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そして誰も死ななかった 白井智之 読書感想

大亦牛尾は父親の遺産のがらくたの中から小説を見付けた
未発表のミステリー小説
自分が書いたことにして大ベストセラー作家になる
しかし本が書けるわけでもなく、お金は目減りしていた
ある日、ファンだという女子大学生から連絡が来て、食事の後でホテルに行く
何か企んでいそうな彼女を突き飛ばすと鏡が割れて首に刺さる
殺してしまったと青ざめる大亦だが、彼女は平然と生きて会話をする
わけがわからず逃げ出し、そして翌日、その女子大生が車に撥ねられて死んだというニュースが流れる


序盤はただのプロローグ
島に行ったあたりからが本番
しかしプロローグの中にも伏線が張られて、あれってそういうこと、ここと繋がるのかと驚かされる

特殊設定なので、殺人が起きてからが始まりっていうのが面白い
死亡時刻やら死因が事件のトリックになっているとか新しい

線虫の大群とか、元ネタは神話か
グロありでも舞台は孤島という古典もありのなんでもミステリー

「ヒロインはちょっと遅れてくるんだよ」

そして誰も死ななかった 白井智之

ちゃんと決め台詞があるあたり、お約束は全部詰まっている

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