2023年8月 中欧に行ってきました【番外編・長距離ドライブ】
すっかり時間が経ってしまいました。大学時代から悪くしていた膝の手術を受けたり、資格試験の勉強をしたりで気がついたら前回の投稿から一か月以上。しかも今回は前に書いておいた番外編の公開です……
でも! 次回を予定しているフランス東部アルザス地方は素晴らしかった!これについては少し丁寧に思い起こしたいので、しばしお待ちを。
さて、ウィーンからの中欧横断ドライブにはレンタカーをしました。借りたのはクプラ。日本からネット予約をして行きました。当たり前ですが左ハンドル・右側走行です。
今までヨーロッパで大渋滞に出会ったことはあまりなかったのですが、今回は結構各地で車の多さに驚きました。夏休みの上アフターコロナで、国内や近隣諸国からの旅行者が激増したようです。車のナンバープレートを見ると、どこの国から来たのか分かります。Dはドイツ、Fはフランスという具合。
1.駐車場
ホテルや訪問予定地の駐車場は、事前に場所や行き方をチェックしておくことをお勧めします。
特にホテルの駐車場は、前もってメールなどで詳しく聞いておく方が安全です。フランスの古い町は道路も入り組んでおり、ホテルの駐車場の在処(建物に囲まれた中庭)とそこまでの道もひどく狭くて分かりにくかったです。
ほとんどの名所はどこに車をとめたらいいかネットでチェックできるので、グーグル・マップで確認を。オーストリアの観光地は、駐車場が大体整備されています。ザルツブルクには巨大駐車場があって非常に便利でした。
駐車料金の払い方は日本と同じケースが多かったです。入口で紙券を発券し、出庫時に清算。料金は本当に場所によります。もちろん無料のところもあります。
ハイ・シーズンの観光地では、空き駐車場が見つからないこともあります。
フランスのオ・ケーニグスブール城(Château du Haut-Koenigsbourg)では箱根の山道のような往路の途中からすでに渋滞が始まりました。片道走行なので諦めてUターンして去る、ということができません。
延々と続く両脇の駐車場は満車で、運良く自分の目の前で出車がないととめられませんでした。縦列駐車なので、後から前後にとめた車が近すぎて車が出せずに途方に暮れている人も。
私は時間もなかったので、そのまま渋滞の波に押されながら下山して去りました。フランスまで来て、これ一体何の時間~⁉
2.高速道路
どこも高速道路は整備されていて、問題ありません。
オーストリアにはサービスエリアもありますが、大きなレストランがあるところ、駐車場とトイレだけのところと規模は様々。
トイレだけのところにはトイレおじさんが立っていました。みんな1ユーロを払っていたので、私も倣いました。ちょっと高め……
ドイツやフランスでは、サービスエリアは見つかりませんでした。
私が借りた車にはその道の最高速度を示す機能がついていましたが、町や村の中以外はほとんどが100キロ以上。「こんな道でも?」みたいな細いところでも、まるでこちらの度胸を試すかのような最高速度が設定されているんです。
中でも恐ろしいのは、ドイツのアウトバーンでよくある〇に右上からの斜線。「速度制限なし」の意味です。
こうなると三車線の一番右側は極端に遅く、中央は120キロ、左側140キロ以上になります。慣れない道路で無理をして流れに乗ると危険なので、一番右でマイペースで行くことをお勧めします。
3.その他
どの国でも少し郊外や田舎になると環状交差点が必ずあります。出口が四、五箇所ある信号のない丸い交差点です。二車線あって混んでいると入るのも出るのもかなり難しいですが、大事なのは慌てないこと!
驚いたのは、フランスやドイツでは日本と同じように、車線変更などで割り込みをした時ハザード・ランプによるお礼を結構みんなやっていることです。それから高速道路でスピードを落とす時も、ハザードを使って知らせていました。日本だけの文化かと思ったのですが、これが国際マナーだとするとちょっと嬉しいですね。「入れてくれてありがとう」と伝わるだけでも場が和みますから。
中欧の道路の面白いところは、行先に色んな国が出てくることです。例えばオーストリアのこの標識ではまっすぐ行くとスロバキア、チェコ、ハンガリー、スロベニア、右に進むとイタリアとスロベニアの首都リュブリャーナ。
そして国境をたくさん越えるのも面白いです。ウィーンとザルツブルクを行き来するための最速道路はドイツに入るので、最低でも二回国境を越えます。
もちろん特に検問などはありません。
さらにヨーロッパは一つの共同体の境目がはっきりしていて、町や村から出る時にはその名前に斜線の入った標識を見ます。その町や村はここまでですよ、という意味です。
すると、途端に無人の森や草原が広がります。町や村はきっちりと固まっているので、遠くからでもその大きさがはっきり分かります。逆にぽつんと一軒家があると、その住人は何をしているどんな人なんだろう、いつ引っ越してきたんだろう、入居時に電気や水道は新しく引いたのだろうかなどとあれこれ興味が沸きます。
それから、道沿いにたくさんの名もない古城や教会が見えるのもこの辺りの醍醐味です。残念ながら地図にもナビにも詳細がない場合が多く、謎の廃墟のまま……それも洒落ていると言えばそうなのかも知れませんが。
時間に余裕があり、日本でも運転し慣れているという方はニ、三日国境の向こうまで行ってくるのも楽しいのではないでしょうか。お金に余裕があるなら乗り捨てにして、往路と復路で違う都市から飛行機に乗るのもアリですね。特に天気のいいチロル地方からスイスはお勧めですよ!
それでは、次回はやっと旅の折り返し目的地アルザス地方のお話をさせていただきます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?