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「家庭の運営という概念 その7」/まずは国語教育

 さて、乳児から少したった頃、子供たちをどういうふうに育てていこうか、という想像は夫婦にとって一緒に夢を見る共同作業でもありとても大切なことがらだと思います。まあ、子供は愛情深く育てれば自ずから育っていくものでもあり、もうそれで充分なのかもしれません。

 ただそう言ってすますことも素気無いとも思いますので、少し述べてみたいと思います。まず、近年言われるようになったことですが、これからは益々国際化していき大事になるのは英語力だから小さいうちからやらせるに越したことはない、英語を習わせよう、などということですが、まあ各家庭の事情もありますから止めろとは言いませんが、言葉(日本語)を覚え始めた小さい子供たちにとっては混乱を惹起するだけで、やはり大事なのはやはり文字通りヒトとして根本のMotherTangueである日本語、国語をしっかりと身に付けさせていく、これが一番のことと思います。藤原正彦さんや古くは岡潔さんというような国際的な大数学者もそうおっしゃられていますから、小学校までは何はあっても「国語」力を付ける(藤原さんは、1に国語、2に国語、3,4はなくて5に算数と言っていました)ということが最も重要と思います。

 そういう意味では本を読み聞かせたり、寝かしつけに昔話をしてやったりということはとても良いことではないでしょうか。寝かしつけに一緒に布団の中で話をするというのは子供はそれそれは喜びます。安心して寝れるからだと思います。やはり安心は本当に大事です。それからこれまでにも記しましたが、親自身が家で読書する習慣をもつとともに同時にそのとき子供たちにも本を手に取らせてあげるというようなことを習慣化することも良いことと思います。

 そしてもちろん家でおとなしくばかりしているのでなく、外へ出て自然やおもちゃ、そして他人にも触れる。頭脳は頭だけでなく手足の先から創られるとも言います。思う存分に遊ぶことを知った子供は良く寝てよく食べることとなり、健康を手に入れやすくなりもします。

 また、以上申し上げたようなときの子供たちの様子を注意深く見守っていくタイミングを持つようなことも大事でしょう。どういうところに好奇心や興味をもっていそうなのか、特別な場合もあるでしょうが普通はまだ小さいので才能というくらいのものではないと思いますが、少し育った後に取り組むことを選ぶようなときのきっかけにすることはできると思います。

 その6で記しましたしつけもバランスをとって適宜しながら、国語という言葉そして遊びを通して、子供たちの将来を見つけていく。夫婦で取り組んでいく、何物にも替えがたい夢のある共同作業だと思います。

 皆さんの子育ての充実と仕合せを祈っております。

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