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創作で好きは諦めなくていいのかもという話

 長らく二次創作の世界に身を置いていましたが、アラフォー同人女はこの歳にして、初めて一次創作での同人活動を始めました。かれこれ2ヶ月前くらいのことです。
 きっかけは友人に誘われたcocTRPGを始めたことで、最初は自分や友人たちのプレイヤーキャラのイラストを描いたりする軽めのものだったのが、1人掘り下げたいキャラができた関係で、そのキャラを中心としたストーリーが気付いたら脳内で展開されていて、これは描くしかないと思った勢いでした。
 二次創作を始める時も頭の中に勝手に描きたいものが溢れてきてしまうので、創作に向かうきっかけは、一次も二次も基本的には同じなんだなと感じました。

 しかしあまりにも二次での期間が長く、一次の作法というか、ノウハウや立ち回りなどが全く分からず未知なため、手探り手探りで日々を過ごしていました。
 よく分からないことを手探りでというのは、結構なストレスで、モヤモヤした気持ちを抱えることが多く、趣味のはずが辛い、辛いならやめるか?いや、やめるのはもっと辛い、描いても描かなくても地獄、同じ地獄なら描く地獄を選ぶという、生きながら火に焼かれみたいな状態になっていました。

 そこで救いになったことが、ココナラの有料感想サービス、添削サービス等です。
 一次で描いた漫画を見て頂き、その際に自分の漫画の強みや、絵柄についてのご意見を頂きました。
 その際ですが、金銭面で余裕があれば、できれば複数のサービスを利用した方がいいと感じました。複数の方から意見を頂くことによって、様々な方の視点を得ることができるのは、それだけ作品についての認識を自分の中でも深められることになります。
 添削もしてもらったことで、漫画の伝わりにくい要素や台詞回しなど、改善点がくっきり浮き彫りになり、本当に、物凄く勉強になりました。

 また、中にはTwitter運用についてのアドバイスを行なっているサービスもあります。
 これが今の私には凄く必要なものでした。

 やはり自分を客観的に見るのは難しく、私の運用するアカウントがどのように見えているのか、それに当たっての改善案などを詳細に説明して頂き、ブラッシュアップに繋がりました。
 創作をしていく上で、自分が何を大切にしているのか、何を目指すのかという具体的な指標の設定、それにあたってどのような方法で創作活動をしていくかという提案。
 何だかよく分からないというモヤモヤの中にいた視界が、くっきりと晴れる感覚がありました。嵐の海で、コンパスを手に入れた気持ちです。

 実はそこで不安に思っていたことですが、「ターゲットに受けるものを描くために、作品の本質を作り替えることになるかもしれない」ということでした。
 よくプロの漫画家の方々の話の中でも、「売れるために編集の意向に従っている」「自分の描きたいものが描けない」ということを聞いたことがあります。
 自分が今描いている作品も、正直受けやすい要素が多いとは思えないものだったので、方向転換の提案が挙がる……と構えていたのですが、そんなことは全くありませんでした。
 むしろ、私の作品をそのまま、いい点を見出して頂き、作品の本質を変えることなく、より良いものにしていくというアイデアを出して頂きました。

 「受けるためのテコ入れ」
 これについて構え過ぎていたんだと思いました。
 もちろん、私はプロではなくあくまで趣味で漫画を描いているだけの者です。けれども、これが描きたいという希望、自分はこれが好きだというものは、まず描いて形にしてみることが本当に大切なのではと痛感しました。
 描きたいものを描いて、それをさらに良いものに変えていくというアップデート。だからまずは、自分の「好き」をたくさん詰め込んでいいんだと思いました。
 
 これからも自分の「好き」をいっぱい描いていけるという幸せ。それが今の自分の創作の形だと思いました。

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