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クロイツカム「バウムクーヘン シュガー」の感想

派手なトッピングはないし、具も入ってない。バウムクーヘンはどれも大して変わらない…そう思っていた時期が、私にもあった。しかし、色々食べていくうちに、少しずつバウムクーヘンの面白さが分かってくる。外側のコーティングも多少はあるが、基本的には生地そのもので勝負する事になる。店ごとの味の違いが分かりやすい。バウムクーヘンは、食べ比べが楽しいお菓子の一つだ。

クロイツカム「バウムクーヘン シュガー」

さて、今回食べたのはクロイツカム「バウムクーヘン シュガー」である。賞味期限まであと2週間ほどなので、そろそろ食べなくてはと思い、封を開けてみた。

とても良い香りがする。華やかな甘い香りだ。なんだろうこの香り…と思いながら皿に乗せ、4等分にカットしたところで気が付いた。そうだ、これはマジパンの香りだ(杏仁豆腐に似た香り)。それにしても、他店のバウムクーヘンと比べても特に香りが強いように感じる。とりあえず、適当にかじってみた。しっかりとした甘さ。生地はしっとり、ずっしり。そして、口いっぱいに広がる甘い香り。たまらない。口に運ばず香りを嗅いでるだけでも幸せになれる。なるほど、香りも味のうちだな、と改めて実感させられる。しかし、マジパン以外にも何か別の香りが混じっているような気がする。正体はなんだろうと思い、原材料名欄をみると「アプリコットジャム」「レモンピール」「香辛料」などの文字。ははあ。きっと、これだな。

ところで…半分食べた辺りで、ある事に気がついた。食べ方だ。これはドイツからやってきたバウムクーヘンだし、本場らしく薄切りにして食べた方が良いのではないだろうか。しまった。すでに4等分してしまっていたが、なんとか残り半分を薄切りにして、もう一度味わってみることにした。すると、ずっしりとした生地は柔らかく軽やかに、香りはより一層鮮やかに感じられた。最初の食べ方でも十分美味しかったが、この食べ方だともっと美味しい!食べ切る前に気が付けてよかった。

つい、香りのことばかり書いてしまったが、本当に良かった。印象的だった。このバウムクーヘンの特徴を尋ねられたら、私なら、まず「香りがものすごく良い」と答えるだろう。また購入する機会があれば、次は必ず最初から薄切りにして食べる。


<参考資料>
・箱の原材料名欄

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