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私のto do管理の方法の歴史

それなりの年数働いてきて、いろいろなto do管理の方法を試してきました。試行錯誤の歴史を振り返ってみます。


初心者時代:書くのがたいへんな割に、やり忘れが生じる

本当に初心者の研修医1年目時代は、とにかくメモ(メモ帳持ってなかったのでプリント用のA4用紙を拝借して使用)。指導医の先生に言われたら、「○○さん(患者さん)にこの薬を処方する」「××さんのサマリーを書く」とその場でメモ。でも、優先順位もわからないし、「あとでこれ調べよう」「勉強しよう」と思ったことも一緒くたに書いていたので、メモされたまま適切な時期に発見されず放置…ということもしばしば。まだ研修医だったので指導医の先生がしっかり見てくれていて、私がやり忘れてもとくに問題ありませんでしたが、もちろんそのままでいいはずがありません。指導医の先生から、「一般的な社会人むけの本を読んでみたら?」と言われ、医学自体の勉強以外にもやることが山積みだ…と愕然としたことを覚えています。

付箋を使ってみる:シュレッダーが面倒

で。調べた結果、付箋をペタペタ貼る、という方法がいいんじゃないかと思いました。持ち運びやすいよう、うすめのメモ帳と付箋を買って、やることは付箋に書く。今日やることは1ページ目、明日以降でいいことは2ページ目に貼る。あとで勉強したいことはメモ帳に直接書いてしまう。
最初は「私、生まれ変わった!ちゃんと管理できてる!」と思いましたが、もちろん付箋には患者さんの名前なんかも書いてあるため、丸めてごみ箱に捨ててはいけません。でも小さい付箋だけをシュレッダーにかけるのは難しく、台紙に貼ってシュレッダーにかけるという二度手間。あと、付箋の残数を管理して適宜購入するという仕事も増えてしまい、断念しました。

印刷した患者さんのリストにメモ:境目がわからなくなる

次は、患者さんのリストを印刷し(だいたいの電子カルテでは自分の担当患者さんの一覧を印刷できます)、それにto doを書き込むというもの。自分のなかで画期的だったのは、患者さんの名前をいちいちメモしなくていい、ということ。いいじゃん!と思いましたが、だんだんやることが増えてくると、枠からはみ出して書いてしまい、どの患者さんについての記載なのか分からなくなるという問題が…。あと、スペースをとるために一面に患者さんのリストを印刷するので、患者さん関連以外の to do(カンファレンスとか)をメモする余白がなく、裏に書くようにした結果、裏面もぐちゃぐちゃに。

自分でエクセルの表をつくる:裏面がぐちゃぐちゃ

患者さんあたりのスペースが足りないなら、と、自分でエクセルで10x8くらいの表を作り、大量に印刷。手書きで縦に担当患者さんの名前を書いていき、横に曜日を書いてto do管理を始めました。電子カルテで一覧を印刷すると、担当科や病棟名なども入るのでスペースが足りない。自分でフォーマットを作れば、患者さんの名前だけ書けばいいので、to doを書くスペースが大きくなる。そして曜日も分ければ、明日以降のto doも整理して管理できるし、カンファレンスなどの予定も書ける、という目論見です。
まあ、ここでやっと少しうまくいきました。ある程度仕事に慣れてきたのもあるかと思いますが、大きな漏れはなく管理できるようになり、しばらくこの方法でやってました。でも、勉強することは相変わらず裏面に書いていたので、裏面ぐちゃぐちゃ問題は改善なし。また、だんだん勤務年数も長くなってきて、担当する患者さんの数が増えてきて、併診(主治医は他の科の先生だが、例えば透析関連の管理だけするなど。必ずしも毎日診察するわけではない)もするようになって、枠が足りず、枠を増やすとメモできるスペースが小さくなり…。だんだんうまくいかなくなりました。

メモ帳を1日1ページ使って書く:スペースが足りない

その次は、メモ帳に日付を自分で書いて、1日1ページ使うことにしました。日付書くのは正直面倒ですが、市販の1日1ページ手帳だと分厚くなりすぎるのと、仕事が休みの日もあって使わないページがでてくるので。
これも悪くなく、しばらく使ってました。バレットジャーナルなんかを参考にして、「・」は検査結果確認、「○」はカンファレンスなど患者さんとは関係ないが入っている予定、と印を使い分けて。to do以外のメモでぐちゃぐちゃ問題は、そもそもだんだん「これ勉強しなきゃ!」ということが減ってきて、自然に解決しました。しかし、慣れてくると仕事が増えてくるのが自然な流れ。1日1ページでは足りなくなり…。

1日見開き1ページ使う:ここにたどり着きました

左ページはバーチカル風にして、時間が決まっているto do。右ページは採血結果確認などのto do。今はこれでうまくいってます。不満は相変わらず自分で日付を書いていること、バーチカルもメモ帳の罫線を参考に適当に書いているので、時間の計算があわなくなること。バーチカルにできるハンコをネットでみかけたので、買ってみようか考え中です。

以上になります。ちなみに個人情報の関係があり、スマホアプリなどは使えず、すべて手書きでの管理です。
また仕事の忙しさなどによってベストなto do管理も変わるのだろうと思います。他のドクター、他の職種のto do管理も参考にしていきたいです!

#仕事のコツ

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