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澁澤龍彦との邂逅|日記|2022/3/18

三月十八日(金)

午前六時十五分に目が覚める。眠気はなかったが昨日の旅で疲弊しているであろう体のためにもう少し睡眠をとる。午前七時半に起床。

今日は澁澤龍彦「快楽主義の哲学」を読み耽る。初めて読む澁澤龍彦の著作。

一章を読むだけで心が鷲掴みにされた。「人生には、目的なんかない」という文言から始まる数々の主張。既成の価値観で雁字搦めにされている自分をぶち壊してくれるような思想がたまらない。この本を読むまでは特に「幸福」と「快楽」の違いなんて意識したこともなかった。ただ漫然と「幸福」の方が崇高なもので「快楽」という言葉の響きに低俗ないやらしさを感じ取っていた。けれどこれを読んだ後は「快楽」を貪欲に追い求める生き方を選択したくなった。そして性感帯を拡張したくなった。

まだ最後まで読めていないが、価値観を揺るがしてくれる特別な一冊になりそうな予感がしている。もしかしたら開けてはいけない扉が開いてしまうかもしれない。

澁澤龍彦に文章で魅せられ、その人となりや生い立ちまで知りたくなった。「好事家ジュネの館」というYoutubeチャンネルで澁澤龍彦が面白く紹介されていたので視聴。想定通り、かなりぶっ飛んだ人物だった。


澁澤龍彦は字面でしかその存在を認知していなくて、白髪で威厳のある皺を顔に刻んだお爺さんのようなイメージだったけど、すっきりして垢抜けた容姿のスタイリッシュな青年で驚いた。見た目にも惹かれてしまった。また澁澤龍彦に深く関係した人物について調べていると、自分の下の名前と同じ名前を持つ人物がいたので運命を感じた。こういう偶然の一致を大事にしている自分としては、このまま澁澤龍彦にのめり込んでも良いのかもしれないなと思った。


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