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SNSがない世界で、僕たちはどう出会いどう繋がるのだろうか

SNSは、確かに僕たちの世界を変えました。

さほど流行していなかった10年前、僕は大学生だったのですが、友達との連絡手段は基本的にメール。
しばらく会っていない人の近況を知るには、会って話すかない。もしくは風の噂で聞くか。

それが、SNSが登場して一変しました。
友達の近況が常に見えるようになったし、連絡手段も多様になったし、ずっと会いたかった旧友に再会するきっかけもSNS。
かつ、僕の投稿を見てくれた人が、僕以上に僕を理解してくれたりと、自分自身がSNSの恩恵をかなり受けてきました。

3年ほど前に、 #もしもSNSがなかったら という展示に行き、その時に感じたアツい気持ちを以下のnoteにまとめています。
SNSがあってよかったと本気で思っています。
SNSありがとう。

また、今は仕事でもSNSを活用するようになりました。
Twitterでお客さんになりえる人を探したり、Facebookで告知をしたりと、ありとあらゆる場面で使っています。
それゆえ、「ツールをまとめた方がわかりやすい」という理由で、友達との連絡もTwitterのDMやFacebookメッセンジャーがほとんどになりました。

かつ、SNSで出会った人もたくさんいます。
今僕が「仲間」だと言える人たちの、だいたい半分はSNSがはじまりでした。

そういうわけで、SNSの恩恵を受けまくった生活を送っています。

(このnoteの登場人物は、ほとんどSNS経由で出会いました)

でも、昨夜、ふと思ってしまったんです。
もし僕が全SNSをやめたらどうなるんだろう?」と。
SNSに嫌気がさしているわけではないし、むしろ楽しんで使っているんだけど、それがない生活ってどんなのだっけ?と。

また、今仲良くさせてもらってる人は、SNSがなくても仲良くしてくれるんだろうか?
これまでどおりコミュニケーションが取れるのだろうか?
そもそも、どうやってコミュニケーションを取るんだろうか?
など、色々不安になってしまったのです。

かつ、SNSがなくても仲良くしたい人はどれだけいるのだろうか?
SNSがない僕と仲良くしてくれる人はどれだけいるのだろうか?
どうやって関係性を紡いでいくんだろうか?

こんなことが頭をよぎりました。

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このことから、「僕たちはSNSでつながりすぎた」と仮説を立てました。
人とのつながりがSNS前提になってしまった、と。
SNSに書かれていることが相手の判断材料になり、SNSアカウントの交換することが連絡の条件になり、SNSがあること前提に行動をするようになってしまっています。

仕事でも同じことが言えます。
SNSがある前提で事業の設計をしたり集客をしたり。
もちろん良いことなのですが、SNSはあくまで道具であるはずなのに、それが信頼の担保になるのは本質的じゃないな~と思い始めてしまいました。

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最近聞いて「確かに」と思ったことが2つあります。

一つが、2ちゃんねる創設者のひろゆきさんが「同じ時代のよくわからない人の発信(SNSや本)よりも、歴史上の偉人から学ぶ方がよっぽど大事」と言っていたこと。
もう一つが、キングコングの西野さんが「僕たちのタイムラインはCMで埋まっている」と言っていたこと。
後者については、こちらの動画で話されています。

タイムラインを追っているけど、自分が欲しいと思っている情報の方が少ないから、ほとんどが流し読みになってしまっていると。
どこの誰かわからない人の発言が、意図せず入ってきており、子供にとっての入歯のCMくらい全く興味のないものなのですね。
かつ、僕自身の発信もCMの一部になっていて、多くの人に届けているつもりがほとんど人が見向きもしない状況です。
これが悲しいとか、努力不足とかではなく、そういう事実があるとだけ申しておきます。

さらに言うと、SNSの投稿よりもビジネス誌や書籍の方が情報の質も密度も高かったりします。
定期購読をしているプレジデントを読むたび、いつも思ってしまいます。

これを一旦真に受けて考えると、「僕たちはCMに目を奪われすぎている」と言えるでしょう。
少なくとも僕は、そう捉えることにしました。

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だから僕は、まず現状を疑ってみることにしました。
「SNSがなければ人とつながれないのか?」
「SNSがなければ情報は得られないのだろうか?」
など。

いや、そんなことは絶対ないはず。
SNSがなくたって、人との関係性も築けるし、情報もキャッチできるはずだ。
SNSが世界の全てではないし、SNSの外にも広い世界があるに決まっている。

SNSがないと気づいてもらえないんじゃなくて、コミュニケーションが取れないんじゃなくて、自分自身が強烈な光源となれば嫌でも気づいてもらえるし、どんな手段を使ってもコミュニケーションを取ろうとするでしょう。
友人との近況報告だって、お互い高め合ってさえいえば、そのうち今よりも高い場所で合流できるはずで。
違うツールなのかイベントなのか、何なのかはわかんないけど。

かつ、情報を得たいならググればいいし、本屋もあるしニュースアプリもある。
そこに友人のインタビュー記事が載っていたら、それで友人の近況は知れるでしょう。

だから、SNSを離れることを怖がる必要はないと判断しました。
自分自身が光っていたら、どんな形であれ繋がる人とは繋がるのだ、と思って。

そんなことを考えてググって出てきたこの記事に、首がもげるほど共感しました。

というわけで僕は、SNSがない世界への興味が高まっています。
これからは、SNSがないこと前提で行動を考えてみようと思います。

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