまろやかな味になるらしい。いやあ、勉強になるなあ。

全てのヘタを取り除いたら、後は瓶に梅と砂糖を交互に入れていく。

この段階では梅と氷砂糖がせめぎ合っている。

こんな感じか?

後は毎日一回「美味しくなあれ」と念じながら軽く振って見守るだけ。
レシピには直射日光の当たらない涼しい場所で保管と書いてあったので、冷蔵庫には入れなかったし、そもそも冷蔵庫が小さいので入らなかった。
こんな暑いのに大丈夫なのだろうか。


こちらが二日目。若干氷砂糖が溶けている。

こちらが二日目。
若干氷砂糖が溶けている。


まだまだ先は長そうだ。

そして三日目。
毎日写真を撮って、こうして記録を付けているが、流石に毎日とっても代わり映えしないので、三日目以降は端折って変化が表れた時の写真を載せていく。


だいぶん砂糖が溶けているように見えるが、瓶ぞこにまだ沢山原型を留めている。

これは五日目の様子。
ここ数日の猛暑でクーラーをつけている時間が長かった所為か、砂糖が中々溶けない。早ければ10日で出来る筈なのに、10日で出来る気配はない。


あれだけ大きかった氷砂糖がさざれ石のようになっている。

丁度一週間後の写真。
だいぶん氷砂糖が溶けてきたし、梅もシワシワになってきた。
ちなみにこの日好奇心に負けて梅を齧ってみたが、固くて微妙だった。

ここで閑話休題。
未調理の青梅には毒があるから食べたら駄目だと昔教わったが、今調べてみたら、成人で300個食わないと致死量に至らないのだとか。
更にシロップ漬けにすると徐々に毒の成分が消えてしまうらしいので、シワシワになった梅は是非食べて欲しい。
甘酸っぱくて美味いよ。

……と、ここまでは順風満帆かのように見えていた。

ソレは十二日目に起こった。

なんと泡が発生……!(慌て過ぎて泡立っている写真を撮り忘れた)
何これ、do you koto……?
此処まできてシロップ作り失敗なのかと思い、慌ててレシピを見てみると、梅が発酵してしまうと泡が出てきてしまうと書いてあった。
発酵するとアルコールの味がしてシロップの美味しさが損なわれてしまうため、急遽梅を取り除き、シロップを鍋に移し替えて沸騰させる事に。

そのまま軽く沸騰させて、荒熱を取ったシロップを瓶に注ぎ直し、梅を再投入。

あれ? なんか梅シロップっぽい……

しかし鍋でシロップを暖めたからか、氷砂糖が全て溶けて、かえって良い仕上がりになった気がする。

あとこちらの応急処置を行った後に知ったのだが、多少の泡なら別に鍋でアルコールを飛ばさなくても大丈夫だったのだとか。
もっと早く知りたかった(結構面倒だった)。

そして更に数日後。

百均で買ってきた梅シロップ専用の容器(あの瓶では冷蔵庫に入らなかった)に移し替えて、完成!!
結局2週間くらいかかったのか?
まあ良い、とにかく飲んでみたい!
そういうわけで、早速試飲してみた。

※小さい生き物のホルマリン漬けみたいに見えてるやつは全部梅です。

うん、美味い……!
初めて自分で作ったからという補正を抜きにしても美味い。
猛暑が続く中で、風呂上りや仕事から帰ってきてこの梅シロップを冷たい水で割って飲むと最高に美味い!

別日に無糖の炭酸水で割っても美味しかった。
シュワシュワで爽快感がある!

出来上がったら2,3ヵ月を目安に飲みきってくださいとレシピに書いてあったが、もし大丈夫そうなら冬まで待ちたい。
冬の寒い日にお湯で割った梅ジュースを飲むと、体ぽかぽか、心じんわりで、これもまた趣深いのである。

まあ今回はお試しという事で少量しか作っていないので、恐らく夏中にはなくなってしまうだろう。

来年はもっと多めに作って、料理にも生かしたい。

以上、梅シロップ観察記でした。

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