マガジンのカバー画像

『百日一考』第一集 51-60

10
運営しているクリエイター

記事一覧

1-60 面接のすべては自分の売り込み

1-60 面接のすべては自分の売り込み

\人は質問されると、誠実にその質問の内容に答えようとしてしまう。だが、面接で質問しているのは、採否を判断するため。ムダに反論などせず、ただ売り込むことだけを考えよ。\

もっとみる
1-59 風通しの悪い組織の末路

1-59 風通しの悪い組織の末路

\内部の各所各人を対立させることで統一を可能にする分割統治という手法がある。しかし、外枠が壊れれば、外部の力が入り込んで瓦解。そうでなくても、歴史的な怨嗟の内部堆積のために、自主再建は不可能だ。\

もっとみる
1-58 出会いが少ない?

1-58 出会いが少ない?

\毎日のルーティンワークの中では出会いが無いと言うが、縁が無いのではなく、せっかくの縁を大切にしている余裕がないのだ。糸に紐をつけ、紐に縄をつけ、縄に綱をつけて返してこそ、谷川を渡す吊り橋もできあがる。\

もっとみる
1-57 あなたのすぐそばにいる立派な悪人

1-57 あなたのすぐそばにいる立派な悪人

\有印私文書偽造の一線を越えてしまえば、なんでもできる。相手を潰せば公訴もされない。彼らは、自分こそ被害者であり、わがままなやつに鉄槌を下すのだ、と言う。神仏を畏れず、善意と信念に満ちて語る人物は、天性の詐欺師だ。\

 そこそこ長く生きてきていれば、珍しい種類の人々を通りがかりに見かけることもある。悪人だ。とはいえ、粗暴犯や前科持ちなど、じつは大したことはない。恐ろしいのは、むしろ

もっとみる
1-56 キャリアの断層と自分との競争

1-56 キャリアの断層と自分との競争

\内定率と言っても、中身はさまざま。リストラにおいても、大半が失職失業する一方、逆に出世する者もある。キャリアには断層がある。新規投資の再査定に耐えられるだけの将来性を、日々、新たに身につけていかなければならない。\

もっとみる
1-55 堅物の父はキュウリが嫌い

1-55 堅物の父はキュウリが嫌い

\なんでも深く探究していてこそ天下国家も論じられる、と言う朱子学に対し、陽明学は、どうでもいいことへの関心こそが人間をダメにする、と主張した。情報社会の雑学蘊蓄にかまけていれば、本人こそがどうでもいい奴になる。\

もっとみる
1-54 不正を責めずに手抜きで逃げる

1-54 不正を責めずに手抜きで逃げる

\むちゃくちゃな状況にあっては、自分一人まじめになんとかしようとしても、かえって逆恨みされ、抹殺されてしまうだけ。むしろ目をつけられない程度に適当に手抜きをして、そこからの脱出の方法を工夫した方が現実的だ。\

もっとみる
1-53 顕示的な消費から逸楽的な幸せへ

1-53 顕示的な消費から逸楽的な幸せへ

\ネット上は自慢話だらけ。だが、いまどき、どうやっても金持にはかなわない。ヴェブレンの言うような成金的な見せびらかしをやっても、結局、身につかない。それより、自分自身がほんとうに幸せと思えることを楽しんだ方がよい。\

もっとみる
1-52 人の心は見えない

1-52 人の心は見えない

\相手だと思っているものは、自分の心の分与にすぎない。それを前提に、相手の言葉やふるまいを解釈しても、齟齬は広がるばかり。むしろ他人が他人であることを理解してこそ、共通の前提もできてくる。\

もっとみる
1-51 組織は頭から死んでいく

1-51 組織は頭から死んでいく

\内部昇格制では、現場で活躍した人がトップに上がるころには時代遅れになっている。そのうえ、今後の能力の可能性ではなく、過去の業績の報償として昇格するので、上から順に、もはや業績を出せない人々ばかりで埋め尽くされる。\

もっとみる