見出し画像

夏休みの思い出 銀幕デビューした話

前書き


(この記事は約3分~5分で読めます。約6,000文字程度)


夏休みですね。
息子は試験前で追い込まれてて、娘も夏期講習と。
コロナ禍で一変しても何やかんやで学生は勉強とバイトに遊びに忙しそうにしています。

今回は夏休みの思い出シリーズ第一弾
完全な自慢話になるかもしれませんので、
お嫌いならブラウザバック。
あくまでも個人の備忘録です。

YOUTUBEに誰かが動画をアップしてたので確認したら、間違いなく私。
若い、私、既に動画化されてる。草。

この記事を読めば、
以下の事を綴る内容です。

スキは身体からにじみ出る、
専門家にはそれが伝わるという事
をお伝えする内容です。


これがオモロイ思い出話なのでチョイスした次第です。

学生時代はバイトと女のケツを追っかけてばかりだったような気がしてならない。相変わらず情けないような健全なような。

夏休みバイトの一番思い出は銀幕デビューをうろ覚えながらの記憶で綴ります。

1989年あたりにターイムスリップ!

30数年前ですね、バブル後期かはじけてるかも。。

スカウト

御茶ノ水のショップにて

高校1年の夏。
友達と夏期講習の寄り道で御茶ノ水のスキーショップに型落ちのスキー板の値段と”何でも雪の上をサーフィンの板を滑るスポーツ”があるらしいとの情報を収集しにいった時が事始め。

※スノーボードはほぼ誰もやっていない時代です。
上陸するかしないぐらい。

当時スキーブームで高校受験後は暇なので高校入学お祝いを兼ねて親が卒業スキー旅行をプレゼントしてもらった。時代はバブル日本中は景気がいい話しかない時代ですね。バスツアーとか人気がありました。
昔はお世の水、神保町はスキー街。スキーショップがいっぱいありました。

ショップの店員さんがなんかチラチラ見て声をかけられた。てっきり、登山用品でも売りつけられるのかちょっと心配したが、気さくに商品を進めるでもなく、紙チラシを持参して向かってきました。

店員。
「君達高校生?大学生?」

私達「はあ~、高校です。一応おとどしからスキー始めたんッス!」

店員:「スキー滑れる?」

私達:
「スキー用品掘り出しモノ探しと雪上のサーフィンができると聞いて、この店来たんですよー」

「高校ネ、夏休みだよね?CMに出るバイトしない?」

連れ友人O君はイケメン、もちろん自分もややイケメンとしておいてください。若さあふれる時代は、ほぼみんなイケメンに見えるってだけ。

イラスト屋のような感じではないです。ショップで普通に声かけらた。

これが噂のスカウトってやつかー!きたーー!

本当にびっくり仰天。
噂では原宿や渋谷のオシャレな場所しかないのかと思っていましたが、普通にお店店員経由でスカウト、ほんまかいなって感じでした。

本当に宝くじでも当たったんかーーって感じになります。妙なテンションになってドキドキしたのを覚えています。

私達「まじでーーーーーー出たいーーー!」

店員さん
「もう1回確認するけど、スキーはどれくらいのレベル?」

俺たち
「ボーゲンは卒業してます、急斜面以外ではパラレルで何とか。。」

ボーゲンとは
スキーのターン技術の一つで、スキー板の先端を合わせて後端は広くしてハの字型(プルークスタンス)を作り、制動をかけながら向きを変える方法のことである。

特に初心者の制動・回転などに使われるが、全ての制動技術の基本的な要素が詰まったターン技法である。単にボーゲンとも呼ばれる。
Wikipediaより

店員さん
「じゃ、問題ないネ」

俺たち
「まさか、ア○ペンのCM!」

店員さん
ない、ない。そうゆうのじゃないの。エキストラで出演してもらいたいんだよ。人数が足りないだよ、急だけど大丈夫?」

何でも若い男の子、スキーを滑れること、ダンスできそうな子、日焼けしてる事。この条件を探してるらしかった。

夏休みなので、ばっつり肉体労働バイト(引っ越し)して自分達は日焼けしていた。

そもそも、
夏にスキーショップなんてまず行かない。シーズン落ちの型落ちや中古を探す連中しかいない。スキー出来る人を探すにはたしかにドンピシャに網を貼ってるって訳。暇そうな若者を探してるってオチ。

当時は駅前や繁華街でバイトを募集して声をかけるパターんは珍しくないのです。高田馬場、新宿、御茶ノ水あたりの暇な大学生に声をかけて、引っ越しバイトや日払いバイトを募るのは日常風景でした。もちろん、よほど危険な作業でない場合は高校生でも雇ってくれる。日当1万円以下はまずない。

雀荘で負けてスッからカンになって、その足で日雇いバイトにいくコースなんて学生時代は基本コースでしたね。。

話を戻します。

エキストラの内容

千葉県幕張にある屋内スキー施設ザウスでCM撮影するとの事。休館日2日間にわたり撮影をするので指定日時にタオルと着替えを持って行って欲しいとの事。体調管理だけはしっかりして欲しいだけとのご依頼。

拘束時間は朝から夜中まで。時間は未定。
現場につけば指示通りするだけらしい。
スキー用品は持参しないでOK、貸し出すとの事。

日当は2万円だっと気がします。ちょっと、安い気もしたが撮影というだけで夏の思い出になりそうな予感、何より女性に出会える気満々、高校生だったのでもう頭には彼女が欲しい、そのオモイだけが強かった気がします。

今風にいえば出会い厨って奴ですね。

店員さん

「8月☓☓日にザウスに朝7時30頃集合場所に来て。合計2日間
 3~4万円ぐらいでるらしいよ。食事代も出るので行って下さい。
 来シーズンのスキー板の足しにはなるよ。紹介したんだから、他所で買わないでウチで板買っていってね!」

私達 「はい!」
私達は2つ返事。

夏に来シーズンの冬スキーCMを撮影するって事にまず驚いた。
子供だったので冬に冬シーズンを撮影するものかと思っていました。。
こんな前から撮影するんだーって驚いたものです。

ららぽーとスキードームSSAWS wikipediaより
今はIKEAになってます。
1993年(平成5年)7月15日から2002年(平成14年)9月30日まで営業を行っていた。巨大迷路の跡地にオープンし、当時は、世界最大かつ史上最大の屋内スキー場であった。その大きさは、高低差が設備としては100メートル・ゲレンデとしては約80メートル、長さが設備としては500メートル・ゲレンデとしては約480メートル、幅が約100メートルというものである。

コースは下半分が初級者用で、上部スロープに向かって左側が中級者用イエローコース、右側が上級者用レッドコースにそれぞれ分かれたものになっていた。
wikipediaより引用

もう、俺たちは有頂天で急な日程だったけど、
こちらのCM撮影バイトに興味がもっていかれた。

夏にスキー場は船橋に屋内スキーが楽しめる場所は、ザウスしかなかった。
休館日に撮影をするらしかった。


バイトチームと役者チーム

当日は友人O君のお兄さんが車で送迎してくれた。
自分達は初めて撮影とかでめっちゃ気合いれて髪型をセットした、顔にニキビがあって恥ずかしかったが、浅黒く焼けてそっちの方が気になった。でも、色が焼けてないとスカウトされてなかったのかもしれない。

スキーをしてる人ならわかると思いますが、雪上スポーツでは太陽の照りつけで顔がスキー焼けになるので日焼け以上に肌が黒く焼けてしまう。だから日焼けしてる若者を狙ってスカウトされたのも納得できた。

ザウスの休館日なので一般客はいなかったが、撮影スタッフや役者さんらしき人達、エキストラといっぱいの人たち続々と集合してました。恐らく100人以上の人でごったかえしていました。

撮影って凄い人数で作るんだーって目が点になった。もう、たかがバイトなのでキョロキョロしっぱなし。エキストラバイトもやった事なに一般人には”人のオーラ”に圧倒される。周りがテキパキ、テキパキしてる様が普通のバイトとは全然違う。まず、バイトのお気楽ぺちゃくちゃじゃないプロの現場を見てもう、キョトンってするだけ。

そんな子鹿ちゃんな私達をAD(アシスタント・ディレクター?)みたいなスタッフが私達を見つけて声をかけてくれた。

君達だね。○○スポーツさんからのエキストラの人達。スキーウェアに着替えて、☓☓の場所に行って下さい。と指示を受けた。言われるがまま衣装専用のスペースがあるらしいので一旦外に出て着替えスペースに向かった。

そこに☓☓事務所○○様、○○様。と役者さんらしい部屋と配役が当てられてる役者の人達と区分けして部屋が用意されてました。

モデルさん→役者さん→エキストラって感じでランク分けされてる。

エキストラにもきちんと「○○の人A-1」「☓☓の人ー3」みたいに役割と番号が与えられてる。

大きくグループは3つに分けられてました。
1 名前のある俳優さん(モデルさん) ?
2 役者さん(劇団系の人?)
3 スキーを滑る人、ガヤ担当(エキストラ)

そして、撮影のシナリオみたいな台本を渡された。そこそこ分厚い、色々マジックで指示が上から書かれてる。

シーン1~シーン40ぐらいある。
エキストラの30人ぐらいにも役割と設定がされてました。私の台本には、スキーを楽しむ青年Aー3と役が当てられていました。

横のブースに役者チームは恐らく役者さんと思われる。劇団☓☓、株式会社○○スタジオとか張り紙があったので役者以外ないと思っています。その人達は台本を読み込んでました。もう、エキストラバイトチームとは全然雰囲気が違う。あきらかにプロって感じでした。

役者さんチームはスキーは滑らないらしい。

一番まえには株式会社○○○ ☓☓様と名札が数名掛かれてるブースがありました。おそらくモデルさんだと思います。

待ち時間にすれ違った時に、まじでビビった。男性、女性ともにまさに美男美女。まじでこんな人物合った事なーいってぐらいカッコイイ、美しい。
特にモデルさんは初めて見た感動、めちゃ綺麗でビビる。

カワイイとかじゃない、気圧される。

こんな人達と私は一緒に撮影するんだ~ってめちゃくちゃ勘違いした。
撮影ではほぼ、尚一緒に映るシーンはほぼありません。

ドキドキが止まらいっって奴を自分は味わった。
待ち時間だけでも楽しかった。


リズム感のチェックとダンス練習

スキーウェアを着て待機してたら、再びAD(アシスタント・ディレクター)ぽい人とめっちゃマッチョ筋肉もりもりの人がエキストラチームに来ました。

何でもノリノリを教えるらしい。ようは、イエーーーをリズムよくカッコよくしたいとのこと。

その場でダンス練習が始まる。
もう、わけわかめ。。。
スキー滑るんじゃないのー。

スキーはどうでもよくて、
このエキストラチームはノリノリ、
楽しそうな雰囲気が大事な役割のエキストラらしい。

筋肉もりもりの人は恐らくダンスの先生なんでしょう。

ワン、エン、ツー&・・
(TEN)(TEN)ジャンプ、ジャンプ。
ワンエンツーエン&ワンエン、
トントン。ジャンプ、ジャンプ。

こんな感じでひたすら練習させられる。
そこまで難しいダンスでもなく、ただ、リズムに合わせて楽しそうに
言われた事をやるって感じでした。

とにかくワチャワチャをリズムよくさせる練習

実際、楽しい。
上手く説明できないのだけど、
人前で専門家がついて振り付けを踊るのが、
妙に気持ちが良くなる。

はじめての体験でダンス?振り付け?が面白くてしょうがなかった。
直ぐにエキストラチームはみんな出来た。教えるマッチョの先生がイイんだと直ぐにわかった。教え方が本当に凄い。

とにかく、楽しんで==!
これしか言わない。

ただ、そこに監督さんっぽい人やスタッフが定期的に10分間隔ぐらいで見回りにくる。だから、サボれない。

めっちゃ汗がでる。
疲れる。サボりたい。でも、さぼれない。
絶対、時給に見合ってないような気がしたが、楽しいので練習時間はあっという間に過ぎた。友人とも笑顔が絶えなかった。

こんな感じで午前中が終わった。

サウナ状態

昼休憩を挟んで、直ぐにザウスの中で集合することになってたのですが、
狭い部屋にすし詰めにさせられた。そこは冷房も効いてなく、スキーウェアを着た状態でもう地獄。

エキストラチームはなんか、ダンス練習しただけあって、なんか皆友達状態になっていて自分達以外にも名前などお互い交換しており一体感があった。即席だけど本当にチーム、仲間のような状態になっていました。

私達は一番年下の高校生って事で何でも色々気を使って頂いた。
サウナ状態だから、適度に外に空気を吸いに行って来なって心配もされた。

待ち時間はスキーを滑るのでみんなスキー談義をして時間を潰したのを覚えています。年上のお兄さん方の話はとてもおもしろく、女性に関する話は本当に背伸びしてる気がして色々勉強になった。

大興奮

初めてみる撮影風景

既に撮影は始まっており、撮影クレーンが何台も設置されてる。
初めて見る撮影現場に興奮だけでなく、空気間、緊張感でいっぱいになって頭が一瞬ポーってなりました。

こんなカメラが複数台ありました。

モデルさんチームは既に何度もテイクを取ってる。その様をエキストラチームはずっと、見守ってる感じ。甲子園のベンチでベンチ入りメンバーが応援してる感じ近い感覚。

スタンバイ

合いの手、乗せるのが巧い

はーーーーい!次のシーン入りまーーーす!
スタンバイお願いします!

こんな感じで助監督さんが声をかけて、
ピンマイクで指示を出して、色んなスタッフがテキパキ、テキパキいろんな準備を仕出して、一気にアドレナリンが出ました。

表現するなら、スポーツで公式戦のホイッスルのような適度な緊張感と高揚感が入り混じってる感じです。

監督さん?と助監督さんみたいな人、メイクさんとか周りに一気に囲まれました。

「楽しんでーー!笑顔、スキー楽しいよねー」
「スキーーーさいくううおおおおおおーーうう!」

尋常じゃないぐらい盛り上げてくれました。それだけは覚えてます。

めちゃくちゃ乗りが良く、エキストラチームを盛り上げてくれる。

スキー最高って感じ、出して!
楽しんでーー!

めっちゃ乗せる。
いいよ、君!スキー小僧って雰囲気出てる!
いいいよーー。

まじでこの人達めちゃくちゃテンションを上げるのが巧い。
もう、私自身がスキー大好きを具現化してる気がした。自分の気持ちがにじみ出る。

プロ集団に囲まれると自分が変わる。
私は人をサポート支援するって、
人を動かすって意味を初めて理解したような気がした。

気分は室内ゲレンデじゃくて、ニセコ国際にいるようになった。

松明なんて小道具わたされる。

はい、配置について!
次々と松明を渡される。

例のダンス。

ワン、エン、ツー&・・
(TEN)(TEN)ジャンプ、ジャンプ。

もう、頭が真っ白になった。
夢中で言われた事だけをこなした。

実際こんな感じやないです。撮影スタッフがわちゃわちゃいる。

次のシーン。
はい、もう1回、。

はいカットー!
次のシーン。
はい、カットーーって!
次のテイクーー。
カットーーー!

こんな感じで4時間ぐらい撮影が続いた感じでした。
※うろ覚えで申し訳ありません。。。

とりあえず、待機、待機。
カット、次、待機。次の永遠に続くかのような感覚。

いったい、いつ終わるの~。って
泣き言でそうになったことだけを覚えています。

そんで、出来上がったcmが東日本のJRスキースキーのCM。
いつごろ放送されるかも全然知らされてない。

びっくりしたのが撮影したシーンの割に全然使われない。

多分です。


誰かがYOUTUBE動画にしてて助かります。


要は、スキは身体からにじみ出る。
当時の私達はスキーに嵌っていた。
だから、そのような偶然が出くわす。

スキーを楽しんでる雰囲気はやっぱり、
このCMでしっかり伝わる感じに仕上がってると私は思い出補正込みで思っています。

純粋に打ち込むと思いがけない出来事が引き寄せらるのかも知れないと言いたいわけです。

そして、夏休みを満喫してバイトや遊びで
エンジョイ勢を満喫してました。

今現在、学生の方は
夏休みを何か好きな事を満喫してもらいたい。
何かのギフトがあるかもしれない。

最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました。

■ 最後に ■

思い出補正ありますが、
とにかく、暑かったエキストラバイト。
夏の思い出シリーズとして備忘録として残します。

誤字脱字、暇な時にポチポチ修正します。

ただのオッサンの備忘録ですが、応援コメントなど頂ければ励みになります。