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書評

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読書の喜びは、他のなにものにも代えがたい魅力が有ります。そういった喜びを皆さんと共有すべく、知的刺激を受けた書、好奇心満載の書、ためになる書その他この他、わたしの狭い読書領域の中… もっと読む
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#書評

「『ローマ人の物語』他、塩野七生著作書評リスト」

「ローマ人の物語」他について、塩野七生さんの著作をリスト化します。 ローマ人の物語 1)「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にして成らず」/初めから面白い|りょうさん (note.com) 2)「ローマ人の物語Ⅱ ハンニバル戦記」/これはめちゃくちゃ面白い|りょうさん (note.com) 3)『ローマ人の物語Ⅲ 勝者の混迷』/帝国の盛衰の歴史、現代と変わらず|りょうさん (note.com) 4)「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前」野心、虚栄心の問題|りょ

「『私にはムリ!』と思い込んでいる人のための不動産投資の基本」(台場史貞著、秀和システム刊) /不動産投資を具体的に検討着手しました

不動産投資に関する思い直し 以前に、本コラムの記事で不動産投資は諦めたと言いました。 会社の先輩や後輩に不動産投資をしている人たちがいて、今後の人生、永ければ30年余を考えて、不動産投資に関する勉強を始めて、実際に不動産業者主催のセミナーを受けてみてそう思ったのですが、 具体的な物件がまずありきで、その物件が買い替え物件としても結構魅力的だったのでいろいろ考えを巡らすうちにやはり真剣に考えるべきだと思い直しました。 それで、くだんのセミナー受講して個別相談した人に、というこ

「『私』という男の生涯」(石原慎太郎)

 危機深まる日本のいまを思い、石原慎太郎が亡くなった後を誰か埋めることができるのだろうか、との憂慮が湧いてならない。危機において、国内はもとより海外へ向けての発信能力を十全に持った政治家の貧弱を思い、まさに憂慮に堪えない。  しかし、死後の公開を企図した自叙伝が出版され、ベストセラーになるというのもまた、石原慎太郎をして欣快だろうと思う。読了して、まあ、その値打ちのある一冊かとは思った。  しかし、この男は本当にやりたいことをやりつくした稀有な才能を持つ仕合せな男だったん