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ボンバーマンヒーローミリアン王女を救え!をレビュー


前作と比べ、易しくなったボンバーマン

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前作のレビュー。直接的な話の繋がりはないのでやらなくてもストーリーは分かるようになっている。前作は鬼畜難易度だったが・・・


〇ゲーム情報

  • ゲームハード 64。Wiiバーチャルコンソール

  • 値段 7140円。バーチャルコンソールは1000Wiiポイント

  • ジャンル アクション

〇ゲームの登場人物

  •  白ボン 前作と同じく、今作も白ボンが主人公。ボンバー星の住民で、訓練所で訓練を受けていたが、山に何かが墜落し、調査するとピボットというロボットがいて、彼の話を聞き、ワルドス軍にさらわれた隣の惑星の王女、ミリアンを救いに行くことになる。

  • ミリアン 隣の惑星、プライム星の王女。突然、出来たワルドス軍に追われ、ワルドス軍の極秘ディスクを持ち去ってしまう。ボンバーマンに助けを求めようとボンバー星に逃げようとするが、さらわれてしまう。

  • ピボット ミリアンの側近のロボ。ワルドス軍の極秘ディスクを持って宇宙船から逃げ、山に墜落する。調査したボンバーマンに発見されて、行動を共にする。道中に落ちているトランシーバーを拾うと彼が何かとアドバイスをくれる

  • ルーイ とある星にいる獣。ボンバーマンの味方で、爆弾は置くことできなくなるが、マリオのように敵を潰して撃退したり、マリオ64同様に壁キックができる

  • ニトロス ワルドス軍に味方をする謎の美青年。今作では彼が唯一、前作のようなボンバーマンに近い容姿の敵で途中からはボンバーマン同様に爆弾(色は赤で前作のパワーupボム)を使用してくる。ステージの中ボスの立ち位置で、白ボンの行く先々に現れ、亜空間で勝負をする。だいたいエリア2の最後にいる。ステージが進む度、アクションパネルやアクションが多彩になっていき、爆弾を当てにくくなっている。最後の勝負に勝つと正気を取り戻し、白ボンにバグラーを倒して欲しいと自分の想いを託す。

  • エンドル ワルドス四天王の1番手。ボンバー星の大ボス。関西弁を話す、派手な容姿のナマズのような男。電気玉を撒き散らす。胸が弱点で何度か爆弾を当てると倒せる。散り際に何故か札を大量にばらまいて爆発する。

  •  バルーダ ワルドス四天王の2番手。プライム星の大ボス。鳥のような男で自称、エンドルの一番弟子。弟子なのにエンドルの後の2番目手なのは永遠の謎。腹からレーザを打つ。その時に風船のように膨らむ。初戦はメカのボンバーコプターでの空中戦で、下にしか爆弾が撒けず、上に爆弾を投げ込むことは出来ないため、常に敵が上に行かないように心がけること。

  • ボルバン ワルドス四天王の3番手。カナディア星の大ボス。スフィンクスのような姿をした男で、石化ブレス、バリアと攻撃は多彩。残りライフが少なくなり、負けそうになると地ならしをして、ブロックを落としてくる。ワルドス星ではメカのボンバーマリンをつけて水中戦になり、魚雷なども搭載していて、操作性の悪さもあり、ワルドス四天王の中では強敵。

  • ネチア ワルドス四天王の4番手。前作とカペラと並んで、ボンバーマン定番の紅一点の敵幹部。マゾーヌ星の大ボス。化けるのが得意でミリアンに化けて、ディスクを奪ってしまった。ムチやナイフでの攻撃が得意で、メガーニというメカを所有している

  • メガーニ ネチアが所有している多脚型メガ。ミサイルを撃つ、目からレーザを放つ。目が弱点。ワルドス星では単独で勝負に挑んでくる。ワルドス星のネチアは小メガーニとミニサイズで無数に襲ってくる。倒しても一撃で倒れるが、無限に降ってくるので、正直、倒しきれないし、爆風に巻き込まれるリスクが高いので、無視して掻い潜っていったほうがリスクは低い。

  • バグラー ワルドス軍の総大将。立派な髭を生やした男。今作以外にも登場している悪役。マゾーヌ星の裏に唐突にワルドス星を作り、プライム星、カナディア星、マゾーヌ星を攻撃し出す。バグラーが何故それに至ったか全く語られていないが、白ボンやミリアン王女からしたら脅威の存在になる。1形態がやられると魂だけとなり、モニターに魂が宿るようになり、2形態になり、2形態はダミー2体を引連れて本物に4回当てれば3携帯になり、両手を爆弾6発で壊して、中央のモニターに爆弾を6発あてれば、勝利できる

  • 謎の存在 全てのステージのスコアを5にする、異次元ボムを全て集めるで出現するガシック星にいる真の黒幕。本作のドサクサに紛れて、異次元ボムをマゾーヌ星までにバラまいた張本人。裏でワルドス軍を間抜けと罵っているので、ワルドス軍に加担してる訳でもなく、ただ、異次元ボムをバラまいただけで、この異次元ボムも世界への弊害は全く語られてないので、こいつが居て、何が悪いのかさっぱり分からない、何かがしたいのかイマイチ分からない黒幕。

〇ゲームの流れ

 アクションステージ→ニトロス→アクションステージ→ワルドス四天王
というのが大まかな流れ。ステージ1のボンバー星からステージ4のマゾーヌ星まではこの流れでゲームが進み、エリアが3つあり、それぞれステージが4~6つ用意されている。エリア1とエリア2の最後の手前はアクションステージ、最後はだいたい中ボスのニトロスステージ、エリア3はアクションステージと最後はワルドス四天王ステージとなっている。
アクションステージ、ニトロス、ワルドス四天王ステージ共にライフ制で最初は4、クリスタルを200個集めることにライフがひとつ増え、ゲームオーバーになるとひとつ減る(4以下にはならない)。
前作と違って、敵に当たったり、爆風に触れる、水に触れたりしてもライフが1つ減るだけで一撃死にならない。
マリオやゴエモンと違って、メガがないと全く泳げない。
 ステージでルーイの他に、水中、空中縦スクロール、空中横スクロール、スライダーとなると対応したメカをつけて、それで進んでいく。

  • ボンバーマリン 水中戦でつけることになるメカ。ボンバーマンが交代することはあっても前面をプレイヤー側に向けることは無いので、前に投げることしかできないし、斜めに投げることも出来ないので、斜めから事故が起こりやすい。

  • ボンバーコプター バルーダの時に説明したが、縦スクロールの空中戦で上昇したり、下降したりすることが出来る下にしか爆弾は投げられないため、上の敵に無防備

  • ボンバージェット 横スクロールの空中戦で後退ができない、水中同様に前にしか投げられないため、斜めや後ろは無防備。陸上版のボンバーマリンと思っていい

  • ボンバースライダー スライダーで後退はできない。爆弾も投げられず、タックルで敵を倒すというボンバーマンの趣旨から外れてるメカ

  • ルーイ どこかの星で出会うパステルグリーンの獣。ボンバーマンとは仲が良く、壁キックが必要なところは彼の力を借りる。彼に乗ってるステージは爆弾は使用不可で、マリオと同じく敵を踏み付ける、壁キックができる。マリオと違って、一瞬だけ止まるので、壁キックがしやすい

と前作にはなかったメカを用意してくるが、ルーイ以外は操作性がいまいち。
何より前作と違うのがマリオやゴエモンに近い操作感で、ジャンプもボタン1つでしてくれるので、面倒くさいボムジャンプは廃止になり、難易度が大幅に下がった。
爆弾も前作同様置く、蹴ることはもちろん、上に重ねがけは出来なくなったが、代わりに投げることが可能になり、操作性がかなり改善された。
前作のB長押しすると爆弾が大きくなる、ためボムも廃止され、スキは大きくて全く使わないが、Bを長押しすると最大4つまで爆弾を一気に投げられる。アクションステージは時間は無制限だが、最終的には全てのステージのスコアを5にする必要があるため、点数を稼ぐ必要がある。

  • 雑魚敵を倒す

  • クリスタルやアイテムを拾う

  • 異次元ボム(とある者がバラまいたボム。ドラクエの小さなメダル同様に1度拾ったら出ない。アクションステージのみにあり、マゾーヌ星にある。ポーズ画面で取った数が確認できる。最終ステージに行くには絶対必要)を拾う

で点数が貰える。際どいところにアイテムが落ちていたりして、普通に進んでるだけでは5にならないステージもあり、探索は必須。
1部アクションステージで通常の爆弾では倒せない敵だけのステージもある。

  • 塩爆弾 どこかの星でナメクジのような敵がいて、通常の爆弾では倒せず、どこかに塩爆弾のアイテムを拾うと塩爆弾になるので、それを当てると倒せる。倒しても点数は入る。しかし、塩爆弾ではナメクジ以外は倒せない

  • 氷爆弾 どこかの星で通常の爆弾では倒すことも出来ないので、氷爆弾で凍らせることになる敵がいる。あくまで一時的に凍らせるだけで時間経過で元に戻り、倒すことは出来ない。一時的な足場にすることも可能。敵を凍らせても点数は入らないので注意が必要

これらの特殊爆弾は爆弾アップを拾うと通常の爆弾に戻るので注意が必要。
ニトロスやワルドス四天王などのボスステージはアイテム、雑魚敵、異次元ボムは存在しないので、いかに手早く相手を倒すかで点数が入り、スコアが決まる。
ステージ5のワルドス星は過去のボスとニトロスがパワーアップしてやってくるので、全てボス戦になっている。
ステージ6のガシック星は前作のアルタイル同様に真の黒幕を追うステージで、ワルドス星までのステージのスコアを5にする、異次元ボムを全て集めるで開放される。前作よりだいぶ優しい難易度だが、最後のバグラーが時間制限が3形態全て倒してでの時間なのであっさり0になってしんどい。
前作と違い、ミニゲームは存在するが、対戦モードは存在しない。

 〇個人的評価

評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリー C

  • グラフィック(当時基準) B

  • ゲームバランスや難易度 A

  • 操作性 B

  • 世界観 D

  • BGM D

  • ゲームの面白さ B

  • やり込み要素 B

  • 総合評価 B

  • 適正価格 3500円(クソゲーというわけではないが、演出面があまり良くないため、この評価)

〇良い点

  • 前作での難易度、ゲームバランス改善が大幅にされており、初心者でも遊びやすい

  • ジャンプが導入され、段差の度にボムタワーを立てて、ボムジャンプなんていう面倒くさいアクションをしなくて良くなった

  • 時間を気にすることなく、アクションステージを探索し、前作とは全く毛色の違うゲームになっている

  • ボムジャンプが廃止されたのでリフトからリフトに飛び乗るなど多彩なアクションができるようになった

  • ルーイの操作がマリオ64より楽。チュートリアルがないのが辛いが、壁キックは断然、マリオ64よりらく、ルーイは数秒の待ち時間があり、レインボークルーズで大砲を解放、青コインをとる時にやった、連続壁キックをし易い。できないとクリア出来ないところがある。マリオ64で詰んだらこちらのルーイでコツを掴むとできる。私もそれでコツを掴んだ。

  • 序盤のBGMはボンバーマンの世界観が出ている。

  • 敵キャラが動物をモチーフにしており、ボンバーマンより何倍もの大きさの敵で視認しやすく、ボンバーマンに似た敵キャラが多い、他の作品と差別化されている。1番小柄は女幹部、ネチアでさえ、ボンバーマンより2倍以上の大きさで、かなり大きい。

  • アイテムなども大きめで視認しやすい

  • ボンバーマンがヨイショ!とかわーっと前作よりよく喋る

  • 前作の爆ボンバーマンと話が繋がっていないので未プレイでも取っ付きやすい

  • ボンバーマン定番の敵女幹部、溶岩ステージ、氷のステージはしっかりある

  • やめたくなったらポーズを押せば一発でステージ離脱ができる。マリオ64はポーズを何度か押さないと出なかった。

  • ライフ制で前作と違い、爆風に触れる、水に落ちる、敵に当たるなどで即死しなくなった。

  • とある敵を倒すとゴールの出口が開くなどギミックは豊か。

  • 前作は爆死すると燃えて丸焦げになるというちょい残酷な演出があったが、今作は爆死しても丸焦げにならず、頭を回すだけの演出になり、マイルドになった

  • チュートリアルステージが存在し、ピボットを丁寧に教えてくれる

  • 投げることが主体なので、爆弾がすぐ爆発するので敵を倒しやすくなった

  • 全6ステージあり、ボリュームもそこそこ。

  • ヨッシーストーリーと違い、実機でもセーブもできる

×悪い点

  • ステージ3のカナディア星のとあるステージは歩いて直ぐに全快スポットがあるので、ライフが危なくなったらそこに行って直ぐに離脱すればあっさり回復するので、ステージ3以降は結構ヌルゲーになりやすい

  •  ムービー集などもない、スキップすれば二度と見れなくなるため、ストーリーを追いにくい。

  • 何故、ワルドス星が出てきたのか、ワルドス軍が他の星を攻めた経緯、何故ミリアン王女がワルドス軍から極秘ディスクを持ち出せたのか、謎の存在が異次元ボムを何故バラまいたか、異次元ボムの世界への弊害、謎の存在の経緯などは全く語られず、説明不足なところが多い

  •  ルーイ以外のメカの操作性が如何せん悪い。コプターは下がる速度が早く、上に登るのが遅いし、ジェットは交代できないし、マリンは直線の真っ直ぐにしか爆弾を放てないし、スライダーは振りが大きく、狭い場所で敵に出くわしてタックルすると落ちるという操作性がいまいち。そのせいでワルドス星のボルバンはかなり苦戦した。

  • BGMがサイケデリックなものが多く、脳内をバグらせてくるものが多く、世界観に合ってない。終盤になると顕著になってくる。BGMは圧倒的に前作の方が良かった。SEもあまり良くない

  • BGMがなく、SEだけの手抜きマップもある

  • 敵幹部が今までと違い、動物を模したボスで世界観に合ってないという意見もある。

  • 前作と違い、対戦モードがない

  • 前作はフルボイスとまで行かなかったが、ボンバーマン以外にも敵キャラの遊びは終わりだ!などボイス付きのセリフがあったが、今作は機械のような声が不気味に笑うだけで何一つセリフが無いので、演出面はしょぼい。声優のギャラは予算に入ってなかったのか。

  •  Bを長押しすると爆弾を4つまで一度に投げられるが、ジャンプが出来ない、走れないので、スキが大きく、雑魚敵相手でも邪魔されるし、ボス戦でなんかやってる暇がないので、最後まで全く使わない。このゲームためボムがあってもやはり同じような隙が有り、使いようがないが。

  • 設定ミスのような点数設定マップがある。氷爆弾ステージは敵を倒せず、敵からの点数は全く期待できないのに、5000点とやたら目標点数が高く、アイテムの取り逃しがほぼできないステージがある。

  • 火力をあげると爆死リスクが上がるのに点数に入るので結局それがしんどい。

  • 最終ステージに行く条件がノーヒントで見つけたとしても、全てのステージのスコアを5というのがしんどい。アクションステージの探索、ボスを如何に手早く要領よく倒していくのかしんどい

  •  最終ステージのガシック星はボスステージ含めても3つしかない。ニトロスはワルドス星で正気を取り戻したので、無いのは仕方ないが、エリアは3つくらい作って、ステージをいつも通りの数で入れても良かったと思える。容量の問題なのかもしれないが。前作のレインボーパレスは他のステージ同様のボリュームがあった。

  • 実機で説明書付きで買えば分かるが、説明書がもはや攻略本のようになっていて、バグラーの顔も出ていて、ネタバレが凄まじい。

○総評

 アクションゲームとしては子供や初心者でも楽しめる、マイルドな難易度になり、ジャンプの導入し、マリオやゴエモンのような操作感になり、ボムも投げてサクサク敵を倒せるようになったりと前作からの改善点も多いゲームだが、メカの操作性が悪かったり、BGMや世界観、演出面があまり良くないゲームになってしまった。
隠しステージもなかなか苦労するがあまり対価に合ってないのも残念なゲームだが、爆ボンバーマンよりは絶対簡単だし、アクションゲームは苦手な私もクリア出来たゲームなので、1度はやって欲しいと思えるゲーム。

○次回予告

史上最凶のアクションクソゲー、がんばれゴエモン来るなら恋!綾繁一家の黒い影をレビューします。
 今回のボンバーマンの比ではないレベルのクソゲーだった。



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