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絶食明けは格別においしい

月に一度は体調を崩して動けなくなる土日がある。働きすぎかな、身体に負担をかけている自覚はある。
頭痛い、お腹痛いのダブルパンチなので、なんとか水分は取りつつも、吐き気がするので食事は取れない。

土日絶食して、月曜がきて身体をならしながら、また胃に栄養分を流し込む日々を迎える。
絶食してへろへろになりながら、せめて気持ちだけは前向きになろうと、食欲を取り戻そうと、この前の日曜は寝転がりながらこの本を読んだ。

お肉に関する32篇のエッセイ。
焼肉、すき焼き、串カツなどなど。
お肉って言うと、唐揚げとか生姜焼きとか、毎日の食卓に並ぶ肉料理のイメージだったけど、この本に出てくるのは特別な日のご馳走のお肉料理が多かった。
特別な日の高揚感、わくわく、うきうき。
食べることって楽しいことだなあと、絶食明けのわたしに教えてくれた一冊になった。

ちなみに絶食明けの初めての食事は、近所の喫茶店で食べたエピピラフだった。お肉じゃないんかい。

最後に、あとがきに書かれていた言葉がとても好きだった。
食事をすることが、ただの手段ではなくて目的であることを示していると思う。

独りで食べても、二人で食べても、あるいは大勢で食卓を囲んでも、どの食事にも記憶は宿る。

ぷくぷく、お肉

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