この疲れは更年期なのか。
買い物がしんどい。
昔はヒマさえあれば色んな店をブラブラした。
カフェで時間をつぶせた。
今は徒歩圏内のイオンに行くだけでゼーゼーしてしまう。グッタリしてしまう。
どうしてこんなに疲れるのだろう?
これも更年期ってやつなの?
なんでもかんでも値上がりしている。
商品を選ぶのにいちいち悩む。
割引クーポンの使い方が分からない。
(アプリの仕様が変わったとたん分からなくなった。変化に対応できない。)
ちょっとしか買っていないつもりなのに5000円を簡単に超える。
ため息が出る。貯金がないのに稼いでいない自分に劣等感を覚える。
なんて面倒くさいオバサンだろう。
こどもたちはスポーツをやっていた。よく食べた。道具もお金がかかった。私立に行きたがった。余裕がなくてもダメとは言えなかった。
すっからかんになった。
子育てが終わって、さあ、これから貯金をしなくちゃ、働かなくちゃ、と思う。
思うのだけど、
燃え尽きてしまったのだ。
毎日の食事にお弁当づくり。すべての家事をして、フルタイムで働いて。早番も遅番もした。
無理はしていた。クタクタだった。
でも平気だったのは「こどものため」だったからだ。使命感で動けてしまったのだ。
こどもたちが巣立ったことで、ただただ、肩の荷が降りた。ああ、これで私はいつ死んでもいいんだ、とホッとした。
(親の問題はあるにせよ。)
そうしたら、動けなくなった。
自分のためにはがんばれない。
フルタイムを辞めて、短時間のパートにした。
それを知った母の第一声は、
「生活だいじょうぶなの?」
カチンときた。そんなこと分かってる!
分かっているけど、休んじゃいけないの?
暇じゃいけないの?楽しちゃいけないの?
この年になっても親の一言にイライラする自分が不甲斐ない。
けれどもしっかり縛られてしまった。
もっと働かなきゃ。
うち、お金ないんだから。働かなきゃ。
私は根性ないんだ。怠け者なんだ。
ダメ人間なんだ、と。
でも、そんなの真面目すぎやしないか。
ヒマなことに罪悪感を持つなんて、そもそもおかしくないか。
忙しくてもヒマでも肩に力が入っている私は、とことん生きるのがヘタクソだ。
…これも更年期だから、だといいな。
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