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10年ぶりのドイツ旅3

バイエルンチケットで、ミュンヘンからパッサウ、レーゲンスブルグへ

祝日移動、まずはパッサウ行きの電車に

昨日自販機で購入したバイエルンチケット(2人で36ユーロ一日乗り放題券)を使って、まずミュンヘンからパッサウへ行き、半日観光して、レーゲンスブルクへ移動する日。
今日は月曜日だが、whit Mondayというイースター最後の日で祝日だ。通常バイエルンチケは朝9時以降からしか使えないルールだが、祝日ルールは午前0時からOkなので、朝8時過ぎの電車でパッサウに向かう事にした。ここで祝日が厄介なのは、スーパーなどのお店が全部休みな事だ。
なので、土曜日から溜まっていたペットボトルのリサイクル料をもらいにスーパーに行けないのだ。駅にあるスーパーだけは開いているので、少し早めに駅に行って、2リットルペットボトル3本を返して75セント(約100円)を取り戻すことにした。
7時半にホテルを出て8時に中央駅に着く。地下のスーパーには開店前で行列ができていた。開店と同時にリサイクルマシーンに向かったが、これも既に行列ができていたので、もう諦めてプラットホームに向かうことにした。ペットボトルは空といえ結構邪魔だけど、100円捨てるのも嫌(貧乏症w)
考えることは皆同じなのか、リサイクルマシーンに並んでる人は多かった。
プラットホームにでると、すぐにパッサウ行きの電車を見つけることができ、さっそく乗り込んだ。バイエルンチケットは二等席のみ可なので、2ndであることをちゃんと確認して向かい合ってる席を陣取る。この電車は最初から混んでおらず、終点まで10駅くらい停車したが、結局スカスカのままだった。

スカスカのパッサウ行き車内


ドイツの電車は遅延で有名らしいがこの電車は優秀で全てオンタイムだった。途中で車掌さんが切符チェック、あと謎の二人組が特定の乗客にID掲示を求めていた。私たちには求められなかったが、一体何のチェックなのか謎だった。不法移民摘発系?服装もラフで、警官の装いではなかったので、最初はスキャムかなと思ってこっそり観察していた(これを払え、とか要求する詐欺かと思った)

パッサウ街散策。丘の上の眺望は必見!


2時間ちょっとして10時半過ぎにパッサウに到着。
まず、駅のプラットフォームにあるコインロッカーに荷物を預ける事に。我々の荷物のサイズだと1番小さいロッカーで収まるのだが、小さいのは空いていなかった。というか、超過料金99ユーロという表示になっているロッカーが多く、利用者が荷物を放棄しているようだった。。さっさと中身を取り出してクリアーにしないと、今でさえ使えるロッカーが半分くらいしかないのに、そのうち全部が放棄荷物で占められそう。
しょうがなく、大きい4ユーロのコインロッカーに入れた。荷物を入れていると、ホームレスっぽいおじさんが、ロッカーの釣り銭集め(客の取り忘れ)に来ていた。ちゃんとロックがかかったか改めて確認して、街に向かう。

パッサウ駅のコインロッカー。半分くらいは超過料金99ユーロとなっていた(´-`).。oO


駅の入り口近くにDBのインフォカウンターが目に入り、かつ駅員が暇そうだったので、帰りのレーゲンズブルグ行きの電車スケジュールを聞いておいた。DBのアプで確認してあったが念の為。
パッサウ2:26発で乗り換え一回のルートをプリントアウトしてくれた。この乗り換え駅で次の電車が来るまで50分も待つのが難だけど、仕方ない。

駅員さんが印刷してくれたレーゲンズブルグ行きスケジュール


お礼を行って駅を出ると、次は真ん前にツーリストインフォがあったので街の地図を貰いに行った。
街の中心から丘の上のお城に行くバスがあることも分かった。歩いても20分程度だが。
あまりゆっくりしてもいられないので、中心部の教会へサクサク歩き出す。快晴なのもあって、日差しが強く、かなり暑い。ジャケットやストール一式をロッカーに入れて来て正解だった。街の人は片手にアイスを持ってる人が多かった。もう夏の雰囲気だ。
可愛い雑貨屋さんも多く並んでいたが、祝日なので飲食店以外は全て閉まっていた。細い路地をクネクネ歩いて、坂を上るとメインのst Peter 大聖堂があった。ちょうど教会内でミサがあり、入り口付近しか見られなかったが、装飾が豪華でカラフルなフレスコ画が更に華やかさをプラスしている内装だった。ゆっくり奥も見たかったが、ミサ中なので引き返す。外側も改修中だったのが残念。

天井の装飾とフレスコ画
ミサ中で奥へは立ち入り禁止中

時間は11時半頃で、エネルギー補給と休憩を兼ねて、教会の向かいにあったカフェに入る。
街の一部が見えるテラス席に座り、また白ソーセージセットとビールを頂く。6.9ユーロと5.9ユーロ。喉が渇いていたので、思わずビールをぐびぐびと流し混んでしまう。ドイツのビールは度数が低いとはいえ、空きっ腹にぐいっと入れると、後々少しほろ酔い気分になった。フワフワして少し眠い感じ。ソーセージはミュンヘンで食べたものと特に大差ない。セットで付いてきたプレッツェルは正直スーパーで買ったやつのほうが美味しかった。まぁ観光地だしね。

お昼を兼ねてエネルギー補給。真ん中の壺の中には甘いマスタード。


一気に飲み干したビール

エネルギー補給も終わり、長居は無用でまたすぐ歩き出す。坂を下るとドナウ川が見えてきた。パッサウはドナウとイルツ、イン川の合流地点があることで有名な街。ドナウは幅があり、流れも勢いがあった。川の側に丘の上のお城へ行くバス停があった。祝日は30分に一本、10分ほどするとバス、というか大きいバンが止まった。私たち以外の乗客はいくらか払っていたが、ここでもバイエルンチケットが有効だったので払わず済む。橋を渡り、お城の裏からぐるっと回って、5分くらいで丘の上の停留所に着いた。

丘の上行きのバス(バン)の車内


バスから降りて、また少し坂を登ってエレベーターで一階上にあがると、街を展望できるエリアに出た。ここの景色はとても良かった。快晴で、空の青さと街の色のコントラストが、一層引き立って見える。丘の上に咲くカラフルな花がその景色をまた一層引き立ていた。まさに絵本の中の景色という感じ。パッサウ一のインスタ映えスポットだ。バシバシ写真撮ったし、隣にいた観光客と写真撮影のお願いをお互いにした笑

絵本の中のような景色。
3つの川の合流地点

下にレストランがあるので、ゆっくりしたい気もあったが、2時半の電車に乗らなきゃいけないので、後ろ髪を引かれながら今度は徒歩で街に降りた。更に気温が上がったのと、息があがったのとで、一枚シャツを脱いでtシャツ一枚になった。5月末でこれだと、真夏は相当暑くなるだろうな。。


三つの川の合流点


街に下りて、3つの川の合流地点へズンズン歩く。合流地点は公園になっていて、ピクニックをする人や日光浴をする人など、憩いの場になっていた。
この三つの川はどれも澄んだ色でないが、説明によるとイン川はアルプス氷河の水が解けて流れてきている川で、この緑色は氷河が土などを削る過程で微生物や藻などを取り込んだことによるものらしい。ドナウ川を最初に見たのは、10年前の学生の頃で、多分ブラティスラバかウィーンだったはず。あの時も、何か澱んだ色だなと思ったのは覚えている。

ドナウ川


合流地点を見て満足し、駅へ引き返す事に。この時本当に暑くて、足取りも重くなりがちだったが、電車をミスするわけにはいかないので、頑張ってズンズン歩いた。パッサウの旧市街はインスタ映えスポットが多く、時間がもっとあればもっと散策したかった。午前中よりアイスを持った人が増えていた。暑いもんね。


すっかり夏模様で皆アイスを頬張っている
カラフルなタイルを追っていきたくなる
先ほど上がった丘の上

レーゲンスブルグへ


駅に着くと、売店で冷えたジュースを2本買った。
水で良かったんだけど、水が2ユーロもするので、それなら1ユーロのジュースでいいかなという選択になった。冷えていて、これもまたグビグビと一本をすぐ飲み干してしまった。

冷たくておいしかった


時計を見ると2時10分だったので、もう一本のジュースを持ってロッカーへ荷物を回収しに行く。リサイクルし損ねているペットボトル3本も笑

2:26発ミュンヘン行きの列車は数分遅れて パッサウに入ってきた。数駅先の駅でNuremberg 行きに乗り換えなければならないが、そこで50分も待つので、遅れても全然大丈夫。
この電車もあまり混んでおらず、向かい合っているテーブル付きの席を陣取った。隣に、中央アジア系の移民っぽい大家族がいて、子供4人がはしゃいでいた。祝日だから、お父さんが遠出を計画してパッサウに観光しにきていたのかも。
お母さんはイスラムのヒジャブを被っていて、赤ちゃんの面倒で忙しそうだった。外の景色よりそちらを見ている方が飽きなかった。相方は赤ちゃんの泣き声に何度も起こされて、辛そうにしていたが。。
あとドイツの列車は鈍行でもトイレが付いている点が良かった。駅のトイレは全て有料だし、列車に乗った後トイレに行きたくなっても心配ない。

電車のトイレ 快速でなくてもついてる


1時間ほどで乗り換え駅に着いた。landshood という駅。遅れて着いたので、50分待ちが40分待ちで済んだ(でも乗り継ぎの電車も結局遅れてきたが)
駅の売店に、なんとペットボトルリサイクル機があったので、ミュンヘンから持ってきたペットボトル3本をリサイクルして100円レシートに交換する。ここも水は2ユーロと高かったので、コーヒーを買う。さっきのレシートを利用したので1.25ユーロで済んだ。
駅のベンチでコーヒーを飲みながら、しばらくNuremberg 行き列車が来るのを待った。この列車も5分遅れくらいで駅に着いた。プラットフォームは、パッサウ駅の時とは違い、多くの人が列車を待っていて、座れるかどうか怪しい雲行きとなっていた。

プラットホームの混雑ぶり


日本と違い、列車の扉がどこに停まるかは停まってみないと分からない。運良く、適当に立っていた側に扉が停まったので、すぐに乗り込めた。
でも、前の駅から乗っている客が席の2/3くらいを占めていたので、相席となった。座れず立っている人もいたのでラッキーだった。
少し驚いたのは、こんなに人が乗り込んできても、荷物で一席取っている人が多いこと。最終的に荷物どかすように言われてどけていたけど。日本だともう少し自主的に察して席を空ける人が多い気がする。
相席になった男性2人は、ドイツ語でない言葉を話していて、相方が終始何語か気にしていた。ポルケーとスペイン語も入っていて、益々謎だったのだが、相方曰くはおそらくルーマニア語と結論づけていた。そんなに気になるならどこから来たのか聞けば?と言ったが、失礼になるので遠慮していた。そうこうしているうちに、レーゲンスブルグに着いた。45分くらいの乗車時間だった。
そういえば、ここでも切符チェックはなかった。
駅に着くと、まず駅のスーパーEDEKAで水を買う。ここも1ユーロの水しかなかったが、もう選択肢はないので買う。そのあとは、線路に沿って1キロほどホテルを目指して歩いた。5時半頃だったが、まだまだ日が高く、西陽が眩しかった。
ホテルのあるエリアは、どうも新開発エリアのようで、新しい無機質な建物ばかりだった。

レーゲンスブルクの新開発エリア


チェックインを済ませて、あとはすぐ寝る支度をした。今日は移動日プラス、パッサウ観光だったので、結構疲れた。夏日だったことも疲れ増しの一因かな。

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