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とりあえず食べておく。

親のゴタゴタがあるたびに、寝ても覚めても心が重い日が続く。何をしていても考えてしまう。記憶を遠くさかのぼって、子供の頃の出来事にまでモヤモヤしてしまう。

桜が満開なのに、なにも感じなかった。感動したり癒されたり嬉しくなったり、しない。

これは、まずい。
不幸になってどうする。
親のネガティブに引っ張られてどうする。
割りきれなくても、整理をしよう。


そもそも考えてもムダだ。
なにがあろうと20年後には親は死んでる。
10年後は、下手すると生きている。
(いや、長生きしてください。)
たかが10年だ。
その10年をモヤモヤ過ごすなんて嫌だ。


親が老いていく姿は、切ないけれど、悲しいことじゃない。
親の仲が悪いことは、深い悲しみだけれど、私のせいじゃない。


自分の感情が世界のすべてになってしまうことこそ、老いていくことじゃないのか。
だとしたら、まだ私はそうなるわけにいかない。
家に閉じこもっていたとしても、世界の広さを思わなきゃダメだ。
自分の【きもち】なんていうコロコロ変わる不確かなものを、信用しちゃダメだ。
晴れたら嬉しくて、雨だと面倒くさい。
【なぜ】と考える必要ない。

花鳥風月を愛で、五感を使おう。
おいしいものを食べよう。

…そんなことを考えながらパート帰りにウロウロ。お寿司かなあ、いや、トンカツ。トンカツ食べたい!!ワシャワシャ食べたい!!

(いや待て。鶏肉を解凍しているんだった…。)


ああ、今年は春の味覚、なんにも食べてないなあ。ふきのとうの天ぷら食べたいなあ。
春キャベツが小さくて固くて、残念なんだよなあ。これからおいしくなるのかしら。

ふと思う。
母はタケノコおばさんで、春になるとタケノコ茹でまくるのだ。いらないのに、タケノコ攻撃してくるのだ。なのに今年は、ない。
タケノコがまだ市場にないのか、気力がないのか。まあいい。いいのだ。そんなこと。


とにかく今年も春はやってきた。
ちゃんと目を向けよう。肌で感じよう。

モリモリ食べよう。


#更年期
#更年期障害
#春の味覚
#両親
#ネガティブ






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