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ヤタローグループ「きみのまま(カット)」の感想

ヤタローグループといえば、治一郎が有名だろう。治一郎のバウムクーヘンが有名なことは知っているが、実はまだ食べたことがない。近くで買えるので、いつでも食べられると思って後回しにしてしまっていた。しかし、そろそろ一度食べてみないとな、と感じる出来事があった。同じヤタローグループのバウムクーヘン「きみのまま」との出会いだ。

ヤタローグループ「きみのまま カット」

見た目は普通のバウムクーヘンに見えるのだが、「想いは、母の卵焼き。」というキャッチフレーズに惹かれて購入してしまったのだ。卵だけでなく、小麦粉やタコも入った明石焼きを「玉子焼き」と呼ぶこともあるわけだし、卵をたくさん入れて焼いてるという意味で、バウムクーヘンを「卵焼き」と呼ぶのもアリなのかもしれない。そんな戯言を頭でぼんやり思い浮かべながら食べてみたところ、思っていた以上に、卵焼きだった。卵の味が強く、生地はしっとり、ふんわり。ちなみに、砂糖のコーティングはない。また、公式サイトによると、隠し味にみりんを使っているらしい。なるほど。まさに甘い卵焼き。バウムクーヘンの皮をかぶった卵焼きと表現すべきか、バウムクーヘンと卵焼きのハーフと表現すべきか、悩ましい。なんて面白い味だろう。

ところで、袋の裏面をみてみると、製造者は「株式会社 宝福」と書いてある。どうやら、ヤタローグループの子会社らしい。冒頭でも触れた治一郎(株式会社 治一郎)も、ヤタローグループの子会社である。しかし、治一郎の商品は「治一郎」の名前を全面に押し出してくるのに、「きみのまま」はそうではない。きみのまま公式サイトにも、問い合わせ先にはヤタローグループの連絡先が記載されている。そこで、ヤタローグループの公式サイトをみてみると、グループ全体で、治一郎以外に色々な商品を売り出していることが分かる。「富士山麓 雪どけバウムクーヘン」なる商品もあるらしい。恐らく、治一郎が別格なだけで、基本的には「ヤタローグループの名前を覚えてほしい」ということなのだろうか。実際の理由は分からないが、とりあえず私はそう解釈した。よって、タイトルには「宝福」ではなく「ヤタローグループ」と書いておく事にした。こう考えているうちに、治一郎のバウムクーヘンも気になってきた。是非、一度試してみたい。きみのままは何度でも食べたい。卵焼き。面白い。


<資料>
・袋の製造者名欄
・きみのまま公式サイト
・ヤタローグループ公式サイト

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