「飲むのも仕事」という人の孤独。
旦那がプリプリ怒りながら帰ってきた。
『若い奴らがタクシーで先に帰った』と。
コロナ禍を経ても、会社の【飲むのも仕事】体質は変わらなかった。
変わりたくない人たちが上層部にいるからだ。
歓送迎会や打ち上げ、接待をキッチリこなす昭和生まれは、現在、働き盛り。
まだまだ【自分が正しい】と思いたい世代だ。
このたび営業部に、若い女の子が異動してきたという。その歓迎会をしたそうだ。
2軒目、3軒目と重ねる途中で、部下の男の子がタクシーで帰ってしまった。
それをプリプリ怒っていたのだ。
『うまく仕切れてないし』とか『ぜんぜん盛り上げようとしないし』とか、
自分ならこうする。~するべきだ。
という個人的な価値観にもとづいたグチを並べる。
誰が上司と飲みたいのよ。
帰りたいひとは帰ればいいの。
職場の飲み会って、みんなイヤイヤだもの。
そもそも歓迎会って必要?
誰がやるって言ったの?
『俺。してあげたほうがいいやん。』
おまえかい。やっぱりおまえかい。
歓迎会をやるかどうかも含めて、若い子におまかせしなくちゃ。
こっそり若者だけでやるかも知れないし。
ランチやスイーツ歓迎会かも知れないし。
若い子はオッサンと飲みたくないんだから。
…歓送迎会はするのが当たり前。飲み会は盛り上げて当たり前。飲んだら次いこう、次。上司に誘われたら行くのが当たり前。先に帰るなんてあり得ない。がんばるのが当たり前…。
学生時代を含め、旦那はそうやって30年やってきた。それがもう、通用しない。
うん、わかるよ、なんだか淋しいよね。
(男の更年期はこうやって始まる?)
時代の流れもある。
当たり前は、どんどん変わる。
でも、そのせいじゃない。
そんな年齢になった、ってことなんじゃないかな。
【すごいね!】って言われたいのは【若さ】なんじゃないかな。
【すごいね!】より、【ありがとう】って言われるような生き方をしていかなきゃいけないんじゃないかな。
それができれば、幸福なんじゃないかな。
…オッサンという生き物も、孤独だねぇ。
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