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いちご族

私は昭和48年に生まれた。

宮沢りえさん、後藤久美子さんと同い年だ。

そう、同じ年に生まれただけで
スターの星を背負って生まれた彼女らと何の接点もない。

一緒の学校とか隣の学校だったとかなら
「テレビで見るより可愛かったよぉ~」
「やっぱ、芸能人は違ったね~」
とか、
どうしようもない話の一つを
東京人ぶって得意げに披露できたのだが
な~んもない。
だから、自慢のしようがない。。。。。

が、
何の接点もない私にとっても
彼女たちふたりは
私の青春のアイコンのようなものだ。

中学校時代、毎日が宮沢りえさん、後藤久美子さんで
ドラマ、バラエティー、CM、ワイドショー、雑誌、音楽番組、
溢れていた。
スーパースターだったのだ。

同い年なのに。
すごい!
憧れとうらやましさが入り混じった。

いちご族なる言葉も生まれた。
1(いち)と5(ご)で15族。
15歳が活躍するので
マスコミがいちご族と名付けワイドショーで取り上げられた。
しかしそんなにその言葉は流行らなかった。

その証拠に、今、検索しても全く出てこない。。。。。

が、ワイドショー好きな母に
「15歳をいちご族っていうのね。あなたもいちご族じゃない」
と言われたときは
「まあね~」とぼる塾の田辺さんのように
当時の私は嬉し気に返していたのだ。

さて、りえちゃんもゴクミも
(注:急に呼び方がなれなれしいのは、見逃して。合コンで距離の縮め方を間違って、気まずい空気が流れた男子くらい見逃して)

さて、りえちゃんもゴクミも
15歳にして、全国区の有名人だった。
大人も子どもも、日本中がが注目するスーパースターだったのだ。

時は過ぎ。。。。。
ここ数年、
若手の女優さんや活躍するアイドルの年齢を知って驚くことがある。

え???
2000年代に生まれているって、どういうこと??
2000年代とかつい最近なんですけど!!


そう、かつていちご族だった私も順調に年を取っているのだ。


私が物心ついたときには
山口百恵さんも森昌子さんも桜田淳子さんも
りっぱな大人だったが
彼女たちも花の中3トリオで時代を飾っていたのだ。
(そして驚いたことに
超大人だと思っていた百恵さんが結婚したのは21歳の若さだった)


年齢に対する感じ方は
相対的なのだ。
自分の年齢の比較や関係において成り立つ。

5歳が考える15歳と
15歳が考える15歳と
45歳が考える15歳はちがう。

会社の場で
20代が思う20代と
40代が思う20代は
ちがうし

20代が思う40代と
40代が思う40代は
ちがう。

ここがわかると
コミュニケーションはより円滑になるのではないだろうか。

宮沢りえさんと後藤久美子さん。

何の接点もない私にとっても
彼女たちふたりは
私の青春のアイコンのようなものだ。

舞台や映画での活躍、フランスでの生活、
結婚のニュースや出産のニュース、
を知るたびに
ひっそりと応援している自分がいる。

それは私を温かく幸せな気持ちにさせる。

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