すみだ向島EXPO NOTE

この街、東京都墨田区北部の“向島地域”と呼ばれる京島・八広・文花エリアに向けた思いや思…

すみだ向島EXPO NOTE

この街、東京都墨田区北部の“向島地域”と呼ばれる京島・八広・文花エリアに向けた思いや思考を発信するNoteです。いわゆるこの街に関わっている人からこの街へのラブレター。

最近の記事

``わたしたち‘‘をみつめる芸術祭。すみだチームでSACPに参加してきた。

 10月7日(土)〜12月10日の期間、大宮区を中心に開催されている「さいたま国際芸術祭(SACP)」。  今回は、10月19日(木)に行われたトークイベント『「アートの場づくり」リアルミーティング!』に合わせて「すみだ向島EXPO」実行委員長・後藤大輝とEXPO出展アーティストであるテンギョー・クラ、北川貴好、林光太郎の4人でSACPを巡ってきた。 市民の憩いの場に吊るされた、裏と表の``わたしたち‘‘ 13時大宮区役所集合。 2019年にオープンした大宮区役所。ガラス

    • ​“相撲部屋がある”複合型マンション「クリエイティブハウス文花」に行ってきました!

       スカイツリーから歩いて15分、バス通りをまっすぐ進むと見えてくる力士の絵。  通勤通学へ向かう勤め人たちがバスを待つバス停のすぐ脇から聞こえてくる男たちの己を鼓舞する声。  今回はそんな墨田区文花にある1階〜3階に大相撲「押尾川部屋」、3,4階にシェアハウス、5,6階にワンルームマンションを備えた複合型マンション「クリエイティブハウス文花」にお邪魔させていただいた。  押尾川部屋は押尾川親方(元関脇 豪風)が2022年に独立し興した相撲部屋だ。この建物クリエイティブハウス

      • 服との対話を生む場所。『モードの悲劇』を訪れて

         東武スカイツリーラインの東向島駅を降りて徒歩6分。民家が所狭しと並び、生活の匂いが濃く漂う路地の奥の奥に『モードの悲劇』はあった。  元玉ノ井遊郭(私娼の「銘酒屋」)という歴史背景がありながらも、今は普通の住宅街となり時間のとまった迷宮と化した玉の井地域。 そんな街に出来たショップ『モードの悲劇』を今回は訪れた。  墨田区・玉の井は元玉ノ井遊郭が路地に点在する迷宮  『モードの悲劇』のある玉の井は東京で最盛を誇った私娼窟。そんな玉の井は文豪永井荷風が描いた『墨東綺譚』の

        • すみだ向島EXPOだけじゃない!めざすのは日常からなじみ、ともに成長しあう町とアートの関係性バーバーアラキにできた、世にも不思議な雑器店の謎に迫る(3)雑器店・店主兼アーティスト・海野さんに再び訊く

          第3話「町とアーティストは、ともに育ち、新陳代謝していく」前回は、雑器店にまつわる方々から、自分の地元、ホームタウンに寄せる思い、そこから見える京島地域の可能性についてお伝えしました。 最終回は、京島とアーティストがどう関わり、成長していけるのか、再び、雑器店・店主で画家の海野貴彦さんの視点から可能性を探ってみます。 アーティストが成長する町、京島の魅力Q:MちゃんやSさんのお話からも、みんな自分の地元に対しては複雑で深い愛があるんだなあと感じました。海野さんから見て、京島

        ``わたしたち‘‘をみつめる芸術祭。すみだチームでSACPに参加してきた。

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          すみだ向島EXPOだけじゃない!めざすのは日常からなじみ、ともに成長しあう町とアートの関係性~バーバーアラキにできた世にも不思議な雑器店の謎に迫る(2)雑器店に集う人々

          第二話「赤坂VS京島⁉ 人が地元に求めているものって何だろう?」前回は、雑器店・店主で画家の海野貴彦さんにご自身のことや雑器店に込めた思いを伺いました。今回は雑器店に関わる人から、人が町、あるいは生まれ故郷に対して抱える思いにフォーカスしてみました。 登場人物のお一人目は海野さんを取材していたら雑器店にやってきたMちゃん。昨年のすみだ向島EXPOに遊びに来たのをきっかけに海野さんが海の家をつくる手伝いしてくれた京島ファン。そしてもうお一人は、雑器店の俊敏スタッフSさん。さあ、

          すみだ向島EXPOだけじゃない!めざすのは日常からなじみ、ともに成長しあう町とアートの関係性~バーバーアラキにできた世にも不思議な雑器店の謎に迫る(2)雑器店に集う人々

          すみだ向島EXPOだけじゃない!めざす目指すのは日常からなじみ、ともに成長しあう町とアートの関係性~「バーバーアラキ」にできた、世にも不思議な雑器店の謎に迫る(1)

          (第一話)店主トーク~雑器を通して、人の流れ、つながりを創り出したい ご存じだっただろうか?墨田区京島3丁目・キラキラ橘商店街にある「バーバーアラキ」という空間で2か月間、不思議な「雑器店」が開いていたことを。雑器とは、廉価で日常遣いできる器のことだが、この店に並ぶのはちょっと特別だった。デパートの陶器売り場では高額作品として取り扱われている一流の作家さん達の雑器が手ごろな価格で販売されていたのだ。この幻のような雑器店の仕掛人であり、店主を務めていたのは画家・海野貴彦(かいの

          すみだ向島EXPOだけじゃない!めざす目指すのは日常からなじみ、ともに成長しあう町とアートの関係性~「バーバーアラキ」にできた、世にも不思議な雑器店の謎に迫る(1)

          墨田区京島。リノベーションで生まれ変わった七軒長屋と、空き地活用の現在地。アート的な場をつくることで、街でモヤモヤしている人が集まってくる。

          東京都墨田区北部の京島・八広・立花エリア。東京でもっとも多く戦前の長屋が残るこの地域の大通りである明治通り沿いには、七軒連なった長屋があります。 この七軒長屋は、1932年に建てられたため築90年。これまでこの長屋の1階部分では居酒屋や仕立て屋、植木屋などの商いが行われたり、2階は住居スペースや店舗の休憩スペースとして脈々と多くの人に使われてきました。 数年ほど誰も住んでいない状態の部屋がありましたが、この長屋を拠点に活動したいという人たちが現れ、借り手それぞれがリノベー

          墨田区京島。リノベーションで生まれ変わった七軒長屋と、空き地活用の現在地。アート的な場をつくることで、街でモヤモヤしている人が集まってくる。

          墨田区京島「アートのある街」ではなく、「アーティストのいる街」。大家さんと、京島にやってきた4人のアーティストとの対話。

          前回は、大家の深井さん、アーティスト活動を行う海野さん、すみだ向島EXPO代表・後藤さんとの対談をお届けしましたが、今回は大家の深井さんと京島に来た4人のアーティストの拠点に趣き、お話しを伺いました。 前半では、京島の長屋に住みながら、そこで制作を行っているお二人。そして後半では、海外から一時的に京島に趣き、10月のEXPOに向けて展示の準備を行うお二人が登場します。 表現を通じた、この街に住む人たちとアーティストとの交流を感じられる話をお聞きすることができました。 ア

          墨田区京島「アートのある街」ではなく、「アーティストのいる街」。大家さんと、京島にやってきた4人のアーティストとの対話。

          このまちを財産にするご支援を!!(10月26日15時までのチャレンジ)

          ~ひとりでは積み重ねられないもの、まちを財産として残していきたい~ 『このまちを財産にするご支援を!』 準備に18ヵ月 実施に1ヵ月 コロナ禍で一度は断念をしようと思っていた『すみだ向島EXPO2020』が10月11日で終わりました。 しかしながら、その場限りのイベントのエンディングではありません。 また今回イベントを開催することが目的でもありませんでした。 『すみだ向島EXPO』がオープニングセレモニーです。 これからは「すみだ向島EXPO 2020」がご縁でつながった

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          すみだ向島EXPO2020開催背景|大きな流れの中で、いまやるべきこと

          はじめまして。すみだ向島EXPO2020 隣人サポーターの山越栞です。 「今回のEXPO開催の背景には、20年もの大きな流れがあります。それを知ってもらってこそ、プロジェクトの意味を感じてもらえると思うんです」 代表の後藤さんからそんな声がけがあり、いまこうしてnoteを書いています。 そこでこれから、すみだ向島EXPO2020に至るまでのつながりと、人々の想いを綴っていきます。少し長くなってしまいますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。 その前に、ほんの少しだ

          すみだ向島EXPO2020開催背景|大きな流れの中で、いまやるべきこと