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2023年の振り返りと2024年にむけて

ちょっと早いですが個人的なランニング、トレイルランニングなどに関することを振り返っていきます。

大会

2023年、今年は中止のリスクもほぼなくなったこともあってかなりの数の大会に出ました。振り返りも兼ねて。
記事書いた大会はリンクつけてます。

2月:別府大分毎日マラソン
3月:①
平尾台クロスカントリー
五ケ山・脊振クロストレイル
③カントリーレース
4月:
平尾台トレイルランニングレース(ロング)
5月:
阿蘇ボルケーノトレイル
8月:
やっちろドラゴントレイル
9月:
五ケ山・脊振スパイラルトレイル(solo3)
10月:
SEOUL100K(50k)
11月:①筑後川源流トレイル ひた
②カントリーレース
12月:英彦山峰入り道トレイル(誘導ボランティア)

ほぼ毎月ですね。けっこう出たなぁ。だいぶすっかんぴんになっちまいました。

印象深い体験

・シリアスレース
別大マラソンの緊張感!たまりません。ファンラン的、お祭り的な雰囲気も嫌いじゃないんですけど皆が皆本気で真剣に自己記録と向き合うあのレースはしびれました。1秒が重く、基本自分より上しかいないという状況は燃えます。あそこでベストを出すためなら多少厳しく練習する程度は努力のうちに入りません。2024年大会も出るので今年の反省と収穫をフィードバックしながら鍛えこんでいます。

もう近づく来年、再びここに挑みます

・あの方々と
五ヶ山・脊振クロストレイルにおいてまさか福岡の大会であの望月将悟さんとヤマケンさんが前日イベント&ゲストランナー。しかも望月さんとはレースで短くない時間ご一緒できるとは思いませんでした。あの体験は宝物です。これ門外漢の人に説明すると何度も音源聴いたミュージシャンとセッションできたくらいの感動なんですよ。

本当に出て良かった

・オーバーナイトのウルトラトレイル
100km超かつオーバーナイト・悪天候の阿蘇ボルケーノトレイル、ひたすら周回のスパイラルトレイル…と、100km前後24時間超えの大会に2つ出たことは自分の中でかなり大きく残ってます。

悪天候時は山を避けるのが当たり前だったから阿蘇ボルケーノトレイルはトレイルランニングにおける認識の拡張という意味でも特にインパクトがありました。

あと確信したんですが私は景色が素晴らしいレースより修行めいたコースの方が好みらしい。約束された美しい光景よりはふとした瞬間に見つかるそのようなもの、が好きなようで。

不気味な朝焼け、スパイラルトレイル3周目の七曲峠にて

あのとき。エイド4で継続/終了の岐路に立たされていた中、雰囲気の中にある流れにそのまま乗るのではなく、周りの人によって支えてもらったことでいったん立ち止まって冷静に状況を整理し、続けるという決定がなされたことで、自分の中ではレースの先にもずっと続く「何か」を超えることが出来た手応えが今も強くあり、経験値として生き続けています。本当に諦めなくて良かったしそう誘導してくれた人たちには心から感謝しています。

"明かりが灯った" 阿蘇ボルケーノトレイルのエイド4にて

・初海外レース
SEOUL100K、最高でした。
おとなり韓国の首都でありゴンテックスのサポートがあったので色々楽でしたが、それでも「海外レースに出る」という発想自体去年の自分にはなかったものなので選択肢という面でも新しい可能性が自分の中にできました。大会以外にも色々な発見があるし、友達もできますし。

ずっしり重い記念メダル

・ボランティアスタッフ
英彦山峰入り道トレイルにボランティアスタッフとして出て、運営側から大会を見ることでできてよかったです。みんな一瞬で通りすぎて行くけど、その場で見送り続けるポジションになるのは新鮮でした。
本当は夏に別の大会でスイーパーになる予定だったのですが、前日にアレで倒れてしまい辞退する運びとなり年内に「ボラで大会に出る」という目標を完遂できたのは良かった。


いずれも代え難い経験となったし楽しい思い出と多くの山仲間ができました。今年は他の大会でも1人ではなくその時々の"バディ"と一緒に行くことが多く、大会以外でもひとりじゃなく他の人と一緒に走るのはとても楽しくてそのように誰かと一緒に進むことの心強さと瞬間を共有する楽しさが身に染みてトレイルランニング観を広げ変えた年になりました。

縦走

暖かい時期はだいたい毎週のように山に登ってたのであまりにたくさんですが、特に印象深いのはまず脊振全山縦走です。ソロ・デポなし・0泊2日・初のオーバーナイトだったのでかなり慎重に下調べはしましたが、なんやかんや達成できて自分の中でひとつレベル上がったな、感がリアルにありました。次は案外すぐで2か月後にグループでやったらだいぶ余裕でした。全備重量が全然違うのでそこらへんと、ペースが初回より3時間ほど遅かったことも大きいですけどね。

第一回脊振全山縦走、へとへとの井原山より夕景
第二回脊振全山縦走、椎原峠から脊振山への道すがら夜景

1day17サミットを達成した!と思ったら1座逃して未達だったり、阿蘇五岳縦走において本当はボルケーノで欲しかった最高の天気を堪能しました。九重や阿蘇はメジャーすぎて(?) 逆に全然登ってなかったから、そりゃ人気になるよな〜と再認識。

諏蛾守越より坊がツルをのぞむ
阿蘇五岳縦走といいつつ唯一連続できない根子岳に雲かかる

他、走らずゆっくりじっくりと写真を撮る登山(ゆるハイクと称してます)もやっており、特に印象深いのは海から山へ、山から海へ進んだ宮地浜-宮地嶽や、やっちろドラゴントレイルから始まりぐるっと九州をU字にまわった、普段行きにくい山々の記憶です(前半後半) 特に鉾岳はアクセスは大変だけどその価値があるほどに最高でした。
ゆるハイクは来年もちょいちょいやりたいな。アクティブレストにもちょうどいいんですよ。

暑くて熱いやっちろドラゴントレイル。今年はゆっくりだったのと昨年比で涼しかったので終わってからも余力充分
なぜかいつも雨で断念し、来訪5回目でやっとこさ登れた韓国岳
この地点で熱中症の気配を感じ、引き返した高千穂峰
素晴らしい山だった鉾岳
やはり静かで気持ちいい、数年振りの祖母山

サポート面

ツール

・スマートウォッチの変更
体験の変化という意味ではスマートウォッチをCOROSのAPEX2 PROに替えたことが大きいです。電池持ちが劇的に良くなりほぼ全ての大会において充電不要となったこと、トレイルモードで各種データがリアルタイムで取得できるようになったこと、アプリ含め使いやすいUI・より詳細なデータにより定量的に自分の能力を測りつつ分析ができたこと…など。
現在では睡眠のログもとっており、後述の知識と合わせて活用しています。私にとっては一番用途に合っており、かつバランスが良いスペックなのがAPEX2 PROです。

・体で何が起きているか?を知識として
昨年までにも運動生理学の基礎は勉強してましたが今年はそれを進めました。門外漢なのでもちろん固有名詞など理解できないものが多く、専門性の高いレベルは全然わかりませんし体系的な説明もできませんが、概観をなぞることで今年行った活動と紐付けで考えることができました。

補給食や各種心拍レベルの適切な使い分けや運動強度において何が鍛えられ何が代謝回路として働いているか?などは解像度を上げて考えることができ始めており、COROSのデータが有効に働いています。ウルトラトレイルのシーンに身を置くなら運動生理学は基礎だけでも必修レベルで抑えておいた方がいいです。

また運動生理学のみでなく睡眠学時間栄養学分子生物学にも触れ始めました。別に専門レベルまで体系化して網羅する必要はないのですが、実際の活動からなぜ?と思ったことの裏付けや超ウルトラに挑戦するために知識として活きてくると判断したカテゴリーを少しずつ勉強している感じです。

2日以上のレースでは体内で何が起きているのかの客観視が不可欠であり、その対処方法に再現性を持たせるためにも自分を丸裸にする必要があります。睡眠学は強度の高い練習後にどれくらい寝たら回復するかのベンチマークとなり、また超ウルトラにおいて最低限必要な仮眠時間と深度を調査する一助になるはずです。
時間栄養学と分子生物学においても人間は24時間のサイクルに受ける影響から不可避という発想から学び始めましたが、やはり有効に活用できそうな手応えがあります。

本の知識としてだけ、でなくリアルな体験として自分のデータと符合する項目が多いため実感として理解が進み、有効であると同時に横断的に触れることで関連性も見えてきておもしろさを感じているので来年はさらに知識を深めていきたいです。

来年の予定

今年大会に出過ぎたので来年は控えます 笑

と言っても山自体に行く頻度は変わらないし、楽しみ方としても地図読みの勉強や個人でロングトレイルを縦走したりと拡張していきたい。山に関しては地質学的な側面や植生、天候だったり、全然知らないことだらけなので山屋的な知識と経験も深めたい。山力あげよう!

九州だけじゃなく国内にある数多のロングトレイルを数日かけて走ってみたいな、とか実は行ったことがない日本アルプス(多分北から)をテント持って数日かけて縦走したいな、とも思ってます。あまりに知らない山が多すぎる。

・ボルケーノトレイル
今年があまりにターニングポイントとして印象深かったこと、次回もコース自体は変化しないということで来年は見送ります。天候が良いと楽しいと思いますが「それ以上」を予期せぬ悪天候で体験できてしまったことで超えられないだろうな、という思いが奥底にあるのも大きくて。

・100マイルレース
いずれか出てみようと思ってます。対象としては五ケ山脊振スパイラルトレイルの5周(開催されたら…)と球磨川リバイバルトレイルのどちらかor両方かな、という想定です。どちらもやや難易度は高いんですけど。もし大会に出なくも個人レベルの縦走で何度か100マイル相当はやります。

現状の走力であればMt.FUJI100レベルのコーススペックなら普通に完走はできるだろうしエントリーに必要なITRAポイントも所持してるんですが、交通費・旅費・その他でかなりのお金を出し有給を2日使ってまで出たい?と言われたら現在はNO。

いずれ一度くらいは出ると思いますが、私にとって物理的にだけじゃなく心境的にも遠いところにある大会なんですよねぇ。どっちかというと同じ100マイルでもDeep Japan UltraやTAMBA100、LAKE BIWAなどハードコアなほうに惹かれるし挑戦へのモチベも湧く感じ。これらもいずれ目指してみたいな〜と思ってます。あとは彩の国もか。

他には小規模の草レースだとか、今まで出たことない大会には出てみようかなと。海外レースについてもいくつか目処をつけてますが流動的です。SEOUL100Kは移動から何からすべて最高だったし新しい扉を開く感覚が確かにあったので、できれば年一くらいでアジア圏の大会に出たいですね。トレイルランニングは旅の側面を持っているのことも好きなのです。

来年も結局山々した1年になると思いますが、楽しむだけじゃなくガッツリ鍛えてレースに出るなら一度くらい表彰目指してみたいし全体的にレベルアップもしていくつもりです。
楽しくて充実した1年でした。

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