最近の記事

FALL/フォール 映画感想 高所恐怖症注意

ベッキーはクライミングの事故で夫を亡くした。 親友のハンターはベッキーを励ます為に鉄塔へのクライミングに誘う。 親友の気遣いにベッキーは同行を決める。 そして実行した鉄塔でアクシデントが起こる。 まずこんな人気のない鉄塔に昇るの?とびっくりする これ絶対によくないことが起こる前振りとしか思えないし、 ここに行くから連絡が途絶えたら探しに来てよねと誰かに伝えておくべきじゃないか それやったら作品にはならないから仕方ないか 登っている前から変な鳥との出会いでもう嫌な予感がひし

    • 君が手にするはずだった黄金について 小川哲 読書感想

      作家の僕が語る短編エッセイのような小説のような世界観 リアルなのかフィクションなのか タイトルから勝手に詐欺師の主人公の話だと思っていた 詐欺師みたいな登場人物は出て来るけど、ちょっと違う 短編なのだけど、作者の体験談なのか、嘘なのか 微妙な線を突いている 学生時代の知り合いが自称投資家になった詐欺やってたり、 漫画家がネタ話の為に話をお願いしますとか あの日何していたっけ、と仲間で話を始めたり 作家の想像力ってすごいな あの漫画家の話は一種のホラーっぽかった 自分

      • ドラキュラ/デメテル号最期の航海 映画感想 何故夜に作戦を決行してしまうのか

        航海日誌に書かれていた恐ろしい体験 イギリス航海の途中で一体なにが起きたのか なかなか怖かった映画 予告でドラキュラの姿は観ていたので、あれはただの怪物じゃないか?とは思った 実際そうなんだけど、だって服着ていないし 乗客の中に吸血鬼が!?な展開ではない ただ何かに襲われて、襲われた人が日の光で燃えてだんだんと弱点がわかっていく展開 それまで何が起きているかわからない 暗闇の中での航海はなかなか恐ろしい ただこの作品、展会上ずっと暗い 暗い画面のままなので代わり映えしない

        • タバコの煙、旅の記憶 丸山ゴンザレス 読書感想

          旅の記憶と共にあるのはタバコ 危険な場所でもいつも共にある 変わらず危険な場所に突撃し続ける筆者 見切り発車で現地入り なんとか行けた とてもやばい場所なのにジョークで俺がジャーナリストだったらどうする?とか聞くとか度胸があるってもんじゃない タバコ吸うタイミングでセーフ、って九死に一生を得るレベルですわ タバコを吸うけどきちんと携帯灰皿を持っている それに仕舞うと現地の人が、環境団体の人?日本人はフィルターを集めているのかと驚く 日本でポイ捨てをしたら晒されるだろうが

        FALL/フォール 映画感想 高所恐怖症注意

        • 君が手にするはずだった黄金について 小川哲 読書感想

        • ドラキュラ/デメテル号最期の航海 映画感想 何故夜に作戦を決行してしまうのか

        • タバコの煙、旅の記憶 丸山ゴンザレス 読書感想

          兇人邸の殺人 今村昌弘 読書感想

          比留子からの呼び出しに応じた葉村 そこにいたのは班目機関の情報を掴んでいる成島社長と秘書の裏井 事件に巻き込まれる体質の比留子を伴い、ある廃墟テーマパークに向かうというミッション 自分でついて行くことを選択した葉村だったが、案の定事件に巻き込まれる 屍人荘シリーズ第三弾 今回も一筋縄ではいかない謎がある ゾンビ、千里眼、今回はどんな凶器もきかない首斬り殺人鬼 見付かったら死亡は確実 そんな怪物がいる中で、犠牲者の一人は怪物でない者が殺した疑惑が起こる さらに葉村と比留子が

          兇人邸の殺人 今村昌弘 読書感想

          アンと愛情 坂木司 読書感想

          シリーズ4作目 3作目で椿店長が栄転した為に、新しい店長登場 さらに杏ちゃんに社員にならないかという話が持ち掛けられる ゆるく日常は進んで行く 新しく来た藤代店長 空回り系かなと思ったら、予想以上にいい人だった テーブルとかいる?と同じ気持ちになったけど、 従業員にも必要という描写に納得した 頑張ろうという気持ちはちゃんとある人 椿店長の能力がちょっとすご過ぎただけで、藤代店長もこの先一緒にうまくやっていけそうでほっとした しかもバイトだけどきちんと働いている人は社員とな

          アンと愛情 坂木司 読書感想

          箱根駅伝に魅せられて 生島淳 読書感想

          本書は箱根駅伝がまだテレビ放送しておらずラジオ放送から虜になった著者が箱根駅伝を代表する監督にインタビューしたり、各大学の練習風景、日常、これまでの常勝校の流れなどを羅列してある 感動物語の寄せ集めとかはなく、現場の生の声を届けてあるので箱根駅伝が好きな人向け そうでない人は箱根駅伝を見て興味を持ってからでないと薦めずらい まず各校の監督は知っている前提のように書かれている ああ、あの監督さんね、と箱根駅伝を見ている人はわかるが、全く見ていない人からしたら、え?誰?になるだ

          箱根駅伝に魅せられて 生島淳 読書感想

          黄龍の村 映画感想 

          陽キャ達がキャンプに行こうと山に行ったら車がパンクしてピンチ 助けを求めて歩いていたら老人と出会い、家へと案内してくれる 車は明日の朝に直してやるという言葉に安堵し、宿泊を勧められた 翌朝、起きたときに変な儀式へ行く途中を目撃して仰天する いい意味で裏切られた ○○村ってあのシリーズかと勘違いしていたら全く違っていた ネタバレになるからなかなか書きづらい ただこれ、がらっと変わる部分が受け入れない人もいるかも 恋愛映画を観ていたらヒロインが宇宙人で世界征服されそうになっ

          黄龍の村 映画感想 

          アンと愛情 坂木司 読書感想

          みつ屋でバイトとして働くアンちゃんのお話 第三弾 成人式にバレンタインの催事、旅行に寒天、そしてお別れなどあり 変わらず読むと和菓子が食べたくなるシリーズ お煎餅の話とか、こういう歴史があるのかと面白い お仕事ものでもあり、それぞれの売り場ではやり方が違うという知識もある 今回のメインはあるキャラとのお別れがあり、衝撃だった いつかシリーズが終わるころにはそんな展開もあるだろうとのんびり構えて来たところへの不意打ち アンちゃんじゃないけど、そんな…ってなるよ でも仕

          アンと愛情 坂木司 読書感想

          “それ”がいる森 映画感想 ホラーコメディでいいかな

          単身で故郷でオレンジを育てている田中淳一の元へ、息子が訪ねて来る 息子の一也は元妻にサッカーを辞めさせられたことで、淳一のところに避難しに来た 元妻と話し合い、一也は一旦こちらの小学校に通うことに。 友達も出来で森で遊ぶ中、変な物体を目撃してしまう まずこれ、全く怖くない 映画というよりも二時間ドラマみたいな出来だと思う 主役を子供にしてそれの正体を探る冒険ものでもない だって主人公は父親だから、父親がそれに立ち向かう 弱点みつけたとかやっているのがまたギャグみたい 子ども

          “それ”がいる森 映画感想 ホラーコメディでいいかな

          爆弾 呉勝浩 読書感想

          スズキタゴサクと名乗る男が酒屋の店員を殴り逮捕された 取り調べ中にスズキは霊感があるのでこれから事件が起こるのを知ったと言い出す 鼻で笑うような言葉だが、事件が起きた ある場所で爆弾が爆発した ただの偶然か?霊感か?それとも犯人か? 警察とスズキタゴサクの戦いが始まった 面白かった  スズキタゴサクは取調室から動かない 狭い空間の中、警察が会話からヒントを読み取りなんとか爆弾を探そうと翻弄する その中で、過去にあった刑事の不祥事が絡んで来る 一体誰がどう繋がっているのか ス

          爆弾 呉勝浩 読書感想

          シェラ・デ・コブレの幽霊 映画感想 ホラーというよりは

          伝説と言われている作品 1967年の制作なのに、しっかりとしたストーリーに怖い映像の幽霊 死んだ母親からかかってくる電話 その調査を依頼された心霊調査員のネルソン 調べていく内にある真相が見えてくるという一本道のストーリー 正直、本編が怖いかと言われると、あまり怖くはなかった ハードルを上げて観たせいかもしれない 不意打ちで雨が降るような静かな暗い夜に一人で観ていたら怖かったかもしれない ひっそりと深夜で放送されているのを見たら、あれはなんだったんだというカルト的な

          シェラ・デ・コブレの幽霊 映画感想 ホラーというよりは

          消滅世界 村田紗耶香 読書感想

          ヒトの妊娠・出産は性行や恋愛から切り離された世界となっている 母は愛する人と結ばれてあんたを生んだと雨音にずっと言い聞かせていた 成長期に入り雨音は他の皆と同じようにキャラクターにも恋をしていたが、ヒトも恋の対象となっていた 性行もほぼする人がいない中、雨音は恋人が出来てはそれを続けていた これまでの作品は主人公が恋愛欠如、それがおかしいと言われる構図が多かったけど、今作は価値観が逆転している 恋愛して好きな人との子を産んだ雨音の母親こそが変と騒がれる時代となっている ず

          消滅世界 村田紗耶香 読書感想

          疫(えやみ)~ナヒヤサマの呪い~ さくっと観れるホラードラマ

          話題になっていた「えやみ」を観る 沖縄のホラードラマ 全5話 1話ほぼ10分なので、すぐに見終える手軽さもいい 1話は不動産が家を売りたいという依頼で物件を見に行くと怪異に見舞われるところから始まる しかし不動産が主人公というわけではない 1話ごとに視点が変わり、後半で答え合わせのようなものはあるが、あやふやに終わる 短くてさくっと観れるのは良いが、明確な答えはない それもまたホラー あの黒幕(ネタバレになるから触れないが)は何がしたかったのか、そんな偽装工作ではすぐ

          疫(えやみ)~ナヒヤサマの呪い~ さくっと観れるホラードラマ

          毒入りコーヒー事件 朝永理人 読書感想

          まゆは兄の命日に合わせて故郷へと帰る 途中で山道に迷った二人連れと出会い、雨が酷かったので家へと案内する 早めにお暇するつもりだった二人組は雨で道が塞がったせいで宿泊することになる その夜、亡くなった兄と同じように父親がコーヒーを飲んで自殺していた これは事件なのか? 会話文が長いのは、伏線ですよーと言わんばかりの描写でしょう ちょっと読みにくいかなというのと、わざとらしくてこの会話は違うんだろうなとは思った 真相編は意外な部分も出て来て、ハッとさせられることもあり え

          毒入りコーヒー事件 朝永理人 読書感想

          好きです、死んでください 中村あき 読書感想

          恋愛リアリティーショーに参加した作家の栞 慣れない撮影にぎこちない対応しか出来ずに困っていると、中心人物の女優・花火が話し掛けて来る 何故冴えない自分に?と思いながらも流れに身を任せる 島での撮影はトラブルが起きて、後から来るはずの撮影班が来ない そしてこのリアリティーショーは別展開に突入する クローズドサークル+リアリティーショーのジャンル ドラマが進行する中で殺人が起きる しかも島だからお約束の電波が入らず外部との連絡が取れない状況に。 犯人は誰? しかもこれもお約束

          好きです、死んでください 中村あき 読書感想