拒否しないは同意ではない
正しいスキンシップには、許可が必要です。
私の仕事はリラクゼーションですが、施術前には触れたらいけないとこを事前に確認し、施術中も、不快なところがないかと尋ねます。そして、お客様から許可を得て施術を続けていきます。
人は子どもでも大人でも、突然触れられるととびっくりします。それが不快感や恐怖感を与えます。たとえ信頼関係や愛情があったとしても、その時触られたくないと感じていれば不快でしかないのです。
気持ち悪い。痛い。触られたくない。
そんな気持ちをすぐに表現できる人は、ちゃんと断ることができます。
ですが、断われない人もいます。
断ったら相手に悪いかな?言ってもやめてくれないだろうな。相手のことがただただ怖いなど自分を守るため、又は相手を傷つけないために我慢するのです。人は諦めると力が抜け抵抗しなくなります。それは受け入れではありません。
妥協や諦めは、許可ではありません。
強制と同じです。
拒否しないから受け入れている、同意があった。と思うのはあなたの勝手な思い込みです。
断わっても続けてそれを行うなら、きっとあなたは最低野郎なのでしょうね。
相手が受け入れているか、拒否しているかの確認は、言葉以外にも相手の目の動きや表情、行動でも確認ができます。
目をそらす、ぎゅっと目を瞑る。避ける。体に力を入れる。固まる、震えるなど、普通に考えたら嫌がっているのだなと分かると思うのですが、分からない人もいるのです。
それはただ自分の都合の良いように解釈したり、相手のせいにして自分を守るためでしょうから、やっぱり最低野郎ですね。
どんなにニュースで取り上げられても、どんなにするなと言われても、どんなに責め立てられても暴力や性犯罪は無くなりません。
ですが、防いだり、減らしたりすることはできるはずです。
防ぐためには、子どもや弱い立場の人たちが、安心して助けを求められ、守られる場所を増やす必要があります。
そのために私たちにできることは、悲しい現実が常に身近で起こっている事実を知り、話を聞き、理解をすることです。
今の現状から助け出すにはどうすれば良いかを調べる。情報を与える。必要なら通報することもあるでしょう。
私がなぜ、
正しいスキンシップを知ってもらうために活動するのか、それは親子のコミュニケーションを円滑にするためだけではありません。
正しいスキンシップを知ることで、まずは子どもに「嫌な時は断って良い」ということを覚えて欲しいのです。
次に、「拒否されたらやめる。やらない。」ということを覚えてもらいたいのです。
断られたり、嫌がられたらすぐにやめる。やめてもらえることが当たり前で、それは相手を尊重し、相手の尊厳を守ることだと覚えてもらえたら、無理矢理や強要をしない思いやりのある子どもになると思うのです。
【正しいスキンシップ】と、【身勝手なスキンシップ】の違いを知ってもらい覚えてもらうことが、いじめや暴力、虐待を減らすことになるのではと、私は考えます。
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