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十戒 夕木春央 読書感想

交通事故で休止した伯父には所有している島があった
その島を買いたいという人と伯父の友人を伴い島を訪問した里英
翌日には帰るはずだった
しかし島で殺人事件が起こる
決して犯人を見付けてはいけない
帰ることが出来ない緊迫した時間が流れる

方舟の衝撃的な終わり方
あれを超えるのはなかなか難しい

十戒も面白いは面白かった

スマホが繋がる島で起こる殺人事件
ありがちな電波が届かないということはない
しかし島外に知らせてはいけない展開なので、繋がるのは助けにならない
むしろ繋がっているからこそ、この状況を知られてはいけないという厄介な問題に追い込まれる
スマホの普及により連絡が取れないというのは充電が切れたか、圏外か、くらいで、クローズドサークルものをやろうとしたら相当な苦労を要する
逆に繋がってます、でも話せませんというのは新しい設定で、そうきたかと思った


ちょっとネタバレ

犯人は明かされる

これ、どうやったか、はともかく誰なのかは読んだ人は薄々気付くのではないだろうか
方舟以上にヒントあったし
だからそこは驚かなかった

でももうどうしようもない重苦しさは方舟以上かも
あっちは絶望で終わったのに対して、こちらはずっと苦しんでいくでしょう

それに全部言ったことも嘘かもしれない 正当化してない?とか色々考えてしまう
それこそ犯人をみつけてはならないってことですかね
知らない方が幸せ

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