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【大会】平尾台トレイルランニングレース/ロングコース40km・D±2000m(2023/04/16)


基本情報

開催日: 2023年4月16日
走行エリア:平尾台、その周辺
距離:約35..8km(YAMAP計測値)
標高差:+2116m -2118m(YAMAP計測値)
制限時間: 7.5時間
開始時間:朝7時30分
トレイル比率:7~7.5割

プロトレイルランナーの石川弘樹さんがプロデュース。17kmのショート、40kmのロングの2種目から選べる。カルスト台地が広がる平尾台を中心に、付近の林間部や林道などをバリエーションに富んだルートを走る。ベストシーズンである春の平尾台特有の美しいシングルトラック、羊群原を駆ける人気の大会。

個人的には2年前に初めて出たトレイルランニングの大会でもあった。
あの時は標高差2000mや40kmのトレイルは経験がなくて、制限時間に間に合うか?!と心配ばかりだったけど今回はいかに。

動画

※写真をほとんど撮ってないので適当に動画からキャプチャする。

会場・スタート前

朝は5時~7時と受付時間は長い。6時ごろに受付に向かったところ特に混んではいなかった。さすがに4月半ばになったので6時になると明るく、前回のクロストレイルと違ってすでに朝日は昇っていた。しかし標高も相まって肌寒く半袖ではつらいのでしばらくウインドシェルとロングパンツを着用した。

朝6時の時点で明るい
パタゴニアのリペアブース
そうそうこれです

前日、断続的に降り続いた雨の影響で会場の一部が濡れている。
コースはどうなっているか気になっていたけど会場のソラランドからは臨めない。時間になるまで準備を進めた。

スタート~エイド1(10km)

ロングコースの出走少し前の7時15分、スタート地点に並ぶ。
最初はそこまで飛ばす気がなかったけど、結局わりと前のほうを確保した。平尾台は序盤の羊群原の登りで渋滞するのでそれは避けたかった。
スタート前にシェルを脱いで半袖になった。

石川さんのコメント後、スタート

序盤は平尾台クロスカントリーとほぼ同じルートをたどって茶ヶ床まで向かう。渋滞回避のためしばらく1km/5:00くらいのペースで進む。一か月前より緑が元気になったような印象を受ける。

茶ヶ床を越えてからは大平山へ。
ここからはとても美しいシングルトラックが待っている。
すばらしい区間のひとつ。トレイルに遮蔽物がないため、雨によって滑るなどもなく気持ちよく進めた。

あまりに絵になる
この一本道!!!

じっくり、しかしペースは保持したまま景色を楽しみ走っていく。
スタート時点でいまいち乗ってなかった気持ちも少しずつ上向き始める。
10kmを越えたところでエイド1に到着。手持ちの水はいつでも飲めるよう残しかったので、基本的にはエイドでは給水した。

わりと暑かったので汗はよくかいた

エイド1~エイド2(約18km)

エイド1を出ると偽水晶山にたどり着く。ここまでは抜群の景観である。
その先、往路は林間部に突入し降り基調となる。
この林間部がなかなか曲者で地味なアップダウンが続き、距離自体も記憶よりだいぶ長い。さらに雨の影響が大きく、登りや降りでツルツルすべっては手をつく始末。フラスクの水で手を洗ってもすぐに泥だらけになりキリがない。こけないよう踏ん張るのでけっこう脚を使ってしまう。

常に手はドロドロ

降り切る少し前から舗装路に合流。偽水晶山からここまでだいたい6-7kmくらいは続き、この区間は眺望もないのでこらえる時間となる。

舗装路

実はこのコースはわりと林道・舗装路が長い。2~2.5割くらい。
昭和池に沿って進むと、エイド2に到着。手を洗えるのでありがたい。

エイド2到着
お餅は持ち帰りさせてもらった

汗をけっこう書いていたので、しっかり水分と補給食等を摂ってから進む。ここからは登り。大変な区間となる。

エイド2~エイド3

昭和池に沿ったロードを進んでからまずは偽水晶山・水晶山を目指して今度は登っていく。そんなに高いピークではないけど標高30mから登っていくことになるためなかなか大変だ。

法螺貝吹いてくれた。いざ出陣

林道に合流するまでなだらかな登りをひたすら降っていく。
写真は載せてないけど一部かわいい花に囲まれた区間があってうれしい。

じっくりのぼり、
のぼってからは林道を行く

林道から次のトレイルまではけっこう長い。コースマップでいえば折り返しの後の小さいコブ、標高350mくらいの地点となる。半分以上はロードだったと思う。地味にきつい登りを極力走って登っていく。

登り切ったあとはいったん降り、小さなVの字の底にエイド3が待っている。
ここでエイドの方とした飲み物いただく際のやりとりは楽しくて元気が出た。

コーラを飲みたい私「氷ください」 「コーラ?(スポドリを手に持って)」「はい!」「それコーラじゃないよ」

エイド3~エイド4

エイド3から水晶山への登りはかなりの急登であり、きつめの坂だな~と思いながら進んだ後にロープ付きの坂が待っている。
ご一緒した方と少し励ましあいつつ進む。この時点では5時間ボーダー。

坂1
坂2 青い服の人らへんからロープ
滑るし疲れもあってロープに頼る

ぜんぜんこれは記憶になかったので驚いた。滑りがちな坂をロープにたよって登り、登り切ったその先は水晶山の山頂。

あんま水晶感はない

少し進むと偽水晶山に戻る。偽とついてるけどこっちのほうがだいぶ景観が良いし標高は高い。しんどめの道を走ってきたから、開放的なトレイルに出てテンションがかなりあがって他のランナーさんたちから入って
!と言われて写真撮っちゃう(載せてないけど)
この時、Airdropってトレランの大会や山、旅で使うのいいな!!と感心した。一期一会の機会をiPhoneなら逃さない。今度使ってみよう。

やっとここまで戻ってきた

エイドについてからはしっかりとエネルギー補給。

コーラがとてもうまい

エイド4~エイド5(約30km)

行きも通った道も反対から見ると全然違って見える。
四方台を通って周防台に向かうまではすばらしいシングルトラックが続く。

トレイルランナーはこういうの好き
遮るものがない!
すばらしいトレイル

しかもほぼ降りなので単純に走って気持ちいい。
この辺りから順位も少し意識し始める。ペースは落ちてなかったし、脚も疲れはあれどまだ余力は充分。降り切った先にエイドが待っている。この先を少し超えたら30km地点となる。

エイドは登りの少し前に
水補給

エイド5~エイド6

エイドで給水した後はこのコースのラスボス、周防台までの登りが待っている。エイドに入るまえにちらっと見えた登りをひたすら登っていく。

上が見えることのつらさ
登り切ったと思ったらまだある

周防台からはひたすら降り、かつ眺望もすばらしいこのコース最高の地点が待っている。登山者の方も多かったのでときおりストップしつつ、走れるところは快走する。天狗岩あたりから西の空が轟き始め、わずかながら小雨が降り始めた。これ、間に合うか!?といっそう速く進む気が出た。

この辺は普通に大会以外でもまた来ようと強く思った
アコーディオン👍

足元の悪い竹林を越えると、貝殻山を経由して茶ヶ床に着く。
ゴールまであと少しという実感がわいた。

貝殻山。すごい

茶ヶ床のエイドで少し補給したらあとはラストスパート。
さすがに疲れも強くなり、登りは走れないけど降りなら全然動く。雨が降ったりやんだりしたのでレイン上を着たり脱いだりした(結果的には必要なかった)

エイド6~ゴール

茶ヶ床からは平尾台クロスカントリーとほぼ同じコースなのですべてレイアウトは記憶していた。1つめの林間部は走り切って、2つ目の林間部はきつめの登りのためクロスカントリーと同様全然走れなかった。

ここは走れる
ここは走れない。竹林はひたすら登り
竹林の後も少し登る

残りは2kmを切った。このあたりで前後のランナーとは1分単位で差があったので、普通に進めば抜くことも抜かれることもない状態だった。なのであとはタイムが気になるが、脚はほとんど売り切れで飛ばせない。じっくり進むことにした。

あと少し
ソラランドに戻ってきた。ラストスパート!
奥にいるのはぬっきー

すっかり快晴の中、ゴール。

これを通ればおしまい
フィニッシュ!

惜しくも5時間は切れず1分少々オーバーしてしまったが、トレイルランニングなので誤差みたいなものだろう。あえて言うとレイン上を出し入れする時間が無駄ではあったけど、そこは仕方がない。想定より全然いい結果で2年前から更新はしたし、トレイルのコンディションがもう少し良ければ5分以上は巻けてたので満足はしている。

ぼちぼちでんな
ふるまいそば。めっちゃうまい!!
おつかれ山

コース

ぐるっと平尾台を堪能
標高差


まとめ

この大会は2年ぶり、平尾台は1か月ぶりだったけどやはり人気があるのも頷ける楽しいコース。特に折り返し以降のシングルトラックは最高で、コースレイアウトも良くできてると感心する。案外舗装路も長いのでその辺は対策した方が無難ではある。とはいえコースの美しさは間違いなく福岡では最高の大会と断言できる。

景色を楽しみたい!と言っても、やはりレースになると競いたくもなるし、同時に他の方との会話だったりを楽しみたい気分にもなる。それらすべてを同時に楽しめるのがトレイルランニングの大会だと思っている。

この大会はITRAポイントの対象ではないけど、それでも人が各地から訪れるくらいには平尾台の魅力を存分に堪能できる素晴らしい大会だと思っている。
→追記:2024年大会より対象となりました。

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