人間の祖先はアメーバであったり魚であったり

恐竜であったり鳥であったり猿であったり

進化しながら人間になったことは知ってのとおりだと思います。

その祖先は生き物の中では弱かったと言われています。

では強かった生き物は今はどうなったのかと

言えば弱肉強食の争いで絶滅しています。

もしくは今も変わらない状態で生き残っている

ものもあります。

私達は何故 人間として生きていられるのか？

それは弱かったからです

弱いからこそ逃げて生き延びたのです。

どうしたらこんな弱い自分が生きていかれるのか

その時代の私達の祖先は考えたのです。

私達は弱かったらこそ人間として進化し

生きていられます。

例えば魚の時は強い魚がいるため狙われたら

やられてしまいます。

だから地上に出て四脚歩行で歩きたいと願い

その強い気持ちが足を生み地上で呼吸が

出来るように進化し爬虫類として

生活することになるのです。

そうやって生きる知恵といいますか

弱いからこそ、無いからこそ

生きようと願う心が生まれ

進化し高まることができたのです。

心が体を作りそして心が行動になる

何事も心が作り出す事を証明しているように

思います。

だから人は弱くてもいいんです

弱いからこそ得られるものがあり

進化を遂げられる何かがそこにあります。

常不軽菩薩と言う菩薩は色んな高僧に

『私は貴方達を尊く思います

  何故なら貴方は仏様になれる方だからです。』

そう言うと高僧は

『馬鹿にしてるのか？お前如きの者が何様だ』

と怒り心頭で石を投げたり殴りつけたり

してきます。

それでも常不軽菩薩は逃げながらも

『いえいえ、私は貴方を蔑んだりしません

   貴方達は仏様になれる尊い存在ですから。』

と言い信じ続けました。

大事な事は

自分を主張せず我を通さずに

争わないことです。

争ってぶつかり合ったら死ぬ可能性もあり

それでは過去の生物と同じで絶滅します。

1番すべきことはこの常不軽菩薩で言えば

教えを伝えること人の幸せのために

生きる事です そのために逃げるのです。

だから逃げるというのは全く悪いことではなく

むしろ大切なことを成し遂げるには逃げるのは

重要なことです。

例えば
写真を撮る事を生業にしたり生きがいにしている人が邪魔をされたりカメラを奪われたら

写真は撮れません。そこで争えば殺される

可能性もあります。

だからこそ逃げるのです。

そしてそんな人にも

仏様と同じ心があると願い祈る

そうやって願いシャッターを切るのです。

これは音楽でも同じです、演奏を邪魔され

殺しにかかってきた時

立ち向かったら終わりです。

演奏できる場に逃げるのです

そしてそんな人が本来の自分に戻ることを

願うのです。そうやって演奏していく事によって

それが深い味わいのある音になっていきます。

常不軽菩薩品は妙法蓮華経というお経の中に

書いてあるものですがこの妙法蓮華経とは

私達の本体、本性は仏様であり、

仏様の御心である仏様の分身なのだということ

つまり私達の根源は仏様なんだと

言っているのです。

そこに気づきそしてその事実を

人々にお伝えしていくこと事が

この世の最上の布施であり

最上の行だと言うことなのです。

だから迫害にあっても法をお伝えしていく事が

第一ですから迫害に耐え忍んだり立ち向ったり

争うことをするのではなく法を伝えられる

場所まで逃げるのです。

先程の写真や音楽は法をお伝えするための正しい手段でしかありません

音や写真を通して見えるものの奥にある

見えぬもの、即ち

仏様の命を表していく、音に表していく

そういう形で

真理というものに動きを与えていくのです。

真理は気付いただけでは動きません。

こちらが実践をしていく事で真理というものは

働き始めます、それを具現化し動きを与えた

最高峰がお釈迦様であります。

この教えに縁を持って

人に幸せになってもらいたい為に

自分のやりたいことを捨ててまでも

善業を積み、その功徳で

縁を持ってもらいたいと願う

そこに

苦悩し 耐え忍んでいく

それが本当の自己犠牲であります。

その為の体であり心であり命なのです。

だから何度も言うように

痛みや苦しみに耐えるのではなく

争ったりいがみ合う日々に耐えるのでもない

それは本当に先の見えない愚かな苦しみです。

冒頭の話しに戻れば

弱いからこそ人は

生きてこれて、弱いからこそ人の痛み寄り添え

人を救いたいと願えた。そしてこの教えを

弱いからこそ出会え

広めることが出来たのではないでしょうか。

強くなるんじゃない、優しくなるだけなんだ

私は人間の祖先からそして法から教えていただきました。

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