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君は永遠にそいつらより若い 邦画 映画感想

大学卒業を前にして未来が確定していない大学生の青春(人生?)映画

児童福祉の就職は決まって卒業論文をまとめる為に友人にアンケートをお願いしている堀貝
アンケートの回答と引き換えにある授業のノートを取ってほしいと言われるが遅刻してしまう。
その授業に出席していた猪乃木に声を掛けてコピーを取らせてもらう。
堀貝と猪乃木の親交が続く中、顔見知りだった穂峰の死亡が伝わる。

何かこれという言葉には出来ない
でも欠けているものがある

この作品に出て来る登場人物はほぼそんな印象

猪乃木ははっきりとした過去に捉われているが、堀貝は就職も決まっていて友人もいてバイトもこなしている普通の人っぽい。でも欠落したものがある そのように見せている演技がとてもうまい

飲み会でもそんな下に見られるような扱いされるほどかって思うけど、子供の頃の喧嘩のエピソード、相手の男子に非があるけれどいきなり別の男子も加勢してきて殴られたっていうのもあって何か理不尽に扱ってもいいんだみたいなように思わされる人物なのかもしれない

この作品には理不尽な出来事がたくさん描かれていて、児童虐待や暴行、ニュースから流れてくる事件など気の滅入る出来事はそこら中に口を開けて待っているのだと示唆されている

そんな暗い中でも、誰か辛い目に合っている中、探しに行こうとする気持ちを失わないでいる 小さな光が照らしているような静かな作品

「その言葉だけでも十分だよ」

君は永遠にそいつらより若い


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