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あなたから始める、多様化の準備。【スミレの提案・その1】

 こんにちは、スミレです。
 この記事では「あなたから始める、多様化の準備。」と題して、『人を「個」として見る・受け入れる力の養い方』を提案します。
 社会が変わるのを待つ間に、自分なりの準備をしておきませんか?

『人を「個」として見る・受け入れる力の養い方』その1
1日1回、「自分の場合は」と唱える

 これは、自分とそれ以外の境を意識させることが目的です。考えついた経緯として、私が行った探究・家制度の名残について少しお話しします。

 探究のきっかけは父の言葉、「田舎のしきたりっていうか、空気感が嫌だったから上京したんだ」。
 これを聞いた時の私は、「女性は家事育児介護に専念すべし」とか「男性は嫁より稼ぎが上であるべき」とか、よくある古い考えのことを言っているのだと思っていました。だから軽い気持ちで、「具体的にどんなのが嫌だった?」と聞きました。
 するとビックリ、父の口から出てきたエピソードはもっともっとエグかった。詳しく話すのであれば別の記事に分けたいので、ここでは一文でまとめます。

・祖母の第3子を曽祖母が堕ろすよう強要し、祖父は曽祖母の意見に頷いた
・伯母の結婚相手の戸籍を祖父母が勝手に辿り、部落の血を入れたくないと発言した
(私から見た親族の呼び方で書いています)

 あまりの重さに、私はメンタルに大ダメージをくらいました。小さい頃からしょっちゅう足を運んでいた場所はだいぶヘビーな田舎だったのか……。親と子、夫と妻の上下関係よ……。田舎特有の伝手って戸籍までいけるのか……。
 回復する頃、私はある共通点と、父が言っていた空気感の正体に気づきます。
 それは、家という「まとまり」意識が強いこと、それによって人を所有「物」感覚で扱ってしまうことです。
 2つの重いエピソード、文房具に例えてみましょう。

・私のペンケースに消しゴム3つもいらない、1つは捨てよう
・勉強道具は赤色で揃えたいから、青色は買わない

 本当に文房具ならそれでもいいと思いますが、人を相手に同じノリで接するのは、あんまりでしょう。
 「まとまり」意識にも色々あります。年齢、性別、人種、宗教、障害……他にもたくさん。「同じだから安心できる」と「安心のために同じにさせる」とでは話が変わります。

 「まとまり」意識も、過剰ではいけない。
 大切な人だからこそ、必要な距離と遠慮があるだろう。

 そんな思いから、人を「個」として見る力も重要であると考えるようになりました。
 「今日のお昼ご飯、美味しかったな」だけで終わらせず、「自分の場合はね。隣の人も美味しいと思うとは限らないし」と付け加えてみてください。それはあくまで自分が感じたことであると意識してみてください。
 多様性を認める社会に、「同じカテゴリーに属する所有物」という感覚は持ち越すべきではないと考えています。
 「目の前の一個人」を尊重する準備が、誰もが生きやすい多様性の実現には必要だと考えています。「あなた」からやってみることが、一歩になるはずです。

 まずは1日1回、「自分の場合は」と唱えてみてください。
 以上、スミレの提案・その1でした。

その2はこちらから↓


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