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30/31 花と実

サンライズの宮城です。

かなりニッチな層にしか
わからない話になりますが、

「花も実もある」

と言う言葉があります。

僕は他人の話を聞いていて、
(特に大人数に向けての話、講演など)

「実も花もある話をするなー」
とか
「実はあるけど花はないな」
「花はあるけど実はない」

と感じることがありました。

「実がある」と感じるのは
勉強になったり納得する話で
頭にパンチが来る感じですね。

「花がある」と感じるのは
感動や引き込まれるっていう感情にくる
心にパンチが来る感じです。

「華がある」って表現した方が
近いかもしれません。

これを僕なりに
何がどう違うのかを考えると、

「実がある」=客観
「華がある」=主観

だと思いました。

例えばヤクルトのおばお姉さんが

A「このヤクルトは〇〇と言う成分が
〇〇グラム入っていって
〇〇社の製品と比べると〇〇倍です」

と理路整然と喋るのと、

B「私元々こういう乳製品嫌いで
今まで避けてきたんですけど、
これはとっても飲みやすくて
毎日飲めちゃいますし
ものすごく元気が湧いてくる
気がするんでオススメです!」

薬事法の事は一旦忘れていただいて、

恐らくBさんの方が売れます。

セールスの話だけでいうと
高単価や継続的な
商品やサービスには
客観的な事実や情報が必要ですが、

低単価や単発的な商品は
完全に主観的な人が強いです。

低単価な買い物は
頭で考えて理屈で買うってよりも
感情で買って理屈を後でつける
ってことが多いんで
(↑衝動買いってこういう事)

まさに心にパンチを打てる人が
強い傾向があります。

経験を積んでるのに
最初の頃よりも成果が落ちる人は
純粋にやってた新人の頃よりも
変に小賢くなって
「華」から「実」寄りに
なってるケースがよくあります。
(経過としては悪い事じゃない)

ここからはわかる人にしか
わかりませんが、

採用の入り口もそうですね。

面接、説明会、面談、会社見学の担当

求職者から見て魅力的に映る人は
「社会的には」っていう客観よりも
「僕は」っていう主観的な角度で
話をする人が多いです。

「自分はこういう所がうちの
会社の強みだと思ってる」的な。

ただ、よくよく聞いてると
理論的には正しくないケースも
少なくないです。

一方、
客観的、一般的な視点で
正しく会社のメリットや将来性を
伝えてる人の話は
あまり求職者を惹きつけてるようには
感じません。

しっかりしないといけない立場だからこそ
「実」「客観」寄りになるんだと思いますが
心に響くのは「華」「主観」なんだという
原理は理解した方が良さそうです。

ただ、この原理は悪用厳禁ですね笑

「実」がなさすぎる人は
人の心にパンチを打ってはいけないし、

「華」ばっかり磨いて
「実」のないまま歳を重ねると
ただのピエロになってしまうんで、

「実」をしっかり身につけながら
「華」をちゃっかり利用する
くらいの認識を頭の隅っこに
入れておくくらいでいいと思います。

人に影響を与える立場で
仕事をする方にはわかっていただける
話だと思うんですが。


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