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自分の気持ちを10段階で表すと?感情を可視化することの大切さ

本日、通級指導教室に来たAさんにクイズを出されました。

Aさん 「今の俺の学校に行きたくない気持ちを1から10で表すと
      いくつでしょう?」
     「1は、学校に行くの楽勝。何の悩みや不安もない。」
     「10は、学校にいれない。いても、すぐに飛び出して
                 しまう状態!」
こんな質問をされたのは初めてです。

経緯は、Aさんが以前学校に来れなかった時期がありました。
現在は登校できているのですが、まだ配慮が必要な子です。
5月に入ったので、現状を聞いている時でした。

Masa 「う~ん…5?」
Aさん   「正解!」

正解は、5でした(笑)
早速当てたので、2人で笑い合いました。
なぜ、10段階で気持ちを表したかを尋ねると、
母親の提案だったそうです。

「感情の可視化」はよく特別支援教育の手立ての1つとして挙げられることは多いですが、子供が使えるようになっている姿を見ると、つくづく有効だと思い知らされました。

Masa「7~8くらいになったら、どうするの?」
Aさん「通級教室に来ていいの?」
Masa「爆発する前においで。いつでもいいから。でも、ずっとおるわけには  
    いかないよ。他の子供たちも勉強に来るからね。」
Aさん「分かった!」

Aさんとは、気持ちが10になって爆発する前にクールダウンに来ることを約束して、この日の授業を終わりました。このように、感情の可視化はとても有効で、指導もしやすかったです。
さらに、家庭でその手立てを講じており、子供が実際に活用している事例は初めてでした。保護者なりに、我が子へ伝わりやすい工夫をされているのだと頭が下がります。

感情の可視化は、「気持ちの温度計」という形で教材があります。

ぜひ、クラスの子供たちへ、我が子へ、自分自身へ、感情の可視化をされてみてはいかがでしょうか。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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