#12 『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』/房野史典

日本史が好きな人、興味のない人。いろいろいると思いますが、その両方にオススメしたいのが本書。
著者は歴史好きのお笑い芸人・房野さん。
「超現代語訳」と銘打っているだけに日本史や読書が苦手な人でも読みやすい構成になっています。
重要な部分は文字のフォントが大きくなったり、太文字になったりしています。
さらに「バズってた」「エモい」など最近流行している言葉を使っているのも面白いですね。
小難しい歴史本を読むより、本書を読んだ方が戦国時代の流れがよくわかります。
本書にも「意味もわからず覚えた100個の歴史用語より、意味を深く理解した1個の歴史ストーリーの方が大切です。」と書かれています。
私は日本史好きなので、戦国時代の流れを理解しているつもりでしたが、研究から明らかになった新しい事実や、詳細を知らなかったいろいろな出来事の裏話を知ることができて、非常に勉強になりました。

日本史に興味がない人でも本書から教訓を学ぶことができます。
「全員の意見を大事にしすぎるチームは、方向が定まらず、1つも前進しない」
「ひとりよがりの正義を押し通そうとすれば、最後に待っているのは破綻」
など普段の生活や仕事にも通ずる内容が書かれていましたね。

日本史の楽しさを再認識できたのは、本書のおかげだと思います。
改めて日本史の勉強がしたくなりました。

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