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漫画みたいな毎日。「お母さん補正とか、おばあちゃん補正とか。」

この冬に我が家に遊びに来た甥が言った。

「おばあちゃん補正かかってるから。」

ここでいう〈おばあちゃん〉は、私の母のことだ。

「もう、あぁ、おばあちゃんだから仕方ないか~って。」

ナルホド。

甥はこの春から進学し、学校へ通うのにアクセスが良い私の実家に間借りして暮らすことを選んだ。

その話を聞いた時、「賛成はしないけど、あなたが選ぶことだしね、どうしても難しくなったら、自分の家に帰ればいいよ。くれぐれも無理しないようにね。」と、甥に伝えた。

日々の中で、私の母の言動は、私が傷付いた時代から、少しはマシになっているのだろうか。でも、根本的に変わるには難しい人だろうから、甥が辛い思いをしていないだろうかと、気にかけていた。

そして、冒頭の甥の言葉。

おばあちゃん補正かぁ、なかなか良い機能を搭載してるね、なんて笑っていたのだけれど、おばあちゃん補正は有効でも、お母さん補正ってなかなか難しい。私は、彼らの祖母、私の母に対して、全く補正がきかない。

おばあちゃん補正、スゴイなとしみじみと思う。

二男がお絵描きボードに似顔絵を描いていた。

珍しく?真ん中に私の顔が描かれている。
しかも、なかなかの美人に描かれているではないか!

「ちょっと美人過ぎるんじゃない?お母さんはこんなに美人じゃないよ~。」と言ったら、

傍に座っていた長男が、声変わりした低めの声で、

「美人だよ。」

続いて二男と末娘が、真顔で、

「お母さんは美人だよ。」

・・・お母さん補正がスゴイな、君たち。

そういえば、先日も、ノーメイクで一日中外出したのに、誰も気がついてなかった。ノーメイクだと明かしても、「あ、そう?」で終わり。〈お母さん補正〉機能が有効なことをありがたく思う秋の夜。

いつまで有効なのかな、この補正は。



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